ハータ、好タイムでウォーム・アップのトップタイムをマーク Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
今朝のロング・ビーチは靄に包まれていた。しかし、それも朝9時のウォーム・アップ・セッション=ファイナル・プラクティス開始前には晴れていた。
空は曇り、気温が16℃、路面温度が22℃というコンディションで30分のセッションはスタート。セッション中に太陽が顔を出し、気温は17度までにしか上がらなかったものの、路面は26℃まで上昇した。このまま照り続ければ、午後の路面は昨日のように40℃台まで上がるだろう。ファイナル・プラクティスとは異なる午後のコンディションにセッティングをどれだけ調整できるかは大きなポイントになる。
アンドレッティ勢がトップ3を独占するが、PPのロッシはレッド装着で7番手 Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大 |
アンドレッティ・オートスポートが1-2-3
エスケープ・ゾーンに飛び込むマシンは何台もあったが、アクシデント赤旗が出されることもなくファイナル・プラクティスは終了。最速ラップはコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング/ホンダ)の出した1分07秒1053だった。昨日の予選で5位に入れるタイムとなったのは、涼しい中でレッド・タイヤを使った結果だ。マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・ウィズ・マルコ・アンド・カーブ・アガジェニアン)もレッドで1分07秒3466をマークして2番手。ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が同じくレッドで1分07秒4017で3番手だった。アンドレッティ軍団のトップ3だった。
レイホールもレッド・タイヤで、4,5番手につける!
ディクソンはブラック・タイヤで自己ベスト
グレアム・レイホールはこの週末安定した速さをキープ Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大 |
6番手につけたのが予選2位のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)。こちらはブラック・タイヤでの自己ベスト記録。レッドでの走行はナシだった。
ポール・シッターのアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)は7番手。ベストはレッドでの1分07秒9051だった。
8番手はザック・ヴィーチ(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)で、9番手はチャンプカー時代の2005〜2007年にロング・ビーチで3連勝しているセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン/ホンダ)。
シヴォレー勢のトップは10位のピゴット!
ペンスキー勢を押さえてピゴットがウォーム・アップでシヴォレーのトップとなる10位につける Photo:INDYCAR (Stephen King) クリックして拡大 |
「ブラックもレッドでも悪くなかった」と語る佐藤琢磨
「マシンの大変更がこの結果につながった」
土曜夜、日曜朝とマシンに2度も大きな変更を施した佐藤琢磨はブラックでもレッドでも好感触のセッティングにたどりつく Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
レイホールの2台はスタート・タイヤにブラックをチョイス
「クルーたちは朝からまた大変だったと思います。エディーも朝は忙し過ぎて不機嫌だったけど、この世界は結果がすべてなので、こうして好タイムが出たから良かった。あのまま行ってたら、ここまで良くはならなかったはずだから。今のセッションで試したセッティングはグレアムとは違うもの。でも、彼の方も非常に興味深いセッティングになっているので、そちらのデータも早く見たいですね」と琢磨。二人のドライヴィング・スタイルに合わせた調整があったのか……と思ったら、更なる進歩を狙ったトライが2台両方で行なわれていたということのようだ。「ドライバーの好みだけ、フィーリングだけじゃないものに合わせただけじゃなく、その裏には理論があります。でも、どちらに行ったらいいのかがわからないから2台で分けて試してました。だから、レースの前にまたお互いの試したものの中から何かを選んで、マシンに変更を施す可能性もある。でも、それぞれがそこそこマシンが良いし、ラップ・タイムもほとんど変わらないから、このまま行くかもしれない」。
グレアムは6番手、琢磨はそのすぐ後ろの8番手からのスタート。彼らはどんなレースを戦うことになるのだろうか。二人ともスタート・タイヤはブラック。トップ5はレッドを選んでいる。
以上
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