2019年1月16日水曜日

2019 INDYCAR ニュース 1月16日:インディーカー・シリーズに新タイトル・スポンサー=NTT

デトロイト・ショウでインディーカーとNTTがタイトルスポンサー契約を発表 Photo:INDYCAR(Chris Owens) クリックして拡大
NTTがインディーカーと複数年契約

 世界最大のオート・ショウ=ノース・アメリカン・インターナショナル・オート・ショウ(いわゆるデトロイト・ショウ)でインディーカーが2019年からの新しいシリーズ・タイトル・スポンサーを発表した。それは日本企業のNTTで、彼らとインディーカーは複数年契約を交わしたという。5シーズンに渡ってシリーズ・スポンサーを務めて来たヴェライゾンとの契約が昨シーズンをもって終了。インディーカーは新しいパートナーを求めて来たが、無事に2019年シーズン開幕前に新スポンサーの獲得、発表に漕ぎ着けることができた。

契約に調印し握手を交わすマーク・マイルズと奥野NTT常務取締役 Photo:INDYCAR(Chris Owens) クリックして拡大

 手応えを感じるマーク・マイルズ
「インディーカーのさらなる成長につながるパートナーシップ」

 「この関係(NTTとインディーカー)は完璧だと思います。私たちは共にグローバルなブランドですから。レースというものは国際的で、チーム・オーナーを見ても、ドライバーを見ても世界中から集まって来ています。NTTは、私たちをそうした存在であると見てくれていると思います。そして私たちは、NTTを技術とコミュニケーションに関わる巨大企業と捉えています。私たちインディーカーの将来的な成長を考えた時、技術的な進歩以上に重要なものはありません。技術こそがレース、そして私たちのチームの原動力であります。パドックにいる誰もが進歩のために有用なデータを必要としているんですからね。2時間ほどのインディーカー・レースで1台のマシンからは5,000万ものデータが収集されます。NTTと私たちが力を合わせれば、それらをファンに価値あるコンテントとして提供でき、インディーカーの更なる成長、若いファンの獲得に繋げることができるでしょう」とインディーカーのトップ、マーク・マイルズはコメントした。

NTTはインディー500やIMSを技術面でもバックアップ

 東京に本社を置くNTTは、毎年110ビリオン・ドル以上の利益を上げ、4ビリオン・ドル以上をリサーチと開発に投資しています。NTTは今回の契約で、インディーカー、そしてインディアナポリス・モーター・スピードウェイ、インディアナポリス500、インディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われるNASCARイベントであるブリックヤード400の公式技術パートナーになります。

 NTTといえば、NTTデータがインディーカー・チームのひとつであるチップ・ガナッシ・レーシングのスポンサーとして活動をして来ています。2017年にスコット・ディクソンがロード・アメリカで優勝した時のマシン・スポンサーが彼らでした。5回のシリーズ・タイトル獲得を誇るディクソン、2004年のチャンピオンで2013年インディー500ウィナーのトニー・カナーン、彼ら二人が今回のデトロイトでの発表には同席しました。

奥野NTT常務取締役
「佐藤琢磨選手の言葉が我々に強い印象を残した」


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 NTTの常務取締役でグローバル・ビジネスの責任者である奥野恒久氏は、「この関係が永遠に続くことを願いたい。インディーカー・シリーズは日本でも人気が上昇しております。それは主に日本人ドライバーである佐藤琢磨選手の活躍によってです。彼は2年前にインディー500で優勝しました。日本で放送された特別番組において佐藤選手は、”インディー500で勝利してから何か特別なものが見えるようになった”と話しており、それが私たちに強い印象を与えたことを鮮明に覚えています。インディーカー、そしてインディーカーのパートナーたちとの仕事の中で、私個人としては何か違った物事が見えてくることに期待をしています。NTTとしても、ファンの皆さんに何かエキサイティングなものを提供できることを願っています」

インディーカー社長 ジェイ・フライ
「この新スポンサー体制はパドック全体に大きな影響を与える」


 スポンサー発表会見には上記の他にも、インディーカー社長のジェイ・フライ、チーム・オーナーのチップ・ガナッシとボビー・レイホール、インディーカー・シリーズ出場中のエンジン・マニュファクチャラー2社の代表としてGMのジム・キャンベルとHPDのアート・セイント・シアーも出席した。

 NTTとインディーカーの話し合いは、フライと、インディーカーのチーフ・オブ・スタッフであるマーク・シブラが9月にスタート。11月にインディーカー側が渡日し、契約に至ったという。
 フライは、「この新スポンサー体制は、放送を行うテレビ局からイベント・プロモーター、さらには出場チームまで、パドック全体に大きな影響を与える。世界的なブランドであるNTTと一緒に働けることを大きな誇りと感ずる。そして、すでに彼らがこれまでに行なって来てくれているハード・ワークにも感謝したい」と話した。

喜ぶディクソン「本当に完璧なマッチング」

 
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  ディクソンは、「NTTとインディーカー、両者が力を合わせることで、素晴らしいブランド・イメージが作り上げられることと思う。私たちは世界で最も素晴らしいレースを提供している。それを更に高めることがこのパートナーシップ提携によって可能になるだろう。本当に完璧なマッチングだと言える。シーズン開幕が待ち遠しい」とコメントした。

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