2018年4月16日月曜日

2018 INDYCARレポート R3 トヨタ・グランプリ・オブ・ロングビーチ Race Day :ファイナル・プラクティスも最速はアレクサンダー・ロッシ

朝のセッションでターン9を立ち上がるパワー。タイムは6番手。アンドレッティ、ガナッシ、ペンスキーがトップ6を独占 Photo:INDYCAR (Richard Dowdy) クリックして拡大
日付が変わってもロッシの速さは揺るがず

 予選で2位にコンマ3秒以上の差をつけてポールポジションを獲得したアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)は、決勝当日のファイナル・プラクティス(30分間)でも最速ラップをマークした。プラクティス4回、予選3セグメントで合計7回走ったうちの5回でトップだったということだ。残る85周のレースでも最後にトップを走っていられるか?
2番手はディクソン、3番手にはハンター-レイ!

 気温が17℃と今週一番涼しいコンディションだった30分間のセッション。当然、路面温度も22〜24℃と低かったが、ロッシが記録したベストは1分07秒5366。驚くほど速いペースではなかったが、同条件で1分08秒を切って来たのはトップ4までだった。
 2番手のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は1分07秒6279で、ロッシとの差は0.0904秒差と小さめ。3番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)の1分07秒8040だった。昨日はQ2でペナルティを受けたためにファイアストン・ファスト6に進めなかったRHRだが、彼が今週速いことに疑いの余地なし(というか、彼は毎年LBGPで速い)。タウンゼント・ベルの予想が当たる展開も有り得る……。
 ……で思い出した。昨日、ロッシのコメントを謙虚だと書いたけれど、「ライアンがペナルティを受けなかったら、おそらく僕の横のフロント・ロウ・グリッドは彼が手にしていたと思う」って「俺がPPで彼は2位だったろう」って意味だったかも。謙虚そうに語ったものの実は超の字がつく自信家か……。どっちがホントのロッシなのかは、チームメイトもライバルたちも、もうみんなわかってることと思う。4番手はジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)の1分07秒9952。昨日の予選ではファイナル・ステージで壁にヒットしたために最後方の6番手に終わったが、昨年度チャンピオンも第3戦決勝を前にキッチリ速さを確保している。
 5番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)で、6番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。つまりはアンドレッティ、ガナッシ、ペンスキーでトップ6を独占。去年までよりアンドレッティが速いっていう今年の傾向から、新エアロでの新シーズンは3戦目の半分が終わったところでシリーズ三大チームが上位を占める状況となった。開幕2戦はニュー・カマーたちがシリーズを混沌とさせ、シリーズがどう展開して行くか読めない感じだったが……。
 もちろん、レースは展開次第、作戦次第というところもあるので、ファイナル・プラクティス7番手以降、あるいはグリッド最後尾からスタートするチームにでさえ勝つチャンスはある。

佐藤琢磨は11番手「早めにピットに入るなどの作戦を使い
そこに展開が味方して上位に出られることを期待したい」


 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は11番手。予選5位だったチームメイトのグレアム・レイホールは13番手だった。琢磨は走行後、「クルマは悪くなかったけれど、レースでポジションを上げて行けたとしても、トップ10に入るところまでぐらいだと思う。だから早めにピットに入るなどの作戦を使い、そこに展開が味方して上位に出られることを期待したい。新エアロで空力効率が良くなってエンジンの燃費が向上。2ストップで悠々走り切れるレースになっている。あまり早くに1回目のピット・ストップをすると終盤に厳しくなってしまうけれど」と話していた。
 今日の午後、空は曇りがちでレース中の気温はやや低めの21℃程度になるという予報だが、果たしてどんな戦いとなるか……。

0 件のコメント:

コメントを投稿