2018年5月18日金曜日

2018 INDYCAR レポート 第102回インディアナポリス500 Day3 プラクティス4:プラクティス3日目、トラフィックありでの最速はグレアム・レイホール、単独走行トップはウィル・パワー

この日のトップタイムをマークしたレイホール。トウを得て226mphだが、予選用セッティングがまとまってきていることも確かだ。 Photo:INDYCAR (Mike Harding) クリックして拡大
ファスト・フライデイは雨の予報
各チームとも予選シミュレーションと決勝セッティングの両方にトライ


 インディアナポリスは今日も朝から快晴。
 7時間に渡るプラクティスではどのチームも予選シミュレーションと決勝用セッティングの両方を行っていた。明日は”ファスト・フライデイ”と呼ばれ、予選用ターボ・ブーストで、明後日からの予選に向けたマシン・セッティングを行う日。その明日は雨の心配があるため、低ブースト・エンジンで予選用のセッティングをチェックしておこうということのようだった。

プラクティス開始早々にレイホールが226mphをマーク!
 今日の最速ラップはグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の226.047mph。プラクティス開始早々に出された今日唯一の226mph台は、彼が予選用セッティングで走り出した時に、大きなトウを受けてしまったことで記録された。レイホールが決勝用セッティングで非常に速い……ということではない。
 2番手のスピードはトニー・カナーン(AJ・フォイト・エンタープライゼス)が出した225.896mphで、3番手はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)の225.584mphだった。
 今日はトップ3にホンダが2人、シボレーが1人だった。

ノー・トウでは3日連続でシボレーがトップ
しかにここにきてホンダ勢もスピードを上げる



単独での速さが光るパワー。223.971mphはこの日の13番手 Photo:INDYCAR (Mike Harding) クリックして拡大
  トウなしのスピード比較だと、トップはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の223.971mph。インディーカーGPでポール・トゥ・ウィンを飾った彼がインディ500も現時点ではPP候補だ。まだ明日プラクティスがあるけれど……。

ブルデイが単独走のスピードを向上させて、シボレー勢の一角を崩す Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 
  ノー・トウは3日連続でシボレーがトップだった。しかし、今日はホンダ勢の中からセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)が222.348mphにつけ、シボレーの1-2を阻んだ。彼は去年の予選で大怪我をしたが、その前までは2番手を突き放す速さだった。新エアロでもブルデイは速い。
 そして、ノー・トウ3番手はチャーリー・キンボール(カーリン)。一昨日、昨日もトウなしで上位につけていたチャーリー。今日は223.208mphを叩き出した。
 4番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)の223.144mphで、シボレー軍団が3、4番手に来た。
 その後ろの5番手はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)の222.979mphだった。
 この3日間を見て来ての印象は、シボレー優勢というもの。しかし、ホンダ勢も今日になって差を縮めて来た。

昨日は好調だった佐藤琢磨、一転して苦境に
「今自分たちのマシンに何が起こっているのかを把握しないと……」


ファンと写真に納まる佐藤琢磨 Photo:INDYCAR (Doug Mathews) クリックして拡大
 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は苦戦に逆戻りしてした。レイホールは今日のトップだったが、ノー・トウだと35台出場中の34番手。琢磨はトウあり33番手/トウなし18番手で、スポット参戦のチームメイト=オリオール・セルヴィアはトウあり16番手/トウなし16番手だった。
 
セルビアはこの日16番手タイム。レイホールの3台の中で、琢磨のマシンだけが、特にバランスが悪かった模様 Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大

 「予選シミュレーションを4回トライして、一度はそれなりにバランスを合わせ込むことができたんですが、他はマシン・バランスが悪かったために途中でアタックをやめなきゃならない状況でした。予選用セッティングでコンペティティヴなスピードが出せていませんね。午後にはレース用セッティングで走行しました。昨日の良い状態からマシンをさらに向上させて行くことを楽しみにしていたんですが、実際は逆になってしまっていました。昨日良い状況に向かっていただけに、今日の自分たちの進まなさ具合に大きなフラストレーションを感じています。グリップが得られておらず、スピードもバランスもない。グレアム(・レイホール)が感じたレース用セッティングの良いものというのが何なのか。それは知りたいところですね。これから今日までのデータをもう一度よく見直します。明日はもうファスト・フライデーですからね。ブースト圧の高まったエンジンでの走りは楽しみですが、その前に、今、自分たちのマシンに何が起こっているのかを把握しないとなりません」と琢磨は語った。
以上

2 件のコメント:

  1. なんとか決勝用セットアップがうまく行けば、予選はそこそこでも追い上げて行けるんでしょうがね~!がんばれ!

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  2. やはり昨年winnerの試練かなぁ……………(ー_ー;)

    でも何度も苦境を乗り越えてきた琢磨選手だから、きっと予選では頑張ってくれますよ。

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