2018年5月20日日曜日

2018 INDYCARレポート 第102回インディアナポリス500 予選1日目:予選初日トップはエリオ・カストロネヴェス

ディスクォリファイとなり取材を受けるヒンチクリフ。雨天中断からのまさかの結末に表情も虚ろに Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 
ヒンチクリフ、クォリファイに失敗!
 インディ500予選1日目が終了し、決勝へと出場する33台が決まった。今年は35エントリーがあったため2台が予選落ち。今日限りでインディアナポリス・モーター・スピードウェイを去ることになったのはジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ/ホンダ)と女性ドライバーのピッパ・マン(デイル・コイン・レーシング)と決まった。

スポット参戦のカストロネヴェスが初日のトップタイムに Photo:INDYCAR (Mike Harding) クリックして拡大
 同時に明日ポールポジションを争う9人も決定。それらはエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)、エド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、セバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・バッサー・サリバン)、スペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、ダニカ・パトリック(エド・カーペンター・レーシング)だ。

トップ9入りを果たしたダニカと、をトップタイムをマークしたカストロネベスが祝福 Photo:INDYCAR (Jacob Smith) クリックして拡大
雨天中止とトラブルに翻弄されたヒンチクリフ

 午前11時に始まった予選は雨により二度中断されたが、午後4時58分に35台のアタックが終了。そこからは予選1日目終了の5時50分まで、最速の9人をかけた戦いと、決勝のグリッド確保をかけた戦いが同時進行した。


最後のアタックを待つヒンチクリフ Photo:INDYCAR (Matt Fraver) クリックして拡大
 より深刻なのは決勝進出か予選落ちかをかけた戦いの方。35台全員が1回アタックした時点で33番手までに入っていなかったのはコナー・デイリー(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・トム・バーンズ・レーシング)と、アタック中にサスペンション・トラブルが発生して4周を走り切らなかったオリオール・セルビア(スクーデリア・コルセ・ウィズ・レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。

失意のピッパ・マン Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
  この2人は逆転で決勝進出の権利を掴んだ。そして、雨天中止からの再開時で路面コンディションが悪い時にアタックさせられたり、メカニカルトラブルに襲われたりと不運に見舞われ続けたヒンチクリフと、マシン・セッティングの迷路に迷い込んだマンが決勝進出を逃した。
33位でクォリファイを果たし、ガソリンアレイに戻るやディビソンは感極まる Photo:INDYCAR (James Black) クリックして拡大
 カイル・カイザー(フンコス・レーシング)やザカリー・クラマン・デ・メロ(デイル・コイン・レーシング)らのルーキーや、ジェイムズ・デイヴィソン(AJ・フォイト・エンタープライゼス)たちが決勝に進み、2016年インディーPPウィナーで、キャリア5勝を誇るヒンチが予選落ちをするとは!
かなり衝撃的だ。

佐藤琢磨29番手に終わる!レイホールは全員が苦戦

 
予選アタックに向かう琢磨 Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は29番手。チームメイトたちはグレアム・レイホールが30番手で、オリオール・セルヴィアが31番手。後方からの2列に全員が入っているところには、ある意味チームの実力レヴェルの高さが現れている。全員が苦戦。何かいいことが発見されたら、全員で一気にポジションを上げられるということだ。
Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
  琢磨は、「厳しい1日になりました。自分たちのポジションにはまったく満足できていません。悔しいですね。自分の予選アタックを楽しむことができなかった。アタック3周目にはひやっとする瞬間があり、アクセルを戻しました。暑いコンディションが足を引っ張っていたのも事実ですが、私たちがまずスピード不足で、いいコーナリングもできていなかった。まだ自分たちには仕事がたくさんある。3台で集めたデータを今晩チェックしないと。今晩は長い夜になるでしょうね。チームのエンジニアたちは懸命に働いていますから、明日は好いラップタイムが刻めることを期待したいです」
と琢磨は話した。
以上

3 件のコメント:

  1. 2016年ポールシッターのヒンチクリフがまさかの予選落ち、本当に残念でなりません(TT)

    インディ界屈指のエンターテナーがいないと、インディは成り立たない。次戦デトロイトWヘッダーに支障がなければいいのですが…………。

    残ったウィケンズ&ハワードには、ヒンチクリフの分まで決勝で頑張ってほしい。

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    1. スイマセンm(__)m

      ハーベィを忘れてましたm(__)m

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  2. 天野さん、取材おつかれさまです。ヒンチクリフ、決勝出れないなんて…スポット参戦の人ならわかるけど…常連が予選落ちだなんて。これは、運もあるんですかね。セルビア、危なかった…とりあえず安心しましたがレイホールは苦戦してますね。ブルデーは、ポール目指して頑張ってほしい‼仲がいいヒンチクリフのぶんまで頑張ってほしいです。天気が心配だけど、待ち遠しいな。天野さんも、体に気をつけて取材してくださいね。楽しみにしてます‼

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