午後のセッションでタイムアップを果たし、初日トータルでディクソンがトップに Photo:INDYCAR (Stephen King) クリックして拡大 |
全車ブラック・タイヤで前半を走行
午後になって空は快晴に。気温はさほど上がらず、海辺ならではの風もあってアキュラ・グラン・プリ・オヴ・ロングビーチのプラクティス2はやや肌寒いコンディションだった。
朝のプラクティス1が気温16~17℃、路面温度26~31℃だったのに対して、午後のプラクティス2は気温19~21℃、路面44~45℃となっていた。
全車がハード・コンパウンドのブラック・タイヤで走行を始め、ソフト・コンパウンドのレッド・タイヤにスイッチしたのはセッション半ば、マテウス・レイスト(AJ・フォイト・エンタープライゼス/シヴォレー)がストップしたことで出されたレッド・フラッグの後からだった。
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残り17分ほどでグリーン・フラッグ。ブラックでの走行が5分ほど続いたところでニューガーデンがレッドでの走行の口火を切った。そしてアタック1ラップ目、彼は1分07秒9648でトップに躍り出た。続けてもう1ラップのアタック。しかし、2周目は1分08秒26423まで大幅ダウン。ピットに戻った。
次にレッドで好タイムを出したのはローゼンクヴィスト。1分07秒8867でニューガーデンを上回ってトップに立った。しかし、すぐさま今度はハンター-レイが1分07秒8434でトップを奪う。
昨年度ロング・ビーチ・ウィナーのロッシは1分08秒0810で4番手へ。それをルーキーのパト・オーワード(カーリン/シヴォレー)が1分08秒0303で上回った。メキシコ出身ルーキーは最終的に5番手にとなった。
レッドでのアタック開始が最後に誓ったディクソンは、最初のラップで1分07秒9539を出して3番手に食い込み、連続アタックした次周に1分07秒7940でトップに躍り出た。彼は更に走り続け、3ラップ目も1分08秒1521を出していた。
ディクソンがプラクティス2、そして今日のトップ・タイム・ホルダーとなり、セッション2番手で今日の2番手はハンター-レイ、3番手はローゼンクヴィストとなった。ホンダの1-2-3だ。
4番手でシヴォレーのトップになったのはニューガーデン。次がオーワード。6、7番手はホンダ・エンジンを使うロッシとレイホール。8番手はパジェノーで、9、10番手はヒンチクリフとアンドレッティだった。
琢磨はレッドでのアタック1ラップ目に1分08秒6274をマーク。自己ベストをレッドで書き換えることにはなったが、その時点でのポジションは14番手。最終的には17番手でセッションを終えた。
ディクソンは、「自分もチームメイトも良い1日を過ごせた。このコースで僕らのチームはいつもマシンをコンペティティヴ。走り始めからマシンが速いというところがポイントだで、そこにはエンジニアやクルーたちの多大な努力が注ぎ込まれている。チームメイトのフェリックスはいい仕事をしている。ルーキーは1セット多くタイヤを使えるルールだが、それを彼は最大限活用できている。マシンのセッティングは良いので、あとはそれをどこまで乗り易いものに仕上げられるかだと思う」と彼は語った。
2番手のハンター-レイは、「去年のロング・ビーチでの我々は強力で、今年もイニシャル・セッティングは上々だった。そこから色々なセッティングの取捨選択をこの2セッションで行なって来ている。ストリート・レースが難しいのは路面のコンディション変化を予測し、ついて行かないとならないところ。今日の自分たちは良い走行初日とできていた」と話した。
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琢磨は悔しさを滲まさせた表情で、「セッティングを変えて行ったけれど良く無かった。マシンが暴れるようになっていた。レッド・タイヤでのマシンはその点が改善されていたが、そこに行くまでに多くの時間を費やし過ぎていた」とコメント。優勝翌週、それも一度勝ったことのあるコースだが、期待に反してマシン作りで苦労を強いられている。
以上
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