今シーズン、ロードコースでのパフォーマンスに自信を失いかけていたなかでのポールポジション獲得にロッシは喜びを爆発させた Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
インディーカー・シリーズきってのテクニカル・ロードコースといっていいミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コース(全長2.258マイル)でポール・ポジションを獲得したのはアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)だった。今季3回目(1、2回目はロング・ビーチ、デトロイト/レース2)、キャリア4回目だ(キャリア初は2017年ワトキンス・グレン・インターナショナル)。
今回のファイナルに進んだ6人をQ2での成績順に並べると、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、ロッシ、マックス・チルトン(カーリン)、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)、そしてロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)の順だった。
セグメント2の展開に恵まれてチルトンが自信2回目のファスト6進出を果たす Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
レイホール、琢磨、ディクソンがレッドでアタックできず
チルトンが予選ファイナルを戦うのは今回がキャリア2回目(最初は去年のワトキンス・グレン・インターナショナル)。今週末の彼とチームは、これまででベストのパフォーマンスをプラクティス3までで見せていた感はあった。しかし、ファイナル進出なったのは、かなりの幸運にも恵まれてのことだった。第2セグメントでジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)がスピン&クラッシュし、グレアム・レイホールと佐藤琢磨(いずれもレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がレッド・タイヤでのアタック・ラップを1ラップも記録できずにセッションが終了となったためだ。
セグメント1からレッド・タイヤを2セット投入。ユーズド・レッドしか残されていない状況Q2を戦っていたのだから、ファイナル進出は望外の好結果だ。今季ベストのQFリザルトなのは勿論、ロード&ストリート・コースでのキャリア・ベストとなる6番グリッド獲得となった。
ハンター-レイがファスト6で最初に1分4秒台に突入! Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
しかし直後にロッシが1分4秒6802をマーク、最終ラップにパワーが2位に
ということで、PP争いはチルトン以外の5人で展開され、1分04秒台へと突入するドッグ・ファイトとなった。最初に1分05秒の壁を破ったのはハンター-レイだった。タイムは1分04秒9896。しかし、その直後に後輩チームメイトのロッシが1分04秒6802をマークしてトップに躍り出た。
そのまま終了かと思われたが、最終ラップにパワーが1分04秒8939を絞り出して2位を奪い、アンドレッティ・オートスポートによるフロント・ロウ・スウィープ、ホンダ勢の予選1-2を阻止した。
レッド・タイヤでの1ラップのアタックに懸けたロッシ
「 最も難しいロードコースでPPを取れたことに大きな意味がある」
Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
パワー「フロントロウからスタ―トできてハッピーだ
タイトルを諦めたわけではないので明日のレースは勝ちに行く
アンドレッティ・オートスポートの予選1-2を最終ラップに砕いたパワー。決勝にも並々ならぬ闘志を燃やす Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
予選3位はハンター-レイ。ここまでが1分4秒台。予選4位はニューガーデン。ウィッケンズは予選5位となった。
予選7位はレイホール、8位は琢磨、9位がディクソンで、10位はヒンチクリフ、そして11、12位は
エド・ジョーンズ(チップ・ガナッシ・レーシング)とザック・ヴィーチ(アンドレッティ・オートスポート)だった。
ブルデイはセグメント1でクラッシュして最後尾スタート
デイル・コイン得意の後方からのレースタクティクス発揮なるか
ブルデイの最後尾スタートはかえって不気味 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
負傷からの復帰戦のピエトロ・フィッティパルディ(デイル・コイン・レーシング)は予選22位。
今季4戦目のジャック・ハーヴィー(メイヤー・シャンク・レーシング)は同20位。
昨日まで好調だったスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)は同18位。
マシンが決まり切らずにかなりのセッティング変更をトライして来ているシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)は予選17位。マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)はQ1グループ2で後輩チームメイトのヴィーチにバンプ・アウトされて予選13位となった。
悔しがる佐藤琢磨「いい感触は得ていたが赤旗に遮られた
決勝用マシンが力強いものになっていることを期待したい」
琢磨は悔しがっていた。ファイナル進出が可能かギリギリのところだったかもしれないが、アタック中の赤旗で力をフルに出し切れなかったからだ。自分たちがどこまでのレベルに達しているのかを存分に確認することができなかった。
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