2018年7月15日日曜日

2018 INDYCAR佐藤琢磨コメント R12 ホンダ・インディトロント Day2 予選:「7位はいいと思います。ただ、悔しいだけです。レ―スのことを考えれば、悪くはない。明日を見ててくれ、ですね」

思わぬQ2敗退となった琢磨。ブラックタイヤのセッティングがよすぎるが故の陥穽にはまったのか…… Photo:INDYCAR (Matt Fraver) クリックして拡大
「デトロイトの件があるので、雨はもう嫌になっちゃってたんです」

Jack Amano(以下――)まさかの雨が予選前に降って来ました。

佐藤琢磨:あれは想定外でしたね。

――セッティング変更をすべきか……と悩む事態が起こったのですか?

佐藤琢磨:はい。やっぱり厄年ですね。デトロイトの件(Q1グル―プ2で10位)があったので、もう雨は嫌になっちゃってたんですよ。

――でもQ1はウェットでも快調だったじゃないですか。

佐藤琢磨:それは僕ですから……みたいな(笑)。でも本当に、まずウェット・タイヤで行って、すぐ1周でやめましたね。レッドになると困るので1周走ってタイムを出して、P1でピットに入った。で、すぐにドライ・タイヤ(レッド)にスイッチして走り出しましたね。
「なんとかQ2に上がれたところまでは良かった
でも読みが裏目に出てしまいました」


――レッド投入が早過ぎて失敗したチームもありましたが?

佐藤琢磨:そうでしたね。でも僕らは十分にドライだったので、問題なく走れました。あそこまでは良かったと思うんですよ。ただ、タイヤの内圧含めて本当に良くはなかったですね。タイヤがオ―バ―ヒ―トしちゃってタイムが落ちて行った。最後にグ―ッとスクィ―ズした感じでタイムを出せた。なんとかQ2に上がれた、までは良かった。

Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
――Q2はドライ・コンディションで始まったように見えてましたが、そのままドライ・コンディションが続くのか……などのチ―ムの読みはどうだったんでしょう?

佐藤琢磨:まぁ、なんか裏目に出ちゃったね。結局、昨日レッドでのマシンが良くなかったのが。ユ―ズド・レッドからニュ―・レッドっていうのが今日の予選での順当な戦い方だった。あんまり変なことしなければ良かったですね。そのまま行けば多分Q3に行けてたと思うんですけど、最初のレッド・タイヤがあまりいいフィ―リングじゃなかったので、あのタイヤはもう速くないと思った。だからニュ―・レッドで行っちゃって、早々に好いタイムを出して、その後はブラックで行くことにしたんです。昨日僕らはブラックの方が調子が良かったので。それと、Q3に行ったらブラックで勝負すると思ったので、その予行演習というかができるかと思ったんだけど、残念ながら雨が止み切らなくて、ず―っとポツポツ降ってた状態で、路面温度も上がらずに、タイヤの温度もワ―キング・レンジに入る手前だったから滑っちゃってました。チャタリングと言って、ズズズズ―ッと滑っちゃう。路面をバイトして行かない。食って行かなかったんですよね。それが出ちゃったので最終的にレッド勢に負けちゃいました。

「こんなに残念な7位もないですが、しょうがない」

――7位というところがまた悔しいですよね?

佐藤琢磨:普通7位は喜ぶべきポジションなんだけど、こんなに残念な7位もないよね。ま、しょうがない。自分で決めたことだし。”ブラックで行こう”って言って、チ―ムがそれに反対しなかったのでそのまま行ったんだけど。

――ブラックとレッド、両方使ったのは琢磨選手だけでしたね、あのセグメントでは。

佐藤琢磨:そうですね。ヒ―ロ―かゼロか。俺の人生的にゼロですね(笑)。

――でも7番グリッド、決してそんなに悲観するべきポジションじゃないのがトロントだと思いますけど、どうですか?

佐藤琢磨:7位はいいと思います。ただ、悔しいだけです。レ―スのことを考えれば、もちろんベストじゃないけれども、悪くはない。去年と似たようなポジションかな? 一応、自己ベストは更新なのかな、トロントの? 大っ嫌いなトロントの。

――でも、今朝好きになったんでしょう?

佐藤琢磨:まぁ、明日を見ててくれ……ですね。
以上

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