ディクソン、2位でフィニッシュし5回目の戴冠! Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) |
タイトル狙いのディクソン、堅実に2位でチェッカー
空は抜けるような快晴。暑くなり切らない23℃という気温。それが最終戦ソノマの決勝コンディションだった。午後3時頃のスタートとあって、レース序盤は暑め、中盤過ぎは日陰だとかなり寒い……という状況だった。
レースを通じて安定した速さをキープしたハンター-レイ。ディクソンに付け入る隙を与えることはなかったPhoto:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
レースはポール・シッターだったライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が完勝。優勝よりタイトル獲得が重要なスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が2位を走ることで、ほとんどトップの座を脅かされることなくゴールまで突っ走った。
グリッド3列目からスタとしたロッシは、オープニング・ラップにチームメイトのマルコ・アンドレッティに追突。フロントウイングを壊しショートカットでピットに向かう Photo:INDYCAR (Stephen King) クリックして拡大 |
ディクソンが今回戦った相手は、タイトル獲得経験のアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)。若さと勢い、怖いもの知らずの大胆不敵さが彼の武器だ。しかし、彼のエンジニア、そしてレースのコールをするチーム;マネジャーは、経験の無さから来る判断ミスを最終戦の週末に冒してしまった。
ロッシの敵は自らの中にいた。予選前から先輩チーム・メイトのハンター-レイが速く、彼に勝つために何をすべきかを考えた結果、予選ファイナルにブラック投入というギャンブルを行って失敗。レースではスタート直後にマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)に追突。先輩チームメイトのブレーキングが想定より早かったのかもしれない。
マシン前部のフロント・ウィングとタイヤにダメージを負ったロッシは、ピットインしてそれらを交換、最後尾でゴールに復帰した。
途中ラップダウンに陥ったロッシだったが、スピードを取り戻し、ディクソンをつつきまわしてラップバックに成功。さらに終盤のフルコースコーションで猛チャージをかけたが逆転には至らず。逆にディクソンはロッシに仕掛けられても無理に粘ろうとせず先行させるなど、冷静に自分のペースをキープする Photo:INDYCAR (Stephen King) クリックして拡大 |
念願のソノマ勝利を飾ったハンター-レイ
「最終戦での優勝は来年に向けて気分がいい」
Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
チップ・ガナッシの祝福を受けるディクソン。シーズン3勝、1PP、そして何より17戦全戦完走とまさにディクソンらしい戦いぶりのシーズンだった Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
それに対してロッシは、7位フィニッシュという悔しい結果にな理、「ランキング2位は本当に残念だが、振り返れば本当に良いシーズンで、2019年シーズンに向けた基礎を作り上げることができたと感じている」ロッシは語った。
ホンダ、久々のマニュファクチャラーズタイトル獲得
佐藤琢磨は7位走行中にトラブルでリタイア
ホンダは最終戦でも勝利し、今季は11勝。マニュファクチャラーとドライバー、2部門の王者となった。
順調に順位を上げていった佐藤琢磨だったが…… Photo:INDYCAR (Stephen King) クリックして拡大 |
「レース用に変えたセッティングは良く、ユーズド・レッドでの序盤にポジションアップを幾つか果たせました。スタートで三つ順位を上げ、その後にはコース上のバトルでブルデイをパス。そしてピット・ストップ。あと少しでグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の前に出られるというぐらいクルーが素晴らしいピット作業をしてくました。グレアムにピットアウトを譲りましたが、7番手に浮上。更に上へ……という時にトラブルが発生しました。それでも、来年に向けて、勢いを保てれるレースができたと思います」と琢磨は語った。
以上
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