プラクティス1をキャンセルしたニューガーデンだったが、プラクティス2でトップタイム Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
体調不良は三味線……ではなかったようだが、朝のプラクティス1を走らずタイヤのセット数に余裕のあったジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は、午後のプラクティス2でブラック、レッドの双方を使って22周。最速ラップをマークした。もちろんタイヤはレッド。タイムが1分17秒8156とプラクティス1のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)によるベスト=1分17秒5742を下回ったのは気温が24℃まで、路面温度は43℃にまで上がっていたため。
午後の2~10番手は以下のとおり。
2番手 スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング):1分17秒8992
3番手 パトリシオ・オーワード(ハーディング・レーシング):1分18秒0073
4番手 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー):1分18秒0284
5番手 ジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ):1分18秒
6番手 アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート):1分18秒3884
7番手 エド・ジョーンズ(チップ・ガナッシ・レーシング):1分18秒4924
8番手 サンティーノ・フェルッチ(デイル・コイン・レーシング):1分18秒5961
9番手 ピエトロ・フィッティパルディ(デイル・コイン・レーシング):1分18秒6016
10番手 ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート):1分18秒6064
ニューガーデンは「先週テストをしているのでマシンの準備はできている。午後のセッションを走り出した時、マシンの感触は良くなかったが、セッティングを少し変えると断然良くなった。先週のテストと比べても良いマシンになっていたと感じた。ここから順調にマシンを更に進歩させ、予選、決勝までミスなく着実にステップを進めて行きたい」と語った。
ディクソン、午前、午後ともに2位と堅調
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「今年のマシンはダウンフォースが小さくなっているので、メカニカル・グリップを高める努力をしている。それはシーズンを通して行って来たことだ。ブレーキングも難しい。明日はまたコンディションが変わるだろうから、それにどれだけマシンを調整できるかも重要だ」とディクソンは話した。
鮮烈デビュー!パト・オーワード
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メキシコ出身19歳は、ポートランドでインディー・ライツの今年度チャンピオンになったばかり。今朝のプラクティス1を走った中では最下位の24番手で、トップのハンター-レイとの差は1.6156秒もあった。しかし、アンドレッティ・オートスポートのエンジニア、メカニックたちがアシストする体制を味方に、先週の初インディーカー・テスト1日間と今日のプラクティス1回という少ない経験だけで、プラクティス2で本家(?)アンドレッティ・オートスポートの名のある先輩たちより上位につけた。
オーワードのチームメイトで、インディー・ライツで彼に敗れてランキング2位だったコルトン・ハータはポートランドとソノマで1日ずつ、合計2日間テストし、プラクティス1では16番手と健闘していた。しかし、プラクティス2は20番手。この2人のライヴァル関係は来年もハーディング内で続く予定なので、どちらが早く花を咲かせるか注目したい。
佐藤琢磨「ブラックは良くなったがレッドがダメ」
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は13番手。ブラック・タイヤで走ったセッション前半には好タイムをマークしていたが、ライバルたちがレッドに履き替えてラップ・タイム更新をする中、琢磨の自己ベストは最終的にブラックで記録したもの=1分18秒6790となった。コンディションが悪くなっていた(温度上昇)中でプラクティス1より速いラップ・タイムを記録した点はプラス材料。
琢磨もマシンを降りた後、「ブラックは良くなった。でもレッドがダメだった。傾向としてはポートランドと変わらずなんだけど、今日はやりたいと考えていたことを午後のプラクティスでやれたし、ブラック・タイヤでのパフォーマンスは相対的に見て上がったので、それは良かったですよね。でも、もちろんなぜ僕らはレッドでこれだけ離されちゃうのかっていうのか、あるいは、ブラックと同じようなゲインをレッドだとなぜ得られないのかを解明しなくちゃいけない。でも、ブラックが良くなったことは大きいと思います。今日の朝から午後へのゲイン、その方向性で明日、さらに進んで行きたいですね」と語った。
以上
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