2017年のポコノ以来、インディーカー・シリーズ8回目のポール・ポジションを獲得した佐藤琢磨 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
Q1グループ1でローゼンクヴィストが脱落
雨雲の到来は遅れに遅れ、予報は全面ドライ・コンディションで行われた。
Q1のグループ1が走り始めた時の気温が25℃。今週一番の暑さになっていた。路面温度も36℃と、昨日のプラクティス3とほぼ同じレヴェルまで上がっていた。
グループ1で大型新人フェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)が脱落。去年生き生きと走っていたザック・ヴィーチ(アンドレッティ・オートスポート)も今年は何か歯車が合ってなく、今回は最下位。彼のチームメイト、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)はブラック・タイヤでのラップで生き残った。レッドにスイッチして2ラップのアタックを行ったものの、ブラックでの自己ベストを上回れなかったロッシ。この辺りにアンドレッティ陣営の苦悩がすでに現れていた。トップはスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)という意外。ラップ・タイムは1分08秒3548と非常に良かった。
チームメイトのローゼンクヴィストのQ1グループ1敗退を尻目に、ディクソンはグループ2のトップでQ2進出を果たす Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
グループ分けは相変わらず今回も不公平で、グループ2に強豪が偏った。まず、チーム・ペンスキーの3人=ウィル・パワー、ジョセフ・ニューガーデン、シモン・パジェノーの全員がこっちで、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)もライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)もジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)もいた。こういう時に必ず厳しい組に入っているのが佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。チームメイトのグレアム・レイホールもこっちだった。
こんなグループだから、有力どころからも当然Q1で敗退する者が生まれる。それが驚いたことにペンスキーの2人、パジェノーとニューガーデン(2年連続ウィナーなのに!)だった。パト・オーワード(カーリン)もデビューから3戦連続でのファスト6進出は果たせなかった。
Q1グループ2のトップはディクソンで、2番手がレイホール。3番手以下はパワー、ハンター-レイ、琢磨、ヒンチクリフという順位になった。
Q1グループ2をギリギリの6位で勝ち上がったヒンチクリフが予選セグメント2を制する Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
一時Q2の首位に立つった佐藤琢磨、4位でファスト&進出
ロッシ、ハータ、ハンター-レイ、パワーはここで敗退!
Q2でトップ・タイムを出したのは、プラクティス2、プラクティス3でトップでポール獲得の有力候補と目されていたヒンチクリフ。タイムは1分08秒4074。2番手はピゴットの1分08秒5951。3番手はディクソンだった。
琢磨はこのセッションでレッドを2セット投入した。ユーズド・レッドでの走りで1分08秒8944を出してトップに立ち、フレッシュ・レッドで1分08秒6234を出して4番手につけた。5、6番手はレイホールとブルデイで、Q2でパワー、ロッシ、第2戦ウィナーのコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)、ハンター-レイが脱落した。
ペンスキーもアンドレッティ・オートスポートも不在のファスト6に
レッド・タイヤで力走する佐藤琢磨 Photo:INDYCAR (Matt Fraver) クリックして拡大 |
今年の3レースで3回ともファイナル進出を果たしたのはディクソンだけ。バーバーでのファイアストン・ファスト6にはペンスキーのドライヴァーも、アンドレッティ・オートスポート(とハーディング・スタインブレナー・レーシング)のドライヴァーもいないことになった。
ディクソン以外の5人は全員が今年初のQ3。ユーズド・レッドでの経験などを考えると、彼かヒンチクリフがポールポジション候補に上がった。ユーズドでも戦闘力を発揮するのは難しいかもしれないが、ダークホースはQ1でここまでの最速ラップとなる1分08秒3548を出しているピゴットだった。
(パート2につづく)
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