2018年3月10日土曜日

2018 ジャック・アマノのインディーな1日 R1 セント・ピーターズ・バーグ その2:今年最初のインディーカー・ウィークエンド。その最初の夜は……

スコッチを傍らに、原稿に向かいます Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
なじみのホテルから今年もシーズンがスタート

 開幕戦@セント・ピーターズバーグバーグの初日=金曜日。プラクティス2回目は午後3時10分のスタートだったから、走行が終わってもろもろの取材をして、自分とこのウェブサイト用原稿を書いたらもう6時になっていた。これでも早い方なんだけど……ね。


2018 INDYCAR フォト・リポート R1 セント・ピーターズ・バーグ Day1:インディー500ウィナー、佐藤琢磨、ロゴも新たに登場

Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのトレーラーはどちらもドライバーの写真入りになって、琢磨号には「インディアナポリス500ウィナー2017」のロゴも。

2018 INDYCAR ニュース R1 セント・ピーターズ・バーグ Day1:オリオール・セルビア、インディー500にRLLから出場決定

会見に臨んだセルヴィア(左)とスクーデリア・コルサのスポーティング・ディレクターを務めるヨハンソン Photo:INDYCAR (James Black)
ファイアストンがセント・ピーターズバーグとの契約延長
 
 セント・ピーターズバーグのタイトル・スポンサーとなって5年目のファイアストンが、その契約を2020年まで2年延長すると今日発表した。

オリオール・セルヴィアがインディー500にレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングから出場
 IMSAのシリーズなどでフェラーリを走らせるGTチームとして活躍して来ているスクーデリア・コルサとレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングがジョイントし、オリオール・セルヴィアを今年のインディアナポリス500に出場させることとなった。

2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R1 セント・ピーターズ・バーグ Day1 プラクティス2:「方向性は見えてきました。やることはけっこうたくさんありそうです」

セッション2はレッドタイヤで満足な周回をこなせなかったもののトップ10に Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 
「まだマシンの仕上がりは全体的に見て全然です」
Jack Amano (以下――)プラクティス2でのクルマは良くなっていましたか?
 

佐藤琢磨:最初のプラクティス・セッションがちょっとあまりにもウィンドウから外れていたので、その修正をして大分良くなりました。方向性は見えて来ました。でも、まだまだですね。やることは結構たくさんありそうです。
――ブラック・タイヤで好タイムを出していましたが、レッド・タイヤで良くなかった、ということでしたか?

佐藤琢磨:トラフィックに引っ掛かっちゃったから……。レッドのタイヤ・ライフはかなり短いので、タイムを縮めることはできませんでした。まだマシンの仕上がりは全体的に見て全然です。
――それでトップ10なら決して悪くないのでは?

佐藤琢磨:まぁ、でももうちょっと上に行きたいですね、さすがにね。

以上

2018 INDYCARレポート R1 セント・ピーターズ・バーグ Day1 プラクティス2:プラクティス2最速はライアン・ハンター-レイセッション2は

セッション2はハンター-レイがトップタイムをマーク Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
フロリダらしい気温の中でセッション2がタート
 プラクティス1はセッション終盤に気温が17℃、路面温度37℃まで上がっていた。そのまま太陽が照りつけ続けたことで、プラクティス2は気温21℃でスタート。やや風が強いため体感温度は低めだったが、路面もセッション中の最高は41℃まで上昇し、コンディションはそこそこフロリダっぽくなっていた。
 去年からレッド・タイヤが1セット多く提供されるようになり、金曜日にチェックが可能になっている。今日もこのセッションでエントラント全員がレッド装着で走行。ベストはライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)の1分00秒8295だった。

2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R1 セント・ピーターズ・バーグ Day1 プラクティス1:「ライドハイトの調整が上手くいってませんでした」

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
 「合わせこみにすごく時間がかかってしまいました」

Jack Amano(以下――)シーズン初プラクティスでしたが?
佐藤琢磨:バーバーとセブリング、ロードコースとストリート向けの両方のテストをやって来たんだけれど、ビックリしするぐらいダウンフォースを失っている影響が強くて、クルマはすごく滑るし、ちょっとライド・ハイトの調整がうまく行ってませんでした。それで何度もピット・ストップを繰り返して、あんまりちゃんと走れてなかった感じですね。まともに走るまでの合わせ込みにすごい時間がかかって……。最後に数周走れたけれど、トラフィックもあってまともなラップになってませんでした。

――すでに去年の1セッション目よりタイムが速くなっているが?

佐藤琢磨:去年は大きなバンプがあってターン3に縁石を追加し、それがシケインになっちゃってたけど、今年は元に戻している。だから、ラップ・タイムは2年前と比べてなきゃダメです。

――ロー・ダウンフォースのマシン、構造が僅かながら新しくされたタイヤなどによって、ドライビングは難しくなっていますか?

