タイヤかすで滑りやすいコンディションを制し、ディクソンがキャリア通算44勝となる今シーズン3勝目を挙げる。これでポイントスタンディングでも2位との差をさらに29ポイント広げる結果となった Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
昨日の予選の戦いぶりは見事だったが、今日のジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は”らしくない”ミスでポイントを稼ぎ損ねた。まだレース序盤の33周目に切られたリスタートで、彼は最終コーナーで僅かにラインが膨らんだためにタイヤかすを拾い、壁にぶつかってしまった。
フロント・ロウ2台による序盤のトップ争い Photo:INDYCAR (James Black) クリックして拡大 |
ディクソン、パワー脱落後のレースを完全にコントロール
終盤、周回遅れとなったハンター-レイに前を塞がれ、2位のパジェノーに詰め寄られるシーンもあったディクソンだが、ハンター-レイがピットストップして前が開けると一気にスパートして優勝。最終コーナーでウォールに軽く接触する瞬間もあり、ハードに攻め続けての勝利でもあった Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
「体力はもう残っていない。体力的に本当に厳しいレースだった。勝つことができて嬉しい。滑り易い路面でのリスタートは難しかった。トップに立つチャンスを待っていた。その望み通りになってからは、後続を突き放すことができた。この調子でポイントを積み重ね、差を広げて行きたい」とディクソンは喜んでいた。ニューガーデンに並ぶ今シーズン3勝目。トロントでの3勝目はキャリア通算44勝目だ。
ロッシ8位、ハンター-レイ9位
ポイント上位陣はニューガーデン以外も不本意な結果に
コースはわずかにラインを外すと猛烈なタイヤかす地獄という様相に Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
ユニバーサル・エアロをつかんできたパジェノーが2位
ウィッケンズ、ヒンチクリフの地元カナダ勢が3-4位に
パジェノーはディクソンを攻略することはできなかったが2位表彰台をゲット。佐藤琢磨はパジェノーを追い詰めるところまで来ていたが…… Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
2位はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)。未勝利だが、テキサスに続く今シーズン2回目の2位。ディクソンにアタックするスピードはなかったが、ウィッケンズを突き放すことはできており、徐々にユニヴァーサル・エアロ・キット装着マシンのセッティングとドライヴィングをマスターして来ている、ということのようだ。
プロとして初の地元レースを迎えたウィッケンズが3位表彰台 Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックし |
力強く戦っていたマルコ・アンドレッティ
ラスト2周の燃料不足で4位入賞を逃す
マルコ・アンドレッティは一時18番手にまでポジションを落としたものの、そこからオーバーテイクを繰り返して4位まで浮上した Photo:INDYCAR (James Black) クリックして拡大 |
今日のアンラッキー大賞はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)とのバトルを戦って4位に浮上。しかし、ゴール前2周で給油のためのピット・イン。結果は10位に。「週末を通してトップ4の実力を見せていた。予選は失敗したが、レースでは14番手スタートから4位までポジションをあげることができた。表彰台の可能性もあった。悪くとも4位というレースを戦えていた。コールド・タイヤでも速かった。タイヤかすを拾って滑りまくっているライバルたちもいたが、自分たちは大丈夫だったので、アドバンテージを掴んでいた。しかし、残り2周で燃料の警告ランプがついた。ガックリ来た」とマルコ。エンジニアによる燃費計算のミスなのか、給油マンがホースを早く抜いてしまったためなのか……原因はまだ判明していないが、マルコがまたも不運で好リザルトを残し損ねたのは事実だ。
表彰台を狙える展開に持ち込んだ佐藤琢磨だが
5位走行中の66周目、最終コーナーでウォールにヒット
マルコ。アンドレッティ、ヒンチクリフに先行する佐藤琢磨。ファステストラップを出した直後の66周目、最終コーナーでクラッシュしてレースを終える残念な結果に Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
天野さん、取材おつかれさまです。トロントは、暑かったみたいですが日本も猛暑です‼暑いです‼その暑さに負けないレース…今年でいちばんの見ごたえのあるレースだったのではないかと思いました。琢磨選手とマルコの熱い争い、琢磨選手とロッシの争いもすごく見ごたえがありました。琢磨選手が、いちばん活躍してたのでは?それだけに、琢磨選手のクラッシュは残念でなりません。レース後のインタビューも、すごく怖かったので…息をのみました。レイホールもクラッシュで後退しましたし、ブルデーはスペシャルカラーのマシンをくわしくみることもできないくらいの苦戦でしたね。ハンターレイとロッシは、とっちらかってましたし。マルコは、最後に燃料不足はかわいそうでしたね…。調子がよかっただけに残念。私が、インディを観始めた2015年はとっちらかってたレースが多くてでも見ごたえのあるレースが多かったけど最近はきれいにまとまったレースが多くて少しつまらなさもありました。でも、今日のトロントは本当に見ごたえがありました‼琢磨選手、ミドオハイオでトロントのうっぷんをはらしてほしいですね。天野さんも、熱中症に気をつけて取材してくださいね。次も、楽しみにしてます。そろそろ、来年の契約話が出てくるころですかね…。
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