気温が上昇した午後のセッションではパワーがトップタイム。問題のウォームアップ・セッションはプラクティス2が4時5分に終了したその5分後!に走行スタートとなった Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして |
ロードコースの金曜日といえばプラクティスが2回というのが通常のスケジュールだが、サーキット・オブ・ジ・アメリカス(COTA)でのインディカー・レース初開催は、スケジュールも初めてのパターンが採用された。普通ならファイナル・プラクティスとも表現されるウォーム・アップ・セッションが走行初日のプラクティスの直後に行われたのだ。「決勝スタートが早い(12時40分)ため、日曜の午前中にウォームアップ・セッションを入り込ませる時間的余裕がない」というのが理由で。
この説明ではまるでスッキリなどできないが、そんな話がちょくちょく聞かれるのがインディーカー。アメリカ人の中にもそれを不思議と捉える人がいるのは確か。しかし、現実はフレキシブルに対応し、最善の仕事を効率よくこなすことが必要。チームにもドライヴァーもそういう姿勢でなければやって行けない。つまりは成功は覚束ない。もしや、このパターンが今年からのスタンダードになるのか? と調べたら、第3戦バーミンガムも常設サーキットでのロードレースだが、日曜の朝にウォーム・アップがちゃんとスケジュールされていた(今のところは……なのかも)。どうやら、今回のものが恒例になる……ってことではないようだ。
午後のセッションではパワーがトップタイム!
続くウォームアップはパジェノーとペンスキーが初日を席捲
30分のウォームアップ・セッションではトータル9周したパジェノーがトップ。2番手にはハータがつけた Photo:INDYCAR (Forrest Mellow)クリックして拡大 |
COTAでは2日間の合同テストが行われた。2月中旬のことで、路面温度が今日と比べると大幅に低かった。テストで強めに吹いていた風は、今日も弱めにだが吹いていたが、気温はプラクティス1開始時が17℃で、午後は26℃まで上がっており、快適な1日だった。
プラクティス1での最速ラップはジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)による1分48秒6567だった。そして、暖かくなったプラクティス2でのベストは1分47秒4401まで縮められた。ソフト・コンパウンドのレッド・タイヤ装着でウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)が記録したものだ。このすぐ後に30分間行なわれたピット・ストップ練習もこなすウォーム・アップ・セッションでは、ユーズドのソフト・タイヤ装着でシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)が1分48秒3334を出してトップだった。1日に3セッションあるのこと自体がレアだが、3つの連続するセッションで最速の座をチーム・ペンスキー・ドライバー3人が分け合うというということで見ても「史上初では?」というほどの珍しさだ。
「タイヤの減りが早い」と語るパワー
「ミスの可能性が増え、順位変動が増えるだろう」と予測
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ローゼンクヴィスト、ソフトタイヤで2番手タイム
ハータ以上の安定度を見せるローゼンクヴィストは初日のトータルで2番手。チームメイトのディクソンが午後から苦戦中なのとは対照的。セットアップの違いなのだろうか?? Photo:INDYCAR (Stephen King) クリックして拡大 |
3番時計はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)の1分47秒9311。
そして、開幕戦ウィナーのニューガーデンが10番手で、開幕戦2位のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は17番手だった。
佐藤琢磨、1ラップだけのアタックで8位に浮上!
「明日の予選ではトップ10入りを狙います」
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、プラクティス1では19番手だったが、プラクティス2でソフト・タイヤによるアタックをセッション終了ギリギリ前に1ラップだけ行い8番手。ウォームアップは13番手。今日の総合だと8番手につけた。
Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
以上
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