この日のトップタイムをマークしたレイホール。トウを得て226mphだが、予選用セッティングがまとまってきていることも確かだ。 Photo:INDYCAR (Mike Harding) クリックして拡大 |
各チームとも予選シミュレーションと決勝セッティングの両方にトライ
インディアナポリスは今日も朝から快晴。
7時間に渡るプラクティスではどのチームも予選シミュレーションと決勝用セッティングの両方を行っていた。明日は”ファスト・フライデイ”と呼ばれ、予選用ターボ・ブーストで、明後日からの予選に向けたマシン・セッティングを行う日。その明日は雨の心配があるため、低ブースト・エンジンで予選用のセッティングをチェックしておこうということのようだった。
プラクティス開始早々にレイホールが226mphをマーク!
今日の最速ラップはグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の226.047mph。プラクティス開始早々に出された今日唯一の226mph台は、彼が予選用セッティングで走り出した時に、大きなトウを受けてしまったことで記録された。レイホールが決勝用セッティングで非常に速い……ということではない。
2番手のスピードはトニー・カナーン(AJ・フォイト・エンタープライゼス)が出した225.896mphで、3番手はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)の225.584mphだった。
今日はトップ3にホンダが2人、シボレーが1人だった。
ノー・トウでは3日連続でシボレーがトップ
しかにここにきてホンダ勢もスピードを上げる
単独での速さが光るパワー。223.971mphはこの日の13番手 Photo:INDYCAR (Mike Harding) クリックして拡大 |
ブルデイが単独走のスピードを向上させて、シボレー勢の一角を崩す Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
そして、ノー・トウ3番手はチャーリー・キンボール(カーリン)。一昨日、昨日もトウなしで上位につけていたチャーリー。今日は223.208mphを叩き出した。
4番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)の223.144mphで、シボレー軍団が3、4番手に来た。
その後ろの5番手はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)の222.979mphだった。
この3日間を見て来ての印象は、シボレー優勢というもの。しかし、ホンダ勢も今日になって差を縮めて来た。
昨日は好調だった佐藤琢磨、一転して苦境に
「今自分たちのマシンに何が起こっているのかを把握しないと……」
ファンと写真に納まる佐藤琢磨 Photo:INDYCAR (Doug Mathews) クリックして拡大 |
セルビアはこの日16番手タイム。レイホールの3台の中で、琢磨のマシンだけが、特にバランスが悪かった模様 Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
「予選シミュレーションを4回トライして、一度はそれなりにバランスを合わせ込むことができたんですが、他はマシン・バランスが悪かったために途中でアタックをやめなきゃならない状況でした。予選用セッティングでコンペティティヴなスピードが出せていませんね。午後にはレース用セッティングで走行しました。昨日の良い状態からマシンをさらに向上させて行くことを楽しみにしていたんですが、実際は逆になってしまっていました。昨日良い状況に向かっていただけに、今日の自分たちの進まなさ具合に大きなフラストレーションを感じています。グリップが得られておらず、スピードもバランスもない。グレアム(・レイホール)が感じたレース用セッティングの良いものというのが何なのか。それは知りたいところですね。これから今日までのデータをもう一度よく見直します。明日はもうファスト・フライデーですからね。ブースト圧の高まったエンジンでの走りは楽しみですが、その前に、今、自分たちのマシンに何が起こっているのかを把握しないとなりません」と琢磨は語った。
以上
なんとか決勝用セットアップがうまく行けば、予選はそこそこでも追い上げて行けるんでしょうがね~!がんばれ!
返信削除やはり昨年winnerの試練かなぁ……………(ー_ー;)
返信削除でも何度も苦境を乗り越えてきた琢磨選手だから、きっと予選では頑張ってくれますよ。