ヒンチクリフ、日をまたいで2セッション連続のトップタイムをマーク Photo:INDYCAR (Matt Fraver) クリックして拡大 |
ヒンチクリフ、今度はブラック・タイヤでトップタイム
ジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が2セッション連続の最速ラップをマークした。昨日のプラクティス1で3番手につけ、プラクティス2ではレッド・タイヤ装着で唯一人1分08秒台に突入してトップに立ったヒンチクリフ。今日も彼はセッション終了間際、ブラック・タイヤで1分08秒台のラップを叩き出した。グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がコース・オフして出されたレッド・フラッグが解除され、ピット・アウトした全員が1ラップのみ計測できる状況となると、ヒンチクリフは最後の最後でピット・アウトし、このセッションでベスト・コンディションとなっていた路面も味方につけての最速ラップだった。
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佐藤琢磨はこのセッションで5位にジャンプアップ
2番手となる1分09秒0351をマークしたのは、昨日のプラクティス1で2番手、プラクティス2でも4番手と好調のセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)。
そして、3番手にはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)=1分09秒2334、4番手にはコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)=1分09秒2444がつけ、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が1分09秒2692で5番手だった。
「セッションの最後でマシンをインプルーヴできて、5番手につけることができた。でも、その順位よりも、1周のタイムド・ラップで、ユーズド・タイヤで行ったのに自分のベスト・タイムが出せたってところが大きい。最後のセッティングの微調整が良かった。今のコンディションには合っていたということ。あとはコレを、更に気温が上がるであろう日中の予選で、レッド・タイヤにもどれだけ合わせ込めるか。そこが大きなクェスチョン・マークだけど、やるしかないですね。ブラック・タイヤでのセッティングはいいところに来ているでしょう。ただ、ヒンチクリフとブルデイは昨日から調子が良くて、今日、こうしてコンディションが変わっても調子が良いので、彼らのセッティングはちゃんと機能をしているということ。そこに食い込めるかどうか。ペンスキー勢が今のところは上がって来ていないから、そこはラッキーですね」と琢磨は話していた。
シヴォレー最速はスペンサー・ピゴット
ペンスキー、まだ苦境から脱せず
プラクティス1でトップ6、プラクティス2でトップ6、プラクティス3でトップ5をホンダ・エンジン・ユーザーが独占して来ている。シヴォレー軍団のトップは、プラクティス1がパト・オーワード(カーリン)で、プラクティス2と3はスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)だった。
そう、チーム・ペンスキーがバーバー・モーター・スポーツ・パークでは苦戦を強いられているのだ。少なくともプラクティス3までは。もう予選は目の前だというのに、プラクティス3でのウィル・パワーは3回もコースを飛び出していた。彼のベストは15番手にランクされる1分09秒5959で、トップのヒンチからは0.8608秒も離されていた。パワーがバーバーで勝ったのは、もう随分と前の2011年と2012年だが、ポール・ポジションは2010、2014年だけでなく、2017年にも獲得。去年も予選2位だった。今年の開幕2レースでもPPを獲得しているパワーが、3回のプラクティスで12番手、11番手、15番手。それぞれのセッションでのトップとのタイム差も0.7144秒、0.4172秒、0.8608秒と決して小さくない。
ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)はもっと深刻だ。バーバーで優勝3回、2017年から2年連続優勝を飾っていると言うのに、今年はプラクティス1が14番手(セッション・トップと0.8872秒差)、プラクティス2が18番手(同0.6315秒差)、プラクティス3が17番手(同1.00548秒差)という状況だ。
去年からロー・ダウンフォースのエアロ・パッケージとなってパフォーマンスが上がらず苦しんで来ているシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)は、今年の開幕2レースでも予選13位/決勝7位、予選22位/決勝19位と泥沼を抜け出ていない。パジェノーはバーバーでは2016年にポール・ポジションから優勝しているが、今年はプラクティス1で10番手、プラクティス2で15番手、プラクティス3で7番手という成績。チームメイト二人よりはマシなものの……といった状況だ。予選でのペンスキー・トリオはどこまで巻き返して来るのだろうか。
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