デイン・キャメロン/モントーヤ/パジェノーのアキュラDPi 6号車がポール・ポジション獲得。7号車も予選3番手と好調だ Photo:LAT Images |
今週末はフロリダ半島のほぼ真ん中のセブリングで伝統ある12時間耐久レースが行われる。IMSAウェザーテック・スポーツ・カー・チャンピオンシップの2019年シーズン第2戦で、サーキットは今でも空港として利用されているセブリング・インターナショナル・レースウェイ=全長3.74マイル。飛行場なので完全にフラットだが、今は滑走路として使われていない場所をコースにしているので路面は恐ろしくバンピー。しかも、ハイ・スピード・コーナーが幾つもあってチャレンジングだ。このコースの一部を使ってインディーカー・チームがストリート・レース用テストをよく行うのは、路面がバンピーなだけでなく、舗装のグリップ・レヴェルも低いからだ。今年は世界耐久選手権(=WEC)の1,000マイル・オヴ・セブリングも同じ週末に開催。金曜がWECで、土曜が12時間レース……と見る方の耐久力も試されそう。もちろん史上初めての同時開催だ。
アキュラ、今シーズン初のポールポジション獲得
開幕戦PPのマツダはセカンドグリッド
IMSAシリーズの開幕戦ロレックス24アット・デイトナではマツダRT-24Pがポール・ポジションと予選2位でフロント・ロウを独占し、レース・ウィナーはキャディラックDPi-V.Rだった。決勝2位もキャディラックで1−2。アキュラARX-05が3位でフィニッシュした。マツダは2台ともリタイアだった。
予選は快晴、気温24℃という好コンディションで開催。アキュラが今シーズン初めてのポール・ポジションをデイン・キャメロンのドライビングで獲得した。彼のコ・ドライバーはファン・パブロ・モントーヤとシモン・パジェノーだ。昨年ミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コースでのスプリント・レースで初勝利を記録しているアキュラ・チーム・ペンスキー。2勝目を今週挙げることはできるだろうか?
予選2位はマツダのカー・ナンバー77。ドライブしたのはトゥリスタン・ニュネスで、トップとの差は0.146秒。彼らとしては念願のDPi初勝利をできる限り早く達成したい。今、彼らにはその力がある。デイトナではスタートから6時間が経過した辺りで2台ともリタイアとなったが、今回はゴールが夜の12時間レースで、気温が下がって行くコンディションは小排気量ターボ・エンジンでエンジン周辺の熱が問題となるケースが少なくないマツダの不利を打ち消してくれる。
予選3位はもう1台のアキュラ。アタッカーはエリオ・カストロネヴェスだった。彼のタイムはニュネスと1,000分の1秒まで一緒。しかし、そのタイムを先に出したのはニュネスのため、彼が2位、エリオは3位とされた。
マツダは予選2位と7位と2台が離れ離れだった。それに対してアキュラはトップと3位で、タイム差は0.146秒の小さいさ。仕上がり具合の良さではアキュラに軍配が上がる。明日、今シーズン初勝利により近いのはアキュラと映っている。DPi初勝利を狙うマツダも侮れないが……。
GTLMではポルシェ911 RSRが1-2。GTDではアキュラNSX GT3 EVOがクラス・ポール・ポジションだった。
GTLMではスコット・ディクソンとセバスチャン・ブルデイを助っ人に起用しているチップ・ガナッシ・レーシングのフォードGTに期待。彼らの予選順位は、クラス4位とクラス7位。
GTDならインディーカーで走ったことのある女性ドライヴァー=キャサリン・レッグとアナ・ベアトリス(=ビア・フィゲイレド)が乗るカー・ナンバー57に注目。今回予選を担当、クラス6位となったクリスティーナ・ニールセンも含め、ドライヴァー3人が全員女性というのはこのチームだけ。しかも、ちゃんと速い。予選でトップだったチームメイトのカー・ナンバー86とのタイム差は0.892秒だった。
以上
天野さん、こんにちは。ブリスコーが、接触して表彰台を逃したと別のサイトで知りました。ブルデーが2位になったのでうれしいけど、インディに出ていないブリスコーが活躍しないのはとても残念です。インディスポット参戦ないのかな…?
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