Photo:INDYCAR |
高木虎之介も走らせたモー・ナン逝く
訃報から。名エンジニアだったモーリス・ナンが79歳で亡くなった。アリゾナ州トゥーソンの自宅で。彼はパーキンソン病を患っていた。
イギリス出身の彼は自らレーサーとして活躍した後、F1チーム=エンサインを興し、マシンのデザインまで行った。
F1チームを閉じてアメリカに渡ると、今度はエンジニアとして活躍。エマーソン・フィッティパルディとインディ500で優勝(パトリック・レーシング)し、アレックス・ザナルディとファン・パブロ・モントーヤ(チップ・ガナッシ・レーシング)をチャンピオンの座に就けた。2000年にはインディーカーチームを発足、2003年に唯一となる勝利をアレックス・バロンとミシガンで記録した。その年には高木虎之介も走らせていた。2004年でチーム活動停止。その後はアメリカでのんびりと暮らしていた。エンジニアリングやレースに対する深い知識と豊富な経験、ファイティング・スピリット、そして陽気さやユーモアも備えた人物だった。冥福を祈る。