ターン1にアプローチする佐藤琢磨。ブラックタイヤでのセッティングが素晴らしく、58秒6777でこのセッションのトップに Photo:INDYCAR (Matt Fraver) クリックして拡大 |
昨日のプラクティス1で4番手(1分00秒0050)、プラクティス2で2番手(59秒5117)だった佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が、予選を直前に控えたプラクティス3で58秒6777をマークしセッション最速となった。レッド・タイヤ装着でのプラクティス2でも59秒を切るラップは出なかったが、気温が26℃、路面温度が昨日の午前中のプラクティス1より5℃、プラクティス2との比べて10℃も低いコンディションもあって、現レイアウトになってからのコース・レコード=2017年のシモン・パジェノーによる58秒9124を上回るラップを琢磨は記録した。0.0973秒という小さな差ではあったが、久々のセッション・トップに琢磨はなった。
「アレクサンダー・ロッシが58秒台を出した時には異次元の世界だと思ったけれど、自分も58秒台を出せた。路面も良くなったし、マシンも良くできたから」と琢磨は話した。その表情は自信に溢れていた。
一夜明けて、ニューガーデンはマシンを大幅に進化させ、2番手にジャンプアップを果たす Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
2番手はジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)=58秒7750。昨日はトップ6に入れないという珍しいほどの不振ぶりだったペンスキー・トリオだが、一晩でマシンを大幅に向上させ、ウィル・パワーも58秒8758のベストで3番手につけた。パジェノーは59秒3004のベストで13番手止まり。今年の彼はほとんどのレースでチームメイト2人よりパフォーマンスが劣っている。チーム・ペンスキー入りした初年度に成績がなかなか出せなかったのと同じで、新しいエアロ・キット装着マシンを望むハンドリングに仕上げ切れていないようだ。
4番手はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)=58秒8997、5番手はアイオワでキャリア・ベストの2位フィニッシュをしたばかりのスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)だった。昨日のプラクティス2でシボレー勢最速の6番手につけたピゴットは、プラクティスではトップ5入りを果たした。昨日のホンダ勢の優位から一点、トップこそホンダ・エンジン・ユーザーの琢磨が獲ったが、トップ5にシボレー・ドライバーが3人入った。
4番手から8番手までの差わずか0秒15
トップ10も0コンマ5秒範囲内の大激戦
6番手~10番手には、昨日2セッション連続トップだったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)=58秒9569(=ピゴットと0.0040秒差!)、”驚異のルーキー”=ロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)=59秒0128、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)=59秒0157(=ウィッケンズと0.0029秒差!!)、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)=59秒0366、エド・ジョーンズ(エド・カーペンター・レーシング)=59秒1202が並んだ。4番手だったロッシから8番手だったレイホールまでの5人の差は0.1520秒。トップ10は0.5秒の範囲内に収まっていた。
11番手以下のマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)、セバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)、パジェノー、ジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)、ザック・ヴィーチ(アンドレッティ・オートスポート)、トニー・カナーン(AJ・フォイト・エンタープライゼス)も上位との差は小さく、午後の予選がすざまじいタイム・アタック合戦となるのは間違いない。
以上
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