プラクティス、予選、そして決勝も全周リードラップという完璧な形でミッド・オハイオを制したチーム・ペンスキー・アキュラ。カストロネヴェス/リッキー・テイラー組が栄えある初優勝 Photo:LAT Images クリックして拡大 |
IMSAウェザーテック・スポーツ・カー・チャンピオンシップ・シリーズに今年から出場しているチーム・ペンスキー・アキュラがデビュー4戦目にして初優勝を1-2フィニッシュで飾った。初ポール・ポジションを第3戦バッバ・バーガー・スポーツ・カー・グランプリ・アット・ロング・ビーチでファン・パブロ・モントーヤが獲得したばかりの彼らだが、第4戦アキュラ・スポーツ・カー・チャレンジ・アット・ミッド・オハイオでエリオ・カストロネヴェス/リッキー・テイラー組が早くも初めての優勝を記録した。
アキュラの7号車と6号車は、ピットのタイミングを違えていたが、2台でレースを完全に制圧。最後は7号車が8秒差でフィニッシュする Photo:Scott R LePage/LAT Images クリックして拡大 |
2時間40分のレースは結果的に125周で争われることとなったが、カストロネヴェス/リッキー・テイラー組は2位に8秒以上の大差をつけてゴール。2位でフィニッシュしたのはファン・パブロ・モントーヤ/デイン・キャメロン組アキュラだった。ミッド・オハイオのレースでトップ争いを演じたのは彼ら2台だけ。全125ラップの87周を7号車、38周を6号車がリードした。
2台はドライバー交代のタイミングを違えていた。盤の40分ちょっとで7号車はカストロネヴェスからテイラーへとスイッチし、ゴールまでにもう1回あったピットでもテイラーがコクピットに残り続けた。対する6号車は2回目のピット・ストップまでキャメロンが引っ張り、1時間30分ほど走ったところでモントーヤに交代。エリオの44分間に対してテイラーはほぼ2時間と長めのダブル・スティント。キャメロンも2スティント続けて走ったが、こちらはファン・パブロも1時間10分ほどとほぼレースを半々に分けてレースを戦い抜いた。どちらも若手にロング・ドライブを任せているのだ。
ホンダの御膝元に勝利をもたらしたペンスキーの完璧なオペレーション
チーム・ペンスキーのピットワークも完璧 Photo:LAT Images クリックして拡大 |
カストロネヴェス、インディー500に向け5月を好発進
5月といえばインディアナポリス500。今年はスポット参戦となるエリオだが、史上最多タイに並ぶ4勝目に向けて幸先の良い5月のスタートを切った。チーム・ペンスキーが目指すのは17回目のインディ500優勝。彼らとしてもこの勝利で波に乗りたいところだ。そして、インディーカーでは彼らと戦うライバル・メーカーであるホンダ(=アキュラ)もミッド・オハイオでの勝利で5月をスムーズにスタートした。メモリアル・デイ・ウィークエンドに栄冠を手にするのは果たして??
3位表彰台はマツダ・チーム・ヨースト!
次戦はGMの地元ベル・アイルでインディーカーとの併催!! なお、ミッド・オハイオで3位フィニッシュしたのはマツダ・チーム・ヨーストのDPiマシン=RT24-P(トゥリスタン・ニュネス/オリヴァー・ジャーヴィス組)。マツダの表彰台はこれで今年2回目だ。開幕からの4戦で2勝しているアクション・エクスプレス・レーシングのキャディラック5号車は今回は4位。昨年度チャンピオンだが今年は未勝利のウェイン・テイラー・レーシングが走らせるカー・ナンバー10のキャディー(リッキーの父ウェインがチーム・オーナーで、弟のジョーダンがドライバーの一人)は5位。セブリング・ウィナーのニッサンDPi(エクストリーム・スピード・モータースポーツ)は9、10位と今回は不発に終わった。
次戦はインディーカーとの併催。ペンスキーはインディーカーとのダブルウインをもくろむ Photo:LAT Images クリックして拡大 |
デトロイトといえばGMの御膝元。キャディラックは必勝体制で来る。しかし、イヴェント・プロモーターはロジャー・ペンスキー。アキュラDPiで土曜日に勝ち、シヴォレー・エンジン搭載のインディーカーで日曜日にも勝てたらペンスキーには最高の週末となるが……果たして……。
喜ぶカストロネヴェス「リッキーが見事なゴールを実現してくれた
リッキーと二人で新しい表彰のパフォーマンスを考えたいね」
若手を立てるベテランらしいドライビングでカストロネヴェスもインディー500に向けて5月を幸先よくスタート Photo:LAT Images クリックして拡大 |
表彰式で待ち受けるカストロネヴェスに駆け寄るテイラー。歓喜の表情がほとばしる Photo:Scott R LePage/LAT Images クリックして拡大 |
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