「やっぱりタイヤを4周持たせるのは難しい」
――今日は最初から予選シミュレーションでしたね?
佐藤琢磨:はい。昨日の反省を元に、朝から精力的にトライしました。感触は良かったですね。
――1回目のシミュレーションから好いスピードが出てましたね?
佐藤琢磨:悪くなかった。でも、あの1回目のは少しトウがあったけどね。前に誰かいたね。4秒か5秒前方に。
――今年は新路面、新エアロ、新タイヤですが、4周連続でのスピードの上げ具合、下がらないようにする点などはどうですか?
佐藤琢磨:うーん、どうだろう? 昼にやったシミュレーションではクルマに問題が抱えちゃったので途中でヤメちゃったんだけど、やっぱりタイヤを4周持たせるっていうのは難しいですよね。チャレンジングです。磨耗というか、性能劣化が起こるので、とにかく速いバランスを維持したま4周するのは容易じゃないです。
今日は良いセットアップを幾つか見つけて、
RLLはみんな僕らの30号車と同じセッティングになった
――シミュレーションは何回できたんですか?
佐藤琢磨:トータル4本。
――ライヴァル勢のシミュレーションは、どう見えていましたか?
佐藤琢磨:昼間のアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)のランが速かった。
――ペンスキー勢はどう見ましたか?
佐藤琢磨:見てなかった。
――今日は予選シミュレーションだけで1日がほぼ終わった感じでしたね?
佐藤琢磨:確かにそうでしたね。グループ・ランは最後に雷が来る前にちょっと走れましたけど。追い抜きはできなかったけど、昨日よりマシンは良くなって来てましたから、ポジティヴな状況ですね。
――今日、ホンダ勢トップだったことについては?
佐藤琢磨:アレは、予選シミュレーションというより、レース・モードの大きな集団の大きな風を使ったものだったので、タイミングが良かったというだけすよ。ただ、昨日はハンドリングに難を抱えてたんだけど、今日は良いセットアップを幾つか見つけて、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングはみんな僕らの30号車と同じセッティングになったから、コピー&ペーストで。良い感じなんじゃないですか?
――今日は最終的に雨になりましたが、3日間で結構走れていますよね?
佐藤琢磨:うーん、まぁ時間的には走れていますよね。でも、もうちょっと本当は、昨日のロング・ランがイマイチだったから、今日のこの車でもっと走りたかったんだけど、昼間の2時頃から修理で1〜1時間半コースに出られなかったのが痛かった。
――シミュレーションを途中でヤメたのは、ハンドリングが期待通りじゃなかったから……じゃなかったんですか?
佐藤琢磨:ウェイト・ジャッカーが壊れたんです。でも、そういうトラブルは出しといて良かったと思う。
勝負してホンダ最上位を目指したいし、トップ9が当面の目標
今、自分たちがどの位置にいるかわからないが悪くはないです
――明日のプランは?
佐藤琢磨:やっぱり、予選の4周をキッチリまとめ上げられるクルマにすること。順位はもう、なるようにしかならないので。ただ、自分たちのプログラムをしっかりこなせば土曜日に勝負に出ることができると思う。勝負してホンダ最上位を目指したいし、トップ9に入るのが当面の目標。今のところ、自分たちがどれぐらいの相対的なスピードを手にできているのかはわからない。ノー・トウだと何番手にいるのかな? 10番手ぐらい? もうちょっと上にいるのかな? 悪くはないですよ。
――7番手でした。今日の目標への到達度合いっていうのは、どれぐらいなんでしょう?
佐藤琢磨:今日のRLLのセット・アップを作ったという意味で、とても自負があるというか……満足度という意味なら、95パーセントぐらい。残り5パーセントは、ちゃんと試せなかったところ。今日、最後にコースに出て行った時は、昨日の夕方と一緒だったんだど凄い速いペースで走っている集団があって、こちらは燃料をいっぱい積んでいて、それで集団を追いかけると、どうしてもクルマが曲がらなくなって来ちゃう。その傾向が出始めて、対策をしようと思ったところで終わっちゃった。でも、基本セットというのかな、それはできた気がする。
――じゃ、レース用セッティングは今日のものをベースにして、ファイン・チューニングをして行くだけでいい。
佐藤琢磨:もう、ここから動く必要はないと思う。明日、明後日、明々後日はシングル・ラン。だから、月曜日に今日できなかった最終確認をして、マシンを仕立てて、金曜日(カーブレション・デイ)はもう本当に最後の調整だけ……みたいにしたいですね。
以上
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