佐藤琢磨:難しいね。まぁ、難しいって言葉が正しいかどうかわからない。ダウンフォースがあっても難しいのは変わらないから。だけど、今までよりも確かにクルマは滑るし、飛び跳ねるし、コーナーじゃなかったところが凄いコーナーになって来てるので、かなりチャレンジングであることは間違いないですね。

2018 INDYCARレポート R1 セント・ピーターズ・バーグ Day1 プラクティス1:今シーズン最初のプラクティス最速はルーキーのマテウス・レイスト

開幕戦のセッション1でトップタイムをマークしたのはルーキーのマテウス・レイスト! Photo:INDYCAR (James Black) クリックして拡大 
新エアロでラップタイムも去年から2秒ほども向上
 午前11時20分、2018年シーズン最初のプラクティスが始まった。
 45分間のセッションはトニー・カナーン(AJ・フォイト・エンタープライゼス)のスピン&ストップによるレッド・フラッグが一度あっただけ。最速ラップはセッション終盤にルーキーのマティウス・レイスト(AJ・フォイト・エンタープライゼス)が20周走った中の18周目に記録した1分01秒7231となった。レギュラー陣は7セットだが、ルーキーは1セット多く使えるルール。ルーキーたちはセッション終盤、マシンの仕上がりが向上したところで2セット目を投入した。

 今シーズンのセント・ピーターズバーグのターン3は、外側が狭まったものの内側の縁石が撤去されて通過スピードが上昇。新エアロ・キットのロー・ダウンフォースは長いストレートでのスピード・アップにも貢献しており、ラップ・タイムも去年の最初のセッションと比べて2秒も速くなっていた。

2018 INDYCARレポート R1 セント・ピーターズ・バーグ:セイト・ピーターズバーグ到着

セント・ピーターズバーグに到着してます。時差ボケも特になく、快調、快調。でも、ちょっと寒いんですよ、フロリダまで来てるっていうのに。913℃だから。日中には20℃まで上がるって話なんで期待してますが。
 予報は昨日と大きく変わらずで、予選日の明日は晴れで最高気温24℃とフロリダらしくなりそう。ところが決勝日は雨、及び雷雨の可能性。ただし、一日延中降り続けるって話じゃなく、雷雨が来そうなのは午前9台、11台、午後1台で、午後雨2時からは晴れ間も……というのが現時点での予報。最高気温は25℃と週末で一番高くなる。
 スタート前に雨が降れば、タイヤ・ラバーが流されて路面のグリップが下がる。レースが進むに連れての路面の変化も度合いが大きくなるから、戦いはよりテクニカルになりますね。それを利するのは誰か?

2018年3月9日金曜日

2018 ジャック・アマノのインディーな1日 3月8日:開幕戦、順調にアメリカ入り!しかしセント・ピーターズバーグの気温は低い

快適なミネアポリスのデルタラウンジ Photo:Masahiko Amano
正解!ミネアポリス経由でタンパ入り

 近頃デルタ・ユーザーの私。開幕戦へは羽田からミネアポリス・セイント・ポール経由でタンパ入りすることとした。
 木曜日夕方に飛び立った便は、「予定より18分早く到着です」とパイロットが誇らし気にアナウンス。快晴のツイン・シティにランディング。気温はマイナス4℃だって。


2018年3月7日水曜日

2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメント:今週末に開幕=2018インディーカー 意気込む佐藤琢磨

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
「セント・ピーターズバーグは
エネルギーに
満ちている!!」 

佐藤琢磨は今年が9回目のセント・ピーターズバーグ出場になる。ベスト・リザルトは、予選がポール・ポジション=2014年(AJ・フォイト・エンタープライゼス)、決勝は5位=2011年(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)。今年復帰したレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングで走った2012年の成績は、予選15位/決勝は電気系トラブルで22位だった。
 琢磨は、「セント・ピーターズバーグはエネルギーに満ちており、シーズンを開幕させるのに絶好のコースです。みんながフロリダの温暖な気候を楽しみにサーキットを訪れます。そして、ストリートでのレースは常に予想のつかない戦いになります。今シーズンは空力パッケージが新しくなったことで、より一層エキサイティングなバトルになるでしょう。新しいシーズンですから、新しいドライバーも参戦して来るし、チームを移籍しているドライバーもいます。それらがストリート・コースという要素と重なって、コース上をさらにエキサイティングにさせます。セント・ピーターズバーグのコースは興味深いリズムを持っています。とてもスピードが高く思い切りよくアタックしなければならないコーナーが幾つかあり、テクニカルなミッキー・マウス・セクションもあり、そして、空港の長いストレートへと戻って来ます。おもしろいコースで、私はいつも走ることを楽しんでいます。ベスト・リザルトを記録したいところです」と意気込みを語った。