プラクティス初日から好調だったロッシが、2日目のプラクティス3でも強烈な速さを見せつけたPhoto:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
ロッシが驚異的な1分06秒6をマーク
快晴下、気温20~21℃、路面33〜37℃と昨日のプラクティス1とあまり変わらないコンディションで行なわれたプラクティス3では大きなスピード・アップが見られた。そして、アンドレッティ・オートスポート、それも特にアレクサンダー・ロッシの優位が明らかになったことが感じられた。セッションがスタートしてもピットで悠々と待機し、路面コンディションができ上がって行くのを待っていたロッシ。彼は走行開始から9分以上が経過したところでコース・インして1ラップ目で1分08秒台前半のタイムで4番手につけると、6周目には1分07秒台へと突入。更に驚異的なスピード・アップがなされて行く戦いの中心的存在となり、残り時間が3分半を切ってから1分06秒6台を出してトップに躍り出た。ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)も1分06秒台を出したが、僅かに0.0418秒及ばず。これでロッシは、プラクティス2からの2セッション連続で最速の存在として君臨することにな理、ポールポジション候補、更にはレースでの優勝候補の筆頭に名乗りを上げた。
ロッシに迫るタイムをニューガーデンがマーク。ペンスキー勢はパワー3番手、パジェノー5番手とマシンセットアップのレベルを一気にあげてきた Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
アンドレッティvsペンスキーの構図となるか?
プラクティス3での2番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)ではなく、ニューガーデンだった。3番手もウィル・パワーとチーム・ペンスキー勢が予選を目前にトップ争いへガッチリ食い込んだで来た。シモン・パジェノーも5番手と3人全員がトップ5入りしたのだ。
ハンター-レイの好調も続いている。プラクティス3での彼は4番時計。3戦連続でトップ4入りと安定感を示している。3回のプラクティスを終え、ロング・ビーチのストリート・バトル/予選編はアンドレッティvs.ペンスキーとなる可能性が強まった。そこに割り込んで行くチーム&ドライバーの出現も期待したい。プラクティス3ではセッション半ば過ぎまで幾人ものルーキーの名前がタイム・モニターの上位にあった。最終的にルーキー最速は、今回はジョーダン・キング(エド・カーペンター・レーシング)の12番手となったが……。ベスト・タイムを出すべきタイミングでキッチリ出すこともインディーカー・ドライバーに求められる資質だ。
昨日のセッション1と比較して大幅にタイムアップ
ロッシのベスト=1分06秒6105は、昨日のファステスト=プラクティス1でのディクソンの1分08秒4112と比べると、一挙に1秒8も速くなっている。2番手はロッシと僅かコンマ0418秒だったニューガーデンで、3番手はやや離れてロッシと0.2174秒だったパワーだった。
4番手はパワーと0.0486秒差のハンター-レイ(=ロッシと0.2662秒差)。5番手はロッシと0.4118秒差でパジェノー。そして、6番手のグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング=RLL)はロッシとは0.4327秒差だった。
開幕戦、第2セント速さを見せたウイッケンズも14番手タイムにとどまっている Photo:INDYCAR (Richard Dowdy) クリックして拡大 |
「クルマがよくなかった」佐藤琢磨は15番手に後退
RLLはグレアムが6番手だったのに対し、昨日上位につけていた佐藤琢磨がプラクティス3ではベスト=1分07秒8120での15番手と後方順位だった。「クルマが良くなかった。最後はタイムを出せそうなラップの最中に赤旗になっていたけれど、1分06秒台は僕らには見えてない」とライバル勢のスピード・アップの度合いの大きさに驚いている様子だった。チームメイトはトップ6入りをギリギリだが果たしているので、彼のマシンで良かった面を活かして予選を戦いたいところだ。
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