チップ・ガナッシの10号車をドライブすることになったローゼンクヴィスト。「まさに夢がかなった! ドライバーなら誰もが一員となりたいチームであり、走らせたいマシンだ」とインディーカーデビューに意欲を燃やす Photo:INDYCAR |
2016年はインディー・ライツで3勝!
2018年にスコット・ディクソンとともにシリーズ・チャンピオンとなったチップ・ガナッシ・レーシングが、2019年にはルーキーのフェリックス・ローゼンクヴィスト(スウェーデン出身/26歳)を10号車のドライバーとして起用することを発表した。
2015年にヨーロッパF3チャンピオンとなったローゼンクヴィストは、2016年にはフル参戦ではなかったがインディー・ライツに出場。10戦にエントリーして3勝をマークした。この年にはフォーミュラEへのデビューも果たし、1勝してシリーズ・ランキング3位という好成績を残している。これはもちろんルーキーの最上位だった。
2017-2018年シーズンもローゼンクヴィストは引き続きフォーミュラEに出場し、2勝とポール・ポジション3回でシリーズ・ランキングは6位だった。2017年には日本でスーパー・フォーミュラに出場。7戦で5回トップ5フィニッシュし、ルーキーながらランキング3位となった。
2016年にチップ・ガナッシ・レーシングのインディーカーをミッド・オハイオでテスト。これがインディーカー初ドライブで、翌2017年にもミッド・オハイオでガナッシのマシンをテストしている。タイトルを争うディクソンのためにルーキーに与えられるテスト・デイを利用したわけだが、2016年の初テストでのフィードバックが非常に良かったことから、翌年また同じテストが敢行されたのだった。
「彼のテストでの能力の高さ感銘を受けた」と語るガナッシ
10号車のメイン・スポンサーはNTTデータで変わらず。2013年のインディー500で始まった関係は、2019年からの複数年契約が新たに結ばれたということだ。
「フェリックスには何度かテストに参加してもらっているので、すでに我々とは馴染みがある。チームのスタッフは彼がテストで見せた能力の高さに感銘を受けた。彼をインディーカーに乗せる絶好のタイミングが訪れた。来年彼が活躍をしてくれるだろうことに疑いの余地はない」とチーム・オーナーのガナッシはコメント。当のローゼンクヴィストは、「このチャンスは私のレーシングキャリアにとって非常に大きい。とてもエキサイトしている。インディーカー・シリーズに出場する、それもチップのマシンに乗るというのは、まさに夢が叶った。彼らのチームの活躍を長いこと見て来た。ドライバーなら誰もが一員となりたいチームであり、走らせたいマシンだ。スコットはまたも素晴らしいシーズンを送り、3勝して5度目のタイトルを獲得。彼以上のチームメイトは望めない。チームのために働ける日が待ち遠しい。チームの人たちとより多くの時間を過ごせるのも楽しみだ」と話した。
ローゼンクヴィストのパーソナル・マネジャーは元F1ドライバーで、インディーカーでも長年走っていたステファン・ヨハンソン。彼はインディー・ライツにチームを持っていた時代にディクソンを起用。以来、ディクソンのマネジャーも務めている。
1年でシートを失うこととなったエド・ジョーンズにインディーカー・シリーズでの再就職先はあるのだろうか?
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