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第103回インディアナポリス500のプラクティスが今日スタート。気温が17~21℃で、路面温度は28~42℃と、寒かったインディーカーGPから一転、快適な1日となった。
午前11時から2時間がヴェテラン勢、午後1~3時がルーキー、午後3~6時はオープン・プラクティスというスケジュールで、夕方のセッションでウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の出した229.745mphが今日の最速ラップとなった。トウ利用だとはいえ、去年のポール・スピード(=229.618mph)を走行初日にして上回った。
新しいタイヤ、新しい路面、新しいエアロが影響してのことなのだろう、今年のインディー500は去年よりハイ・スピードで争われることとなるようだ。ホンダとシヴォレー、両エンジンのパワー・アップも実現されているはずだ。去年の走行初日はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)による225.787mphが最速だったから、その差は約4mphと大きい
シェルカラーをまとったニューガーデン。ペンスキー勢好調な中で17番手とひとrりスロースタートPhoto:INDYCAR (Walter Kuhn) クリックして拡大 |
今日の2番手がそのパジェノー=229.703mphで、3番手はインディー500でのポールポジション獲得3度を誇るエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)=去年のポール・シッター。4番手は史上最多タイの4勝目を狙って今年もエントリーしているエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)。去年は1-2-3だったシヴォレー勢が、今年はトップ4を占めた。パックを作っての走行で記録されたスピードであるため、どれだけのトウを得たかによってスピードは変わって来る。しかし、シェヴィー軍団がトップ4を占めたのも事実。彼らのエンジンに今年もパワー・アドヴァンテージがあるということなのだろうか?
パワー「今日の段階では単独走行で誰が速いかはわからない」
走行初日をトップで終えたパワーは、「速いスピードはどれもトウを利用してのもの。今年のファイアストン・タイヤはインディーカーが希望した通りの性能を発揮している。コーナー立ち上がりでのフロントのグリップが高く、マシン同士が接近して走ることを可能とさせている。まだ今日の段階では単独走行で誰が速いという判断を下すのは難しい。どのチームがどのタイミングで予選用トリムで走り、レース用セッティングでの走行をしていたのかはわからない」とコメントした。
ホンダ勢最速はコルトン・ハータ!
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6番手はセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)=228.242mphで、7、8、9番手にはアンドレッティ・オートスポート勢がザック・ヴィーチ、アレクサンダー・ロッシ、マルコ・アンドレッティの順で並んだ。スピードはヴィーチが228.133mph、ロッシが228.061mph、アンドレッティが228.000mphだった。そして、トップ10最後のスポットはエド・ジョーンズ(エド・カーペンター・レーシング)の227.966mphだった。
ジョーンズが単独走行での最速
トウなしでのスピードでは、ジョーンズの224.542mphが最速。2番手はJR・ヒルデブランド(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)の223.694。3番手はトニー・カナーン(AJ・フォイト・エンタープライゼス)の223.275mph。4番手はチャーリー・キンボール(カーリン)の223.235mph。5番手はカーペンターの223.135mph。こちらはシェヴィー・ユーザーがトップ5をスウィープ。6番手でホンダ最速だったのはロッシで、スピードは223.077mphだった。
佐藤琢磨、ベストタイムは14番手
トウなしでは10番手タイムをマーク
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午前中からの2時間の走行を終えた琢磨は、「滑り出しは順調。少し気に入らないところもあるけれど、それは午後の走行で修正したい」と話していた。そして1日を終えると、「トラフィックの中での動きが今ひとつで、ストレートでドラッグがあるのか重い感じがあった。空力を削っても高いグリップが得られるセッティングを見つけ出さないとならない」とコメントした。100パーセント手放しで喜べるスタートとはならなかったが、マシンに潜在的な戦闘力があることを感じ取ったという様子だった。
アロンソはスロースタート
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