2018年5月12日土曜日

2018 INDYCARレポート R5 インディーカー・グランプリ Day1 プラクティス2:プラクティス2もウィル・パワーが最速

セッション1に引き続きパワーがトップタイムをマーク Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
暑くなってもパワーの優位は揺るがず
 ”アドヴァンテージ・パワー”……といった感じですね、今年のインディーカーGPはここまでのところ。去年と2015年にポール・トゥ・ウィンを飾っているウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は、今日のプラクティス2セッションで続けて最速ラップを記録した。気温28℃、路面46℃(セッションの最後)と暑くなったコンディション下でもパワーのスピードは衰えることはなく、レッド・タイヤで1分09秒8759を叩き出した。
 このセッションでは全員がレッド・タイヤをトライし、各自のベスト・ラップを記録していた。

ジョーダン・キングが2番手!ウィッケンズも一気に浮上し4番手に
 2番手にはジョーダン・キング(エド・カーペンター・レーシング)が来た。プラクティス1でも3番手につけていたイギリス出身ルーキーはパワーと0.0363秒差の1分09秒9122をマークした。キングとの切磋琢磨でスペンサー・ピゴットもスピード・アップ。プラクティス1と同様に8番手だった。
 3番手はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)=1分09秒9806。4番手には開幕戦ですでにキャリア初のポールポジションを獲得しているルーキー、ロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)。プラクティス1は16番手と低迷していたが、プラクティス2で一気にタイムを縮めて来た。しかし、先輩チームメイトのジェイムズ・ヒンチクリフは1分10秒5818のベストで18番手とプラクティス1での20番手とあまり変わらないパフォーマンスだった。
 5番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)。初開催の2014年と2016年の2回インディーカーGPで優勝している彼は、プラクティス1は18番手と苦戦していたが、プラクティス2でのレッドタイヤ装着で
1分10秒0775を出して来た。

カストロネヴェス、健在ぶりを示す6位
一方、ニューガーデンはようやくトップ10入り

 6番手はエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)=1分10秒0891。スポット参戦でも十分に速い。
 7番手はセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)=1分10秒1072。
 9番手にはトニー・カナーン(AJ・フォイト・エンタープライゼス)が飛び込んで来た。タイムは1分10秒2248。
 そしてポイント・リーダーのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が1分0秒2279で10番手だった。トップのパワーとの差は0.352秒もある。予選でこの差をひっくり返すことはできるだろうか?

佐藤琢磨、暑さにマシンが対応できずに17番手に後退
 プラクティス1で5番手だった佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は1分10秒4861がベストで17番手だった。暑さにセッティングが順応せず、タイヤが滑ってタイムをロスていたようだ。チームメイトのグレアム・レイホールも1分10秒2828で12番手と引き続き苦闘中。2台ともトップ10入できていないところが気にかかる。
 チップ・ガナッシ・レーシングの二人もプラクティス1がまずまずだったのに対し、プラクティス2ではスピード不足に陥っていた。スコット・ディクソンが13番手、エド・ジョーンズが14番手。
 「暑くなってマシンが滑っていた。レッド・タイヤで出たタイミングは少し速く、セッション終盤に何人ものドライバーたちが速いタイムを出していた。それは路面のグリップ向上も多少は影響していたかもしれないが、それはあっても0.1秒ぐらいでしょう。予選に向けては大きなセッティング変更が必要でしょう」と琢磨は話していた。予選はプラクティス2と同じか、さらに暑いコンディションで争われることになる。
以上

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