ここまで、キンボール、チルトンのカーリン勢がびたび上位に顔を見せている Photo:INDYCAR (Jim Haines) クリックして拡大 |
昨日のノー・トウでのスピードをまとめて見た。
トップは既報のとおりウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シボレー)で、2番手がセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン/ホンダ)、3番手はチャーリー・キンボール(カーリン/シボレー)。そして、4番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)だった。ここまでの4人が223mph台にスピードを乗せている。
1 ウィル・パワー 223.971mph
2 セバスチャン・ブルデイ 223.348mph
3 チャーリー・キンボール 223.208mph
4 シモン・パジェノー 223.144mph
開幕5戦とは一転、インディーで光るカーリン勢の奮闘ぶり
インディー500の予選は4連続ラップの合計タイム(平均スピード)を競うもので、ここに示すデータは各ドライバーのベスト1ラップだけ。まだどれだけのドライバーが4ラップを安定して走れるセッティングを手にできているかは不明だし、昨日まではターボのブースト圧も決勝用の低いもののままだった。しかし、準備の段階である昨日キッチリ走って好タイムを出していたチームが予選でも戦いを優位に進めて行くだろう。
チーム・ペンスキー/シボレーの上記以外の2人は、エリオ・カストロネヴェスが11番手で、ジョセフ・ニューガーデンが12番手。3日間のプラクティスを見え来て光っていたのは、カーリンの奮闘ぶりだ。開幕5戦は苦戦続きだったが、インディーではキンボールとマックス・チルトンの名前がちょくちょくタイム・モニターの上位に現れ、チルトンは昨日もノー・トウで14番手と決して悪くない位置につけていた。ブルデイのチームメイトたちは、経験量などからも好パフォーマンスは期待しにくい。
トップ15は現時点で222mph台をクリア
ベストを222mph台に入れたトップ15までは、とりあえずは一安心をしているかもしれない。5番手から名前を順に並べる。アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)、エド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング/シボレー)、ロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ/ホンダ)、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン/ホンダ)、スペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)、カストロネヴェス、ニューガーデン、ジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ/ホンダ)、チルトン、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。
5 アレクサンダー・ロッシ 222.979mph
6 エド・カーペンター 222.964mph
7 ロバート・ウィッケンズ(R) 222.886mph
8 ライアン・ハンター-レイ 222.716mph
9 マルコ・アンドレッティ 222.714mph
10 スペンサー・ピゴット 222.556mph
11 エリオ・カストロネヴェス 222.497mph
12 ジョセフ・ニューガーデン 222.397mph
13 ジェイムズ・ヒンチクリフ 222.158mph
14 マックス・チルトン 222.129mph
15 スコット・ディクソン 222.092mph
レイホール、AJ・フォイトは222mphに未だ達せず
ペンスキーは4人ともここまでに入っており、アンドレッティ・オートスポート(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン含む)、エド・カーペンター・レーシング、シュミット・ピーターソン・モータースポーツ、カーリンがレギュラーをトップ15入させた。
ここまでに挙がっていないチームは苦戦中ということ。それらはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング、AJ・フォイト・エンタープライゼスなど。そして、スポット参戦組だ。
最後尾の35番手は誰だったのか?
というとジェイ・ハワード(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ/ホンダ)。プラクティス2日目にホンダ最速となる3番手につけたが、単独走ではただ一人218phm台と大苦戦中。
34番手はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。昨日トウありで最速だったが、トウなしだとブービー。チームメイト2人はオリオール・セルヴィアが16番手、佐藤琢磨が18番手と、木曜までの数字は3人とも芳しくない。もう御存知の通り、決勝に進出できるのは33台。昨日の時点でトウなし34、35番手はかなり居心地の悪い思いをしていることだろう。
33番手は昨日クラッシュしたJR・ヒルデブランド(ドレイヤー&レインボールド・レーシング/シボレー)で、32番手はジェイムズ・デイヴィソン(フォイト・ウィズ・バード・ホリンジャー・ベラルディー)。31番手はザック・ヴィーチ(アンドレッティ・オートスポート)で、30番手はエド・ジョーンズ(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。彼らもグッスリ眠れなかった口だろう。
30 エド・ジョーンズ 220.383mph
31 ザック・ヴィーチ 220.367mph
32 ジェイムズ・デイヴィソン 220.240mph
33 JR・ヒルデブランド 218.886mph
34 グレアム・レイホール 219.368mph
35 ジェイ・ハワード 218.882mph
カストロネヴェス、他のスポット参戦とは一線を画す速さ
まだ下位にいるダニカもスピードアップに期待
ルーキーぶっちぎりのトップはウィッケンズ(7番手)で、スポット参戦組のトップはカストロネヴェスだけれど、ポジションは11番手と意外に広報。2番手はセルヴィア(16番手)とやっぱりヴェテランが強い。
その一方で、トニー・カナーン(AJ・フォイト・エンタープライゼス/シボレー)はトラフィックでは非常に速い(昨日2番手)のにトウなしは20番手と苦し目。チームメイトのルーキー=マテウス・レイストも25番手と順位は良くない。
今年の注目度ナンバー・ワン=ダニカ・パトリック(エド・カーペンター・レーシング/シボレー)は、まだインディーカーの感覚を取り戻し切れていないらしく22番手だが、チームメイト2人はどちらもトップ10入り。マシンの仕上がりは良いはずなので、今後スピード・アップの期待ができる。
16 オリオール・セルヴィア 221.950mph
17 ギャビー・シャヴェス 221.801mph
18 佐藤琢磨 221.774mph
19 ジャック・ハーヴィー 221.646mph
20 トニー・カナーン 221.616mph
21 ステファン・ウィルソン 221.409mph
22 ダニカ・パトリック 221.402mph
23 カルロス・ムニョス 221.312mph
24 セイジ・カラム 221.012mph
25 マテウス・レイスト(R) 220.973mph
26 ザカリー・クラマン・デ・メロ(R) 220.903mph
27 ピッパ・マン 220.858mph
28 コナー・デイリー 219.852mph
29 カイル・カイザー(R) 220.818mph
今日のハイ・ブーストでのプラクティスが終了した時、勢力図にどれだけの違いができているか、いないのか?
以上
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