2019年2月13日水曜日

2019 INDYCARレポート 2019オープンテスト at COTA:2019 インディーカー・オープン・テスト始まる

一面真っ白なミネアポリス・セイント・ポール空港。これでも気温は予想よりも寒くはなかった Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
夜9時、嵐の過ぎ去ったオースティンに到着
テスト初日の朝も気温は9℃!

 羽田を発ち、真っ白な雪景色ながら意外や気温はマイナス4℃とマイルドだったミネアポリス・セイント・ポール空港を経由、乗り継ぎ失敗の不安皆無のトランジット5時間というスケジュールでテキサス州オースティンに夜9時過ぎに到着した。こちらの気温は16℃。暴風雨の後だったらしく、空港周りの路面は、レンタカーの駐車場の中まで触れていた。
 明けて火曜日。朝6時に起きるとまだ陽は出ていなかった。空は曇っている風で、気温は前の晩よりグッと冷え込んだ9℃。テキサスでのテストは温暖な気候を期待していたのに……。


テスト初日のサーキット・オブ・ジ・アメリカ。空模様からもわかるとおり風が強く気温も上がらない Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大
テキサスとは思えぬ寒さの中、午前8時からインディー・ライツがコースイン

 朝8時前にサーキット・オブ・ジ・アメリカズに到着。今年の年間プレス・パスを受け取ってコースの中へ。ピットの建物がF1仕様。プレスルームはその最終コーナー側でガレージに近い。
 最初のプラクティスは午前10時スタート。気温は10℃と低いまま。しかも、強めの風が吹き付けているので、体感温度はそれ以下。アラバマでのオープン・テスト時代を思い出す。そんなコンディションでも哀れインディー・ライツは朝8時(!)に走行開始。3月下旬の本番とコンディションはかなり違うだろうに、10台がせっせと走り込んでいた。

 
サーキット・オブ・ジ・アメリカの全貌。いたるところに星条旗をモチーフとしたデザインがなされている Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大

 今回のオープン・テストにエントリーしているのは25台。 チップ・ガナッシ・レーシング
  9 スコット・ディクソン
  10 フェリックス・ローゼンクヴィスト(R)

チーム・ペンスキー
  2 ジョセフ・ニューガーデン
  3 エリオ・カストロネヴェス(インディカーGPとインディー500出場予定)
  12 ウィル・パワー
  22 シモン・パジェノー

アンドレッティ・オートスポート  26 ザック・ヴィーチ
  27 アレクサンダー・ロッシ
  28 ライアン・ハンター-レイ
  98 マルコ・アンドレッティ

シュミット・ピーターソン・モータースポーツ  5 ジェイムズ・ヒンチクリフ
  7 マーカス・エリクソン(R)
レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング
  15 グレアム・レイホール
  30 佐藤琢磨
デイル・コイン・レーシング
  18 セバスチャン・ブルデイ
  19 サンティーノ・フェルッチ(R)
エド・カーペンター・レーシング
  20 エド・ジョーンズ
  21 スペンサー・ピゴット
AJ・フォイト・エンタープライゼス
  14 トニー・カナーン
  4  マテウス・レイスト
カーリン
  23 RC・エナーソン(R) (チャーリー・キンボールとマシンをシェア)
 59
フンコス・レーシング
  32 カイル・カイザー(R) (今年もフル参戦はできなさそう)
メイヤー・シャンク・レーシング/シュミット・ピーターソン・モータースポーツ
  60 ジャック・ハーヴィー (10レースにエントリーの予定)
ハーディング・スタインブレナー・レーシング
  88 コルトン・ハータ(R)

期待のルーキー、パト・オーワードが
ハーディング・スタインブレナー・レーシングから離脱

 

2カーエントリーだったはずのハーディング・スタインブレナー・レーシングだったが、COTAに姿を見せたのは88号車のコルトン・ハータだけだった Photo:INDYCAR (Stephen King) クリックして拡大
 このテストを目前に、昨年度インディー・ライツ・チャンピオンのパト・オーワードがハーディング・スタインブレナー・レーシングから離脱したことが明らかになった。『なぜ、この時期になって!?』
去年の彼のインディー・ライツでのパフォーマンスは素晴らしかった。インディーカー・デビューとなったラグナ・セカでは予選8位、決勝9位と才能を見せつけた。しかし、ハーディング・スタインブレナー陣営は2台目を走らせる資金を集められなかった。スタインブレナーとの関係が深いコルトン・ハータの方は、昨年度インディー・ライツ・ランキングがオーワードに敗れての2位だったが、今回のテストに参加しているし、フル・シーズン・エントリーの予定にも変わりはないようだ。

 オーワードにはインディー・ライツ・チャンピオンに贈られるマツダ・ロード・トゥ・インディーからの奨学金=100万ドルがある。ハーディングはそれをアテにしていたところもあるんだろうが、オーワードはフル・シーズン戦えると思っていたのに、いつの間にやら、それがインディー500だけに話が変わっていて、それを聞かされなかったということらしい。開幕まで半月ちょっとという押し迫ったところで、期待度の非常に高かったルーキーは厳しい現実に直面させられる羽目になった。どこか他のチームから出場のチャンスを得ることはできのだろうか??
 新規参入チームのドラゴンスピードは、IMSAスポーツカーで共に活動して来ているベン・ハンリー(イギリス出身/34歳)をドライバーとして5レースほどにエントリーする予定だが、今回のテストは走らない。マシンなどの準備が間に合わなかったということだ。

佐藤琢磨、2度のプライベートテストを経てCOTA入り
 
Photo:INDYCAR (John Cote)クリックして拡大

 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング復帰2シーズン目を迎える佐藤琢磨は、このオフの間にプライベート・テストを2回(1月にセブリングで1日、先週末にラグナ・セカで1日=雨で短時間の走行となったが)を行っている。COTAでのオープン・テスト2日間、そしてバーバー(もしくはセブリング)で1回と、過去9シーズンのキャリアでは最も多く、バラエティに富んだコースでのテストをこなして開幕を迎えることになる。
以上

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