ウィッケンズをリードするパワー Photo:INDYCAR (Dana Garrett) クリックして拡大 |
今年のインディカー・シリーズは全17戦。そのうちの5戦が終了した。ホンダは開幕からの3戦で2勝を挙げるスタート・ダッシュを見せた。セント・ピーターズバーグではセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)が勝ち、ロング・ビーチではアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がウィナーとなった。いずれもストリートでのレースだった。
今季初勝利、それも完璧な走りでの優勝にパワーも感情を爆発させる Photo:INDYCAR (Mike Harding)クリックして拡大 |
バーバーでは昨年度チャンピオンのニューガーデンがウェットでもドライでも速く圧勝、インディアナポリスのロードコースではウィル・パワーがほぼ完璧な勝利を収めた。ただし、ペンスキー勢による上位独占は今年はまだない。去年は1-2-3が1回、1-2が3回もあったが、今シーズンは表彰台に2人が上がったケースが5戦まででゼロなのだ。
パワー通算30勝目となるこの勝利はペンスキーにとって記念すべきインディーカー200勝! Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
それでも第5戦でシボレーは勝利数を「3」に伸ばし、ホンダの2勝を上回った。恐るべし、創立52年目の強豪……である。
インディーGPではパワーの強さだけが際立った。予選の戦い方からして他と一線を画す高いレベルにあったし、レースではペース、タイヤ・チョイス、抜かれても時間をかけて抜き返す冷静さ、そして燃費をセーブしながらの走りでのスピードによってライバル勢を完全に突き放した。
圧倒的な強さを見せつけたパワー
ニューガーデンとロッシ、今シーズン2強の構図に動きが出るか!?
ディクソンはピットでのポジションアップや燃費走行を成功させての3位。パワーのみならずベテランが存在感を見せつけた一戦となった Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
今年のチャンピオン争いはニューガーデンとロッシ、二人の若手が繰り広げるとの気配もシーズン序盤には漂っていた。新エアロで一気に世代交代か?
とも考えられたが、その後の戦いを見て来るとブルデイは強いしパワーも初勝利でタイトル争いに踏みとどまった。そして、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)も5度目のタイトル獲得を虎視眈々と狙っている。
これからのシーズン、パワーは今日のようなレースをあと何回見せることができるだろう?
バーミンガムでの単独クラッシュ~リタイアとはまったく対照的な、貫禄を見せつける予選、そして決勝での戦いぶりだった。そして、それはチーム・ペンスキーのインディーカーにおける通算200勝目となった。偉大なチームの一員として戦える喜びと誇りを改めて強く感じたパワーは、まだ43点と小さいポイント差を乗り越えての2度目のタイトル獲得を目指す。
佐藤琢磨はオープニングラップのキングとパジェノーのクラッシュでピットインを余儀なくされ、後方から追い上げる展開を強いられる。しかし、58周目、19位走行中にアンダーイエローで3回目のピット作業を行ったのち、目覚ましいポジションアップを果たし、トップ10でのフィニッシュに成功した Photo:INDYCAR (Jim Haines) クリックして拡大 |
インディGP、琢磨選手にとっては登り下りの激しいレースになってしまったとはいえ、2戦連続のトップ10入りは素晴らしいですね。
返信削除ただやはり、オープニングラップでのピゴットの突然飛び出し追突はちょっとヒヤヒヤでしたし、ブラックタイヤをピットクルーの左右手違いで装置されたりしましたが( ̄▽ ̄;)
次戦はいよいよインディ500ですね。昨年winnerとして迎える琢磨選手の走りに期待しています。