ションシーズン初勝利はインディーカー通算42勝目!歴代トップ3タイ!Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)はインディーカー・シリーズで最もリスク・マネジメント能力の高いドライバーだが、デトロイトの予選ではマシンがコントロール下から外れることが何度かあり、軽くではあったが複数回壁に接触した。ミスなく1ラップをまとめられていたらもっと速いタイムが出せていたが、ミスしないよう余裕の走りを行っていては上位にグリッドを確保できないため、ハードにプッシュしていたのだ。今回はシリーズ7戦目。ガナッシのエースは新エアロのマシンをようやくトップ・レベルに仕上げることができた。彼はレースでそれを実証した。
ポールポジションからのスタートしたアンドレッティが22周目までレースをリード Photo:INDYCAR (James Black) クリックして拡大 |
マシンが良い上にフロント・ロウ外側グリッドからのスタート。ディクソンと彼のチームは王道の作戦で戦った。スタートでポール・シッターのマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)の前に出ることを狙ったが、それには失敗。するとディクソンは2番手にピタリとつけて周回し、先頭を走らなかった分だけ燃費をセーブ、マルコより1周多く走ってピットへと向かった。
トップ走行は1周だけだったディクソンだが、そこで全力プッシュし、狙った通りにマルコの前にピット・アウトした。ガナッシのクルーたちがピット作業も迅速に行ったということだろう。
ハンター-レイ、早めのピットシークエンスでトップに
ディクソンにリーダーの座を明け渡したハンター-レイにアンドレッティ、ロッシが続く Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
そして彼は32周目に2回目のピット・ストップ。作業を終えてコースに戻るとポジションは3番手までしか落ちなかった。
2位、3位にはハンター-レイ、ロッシ
アンドレッティは表彰台を逃し4位に終わる
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1回目のピット・アウト後のブラック・タイヤでの走りが非常によかったディクソンは、ハンター-レイにパスされなかった。そして、そこからのディクソンはいつものミスを犯さないドライバーとして残り周回をキッチリ走り切って今季初勝利を飾った。
「ギャンブルしなくちゃならない時もある。優勝したかったが、2位でも満足だ。終盤、僕とディクソンのマシンはイーブンだった。だから抜くところまでは行かなかった」とハンター-レイは語った。
3位はロッシ。最後のバトルでアンドレッティをパスしての表彰台。逆にマルコはポール・スタートで表彰台を逃した。「明日、またポールを獲りたい。そしてレースで優勝したい。今日の経験を活かした戦いをすればそれは可能なはずだ」とマルコは話した。
佐藤琢磨、今シーズンベストリザルトの5位でフィニッシュ
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「金曜のトラブルからチームは立ち直り、確かなリザルトを記録することができました。マシンは良くなっており、明日の予選に向けてはさらに良くできると思います。今日のレースでのラップ・タイムはトップ・グループと大きく変わらないものでしたが、レッドでもブラックでもあと少し速くしたい。今日あった差を一気に一晩で詰めるのは難しいでしょう。だから明日は予選が晴れで、レースが雨になったらおもしろいかもしれません」と琢磨は話していた。
以上
天野さん、取材お疲れさまです。
返信削除序盤はとにかくクラッシュやトラブルで不運ばかり続いていた琢磨選手。ここへ来てようやく本領発揮??……………ですかね??その代わりグラハム君が不運に巻き込まれてしまいましたが………(ー_ー;)
明日のDay2、琢磨選手にとって今日以上のラッキーに恵まれますように。