佐藤琢磨、初の常設ロードコースでのポールポジション獲得だ Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
ファスト6もコンディション変動なくスタート
Q1のグループ1を6番手でクリアしたのはジャック・ハーヴィー(メイヤー・シャンク・レーシング・ウィズ・アローSPM)で、ベストラップは1分08秒8605(グッド・ジョブ!)。グループ2はジェイムズ・ヒンチクリフ(アロー・シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)の1分08秒7545が6番手だった。
ブルデイはQ2でパワーを下して6位となり、ファスト6進出を決める Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
今日の予選では、Q2になっても合否ラインに大きな変化はなかった。ファイアストン・ファスト6入りをギリギリ6番手で果たしたのは1分08秒7860が最速だったセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)だったのだ。
予選ファイナルが始まろうという時の気温は25℃度。日差しが雲で遮られていたことで、路面はスタート時より若干低い34℃となっていた。タイヤ・ラバーが載っても路面のグリップが明確に高まるということもなく、気候もほとんど変化しないまま予選は進んで行った。
佐藤琢磨、ブラック・タイヤでファスト6コースイン!
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レイホール、ユーズド・レッド1セット目でトップに
佐藤琢磨はブラック・タイヤで4番手につける
レイホールが早々と首位に立ち、ファスト6のイニシアチブを握った Photo:INDYCAR (Matt Fraver) クリックして拡大 |
ブルデイとピゴットがユーズド・レッドでパフォーマンスを発揮できず、琢磨のブラックでのラップ・タイムは4番手に残り続けた。ピゴットはブラックに切り替えた。彼と琢磨以外の4人はユーズド・レッド2セット目でのアタックに入った。しかし、なかなかタイム更新がなされず、膠着状態に陥った。
これを破ったのはレイホール。1分08秒6971を叩き出した彼はPP獲得を決定づけたかに見えていた。
ブラックで3ラップアタックし、満を持してユーズド・レッドに換装! Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
琢磨は3ラップ連続アタックしたところでブラックに見切りをつけ、ピットに滑り込んでレッドにスイッチした。ブラックで走り続けるケース、最後の最後でレッドを投入するケース、彼らは双方が可能な準備を整えていたという。
琢磨がコースへ戻ったのは、セッションがもう残り1分半になろうというところだった。ウォーム・アップに1周、計測1周しか行えないタイミングだが、ユーズド・レッドのパフォーマンスをフルに引き出せたとしても、連続アタックの2ラップ目にベスト・タイム記録は望みにくい。彼らは1ラップのみの勝負に賭けた。そして、琢磨陣営はその賭けを成功させた。渾身の1ラップは1分08秒5934! レイホールをコンマ1秒以上も上回り、すでにチェッカード・フラッグが振られていたファイナル・ラップで劇的な大逆転PP獲得を達成した。琢磨より後方を走り、プラクティス3と同様に路面がベストになったところでのラップでトップをかっさらうことを目指したヒンチもいたが、彼の最後のラップは1分08秒9456にとどまり、自己ベスト更新はならず。琢磨とRLLとホンダの今季初PP、RLLの05年以来となるフロント・ロウ独占(シカゴランド・スピードウェイ/ダニカ・パトリック=PP、予選2位=バディー・ライス以来)がなった。
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「予選1-2という夢の結晶が実現された!
長いこと望んでいた常設ロードコース初のPP」
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セカンドポジションのレイホール
「我々のマシンはレッドの消耗度合いに関係なく安定して速い」
ほぼ手中の収めていたポール・ポジションをチームメイトに奪われる形となったが、レイホールは琢磨を祝福。チームとしてのフロント・ロウ独占に胸を張る Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
Photo:INDYCAR (Chris Owens) |
「我々のマシンはコースのほぼ全域でライヴァル勢より速かった。まだひとつのセクションが少し完璧というレヴェルに及んでいない。そこがちょっと心配ではある。今日、我々のクルーたちは素晴らしい仕事をしてくれた。今朝のプラクティスでの我々のラップ・タイム、順位、更にはグラヴェルの中でセッションを終えた事実は、我々が予選で実現していた速さと無関係だった。そうなることを我々は感じていた。チームでのフロント・ロウ独占までを予感していたかと言えばそうではなかったが、我々のマシンはレッド・タイヤの消耗度合いに関わらず安定した速さを確保できており、それがセッティングの良さを示していた。その点にとてもエキサイトしている。明日のレースでも良い戦いが可能なはずだ。このコースではいつも良いレースを戦うことができている。しかし、今回のように上位のグリッドからレースをしたことはなかった。明日のレースがシンプルな展開になることを望む。今日は本当に、RLLが力強さを見せた1日になった」とチームの1-2をおおいに喜んでいた。
ボビー・レイホールもチームのフロント・ロウ独占に手応え
「ターン1をクリアして、そこから思い切りレースしよう!」
以上
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