2018年4月8日日曜日

2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R2 デザート・ダイヤモンド・ウエスト・ヴァレー・カジノ・フェニックス・グランプリ Day1 ファイナル・プラクティス:「もちろんレースは諦めてないが、順調に来て決勝が楽しみ、という感じではありません」

好調だったテスト時から一転、プラクティス1からマシンセッティングに苦しむ佐藤琢磨だが、ファイナルプラクティスでは20秒8481で10番手につけた。トップのキンボールと0秒3850差だ Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 

「テストのときみたいなフィーリングがない」

Jack Amano(以下――): 気温は下がらなかったものの、路面温度は30℃台まで下がったセッションでしたが、マシンの状況は好転してましたか?

佐藤琢磨:テストの時にコンディションは近づいたけれど、まだ暖かいんじゃない?
でも、もう暖かいのはあまり言い訳にできないよね、みんな一緒なんだもん。とにかくクルマが悪い。クルマが遅い。全然テストの時みたいなカチッ、スパーンみないのがない。

「プラクティスからちょっとは進歩していますが
今のセッションでトライした方向性が正しいかどうかわからない」

――その理由、原因がわかったらすでに対処してるんでしょうが、でも一体何が起こって、テストで最速だったチームがレースウィークエンドを迎えてここまで苦労を強いられるんでしょう?

佐藤琢磨:簡単ですよ。(今日の)グリップが(テストの時より)低いから、入力が弱いから、それに対抗するためにクルマを変えなきゃいけない。テストの時はグリップが高かったから、入力が高い時に(マシン)はいいレスポンスだったんだけど、そのセッティングじゃもう硬過ぎるんでしょうね。だけど、じゃぁスプリングを弱くすればいい、ダンパーを弱くすればいいって単純な話じゃなくて、そうするとスタビリティが無くなってくるし……などあって、もうどうなるかわからない。時間もなくなっちゃったから、正直言って自分たちが明日どういうマシンで走ることになるのか、今はわからない状況です。
――プラクティス1で厳しい状況を知って、対応をして予選を戦い、そこで更に得たデータを基に決勝用セッティングをトライした。また進歩を遂げていたんですか?

佐藤琢磨:うん。ちょっとは……ね。


Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
――1セッション毎にマシンを向上させて来て、その更にもう一段階上に決勝用セッティングでは行くことができる……と考えることは可能?

佐藤琢磨:そうなることを願いたいですね。でも、今のセッションでトライした方向が必ずしも正しいとは限らなかったから、悩んでます。僕らは2月のテストが本当にすごく良かったから、今の状況はとてもフラストレーションがたまりますね。

「グレアムとセッティング見比べて判断していきたい」


――決勝に向けてセッティングを大きく変えるって選択はないんですか?

佐藤琢磨:もう大きくは変えられないよね。だからあとは、今のセッションでちょっとグレアム・レイホールとはリヤのセッティングを違えてたから、それを見比べて見て、どっちがいいのかを判断したいです。
――明日は守りのレースになりますね?

佐藤琢磨:全然攻められないね、これじゃ。危なくて。
「いま知っている範囲でマシンを動かしていきます」
――ピット・タイミングなど色々使って上位を目指す。

佐藤琢磨:はい、もちろん。レースは諦めてないですからね。ただ、順調に来てレース楽しみで……って感じでは残念ながらなってないですね。
――テストの良さからしたら、今週はプラクティスではトップグループにつけて、予選はトップ争いをして、レースもスタートからずっと上位で戦い続ける……といった期待が持てましたからね。

佐藤琢磨:そうなんですよ。ちょっとビックリなのは、なんでウチらは温度の高いコンディションにマシンを合わせ込めなくて、他のチームは合わせ込めるんだっていうところ。――これからレースの前までに、何か大きな発見がされ、調子が良い方に一転するとかは有り得ますか?

佐藤琢磨:もちろん、それはゼロじゃないですよね。でも、試してないことはもうできないでしょう。明日がレースで、もうここまで来ちゃってたら。知っている範囲でしかマシンを動かすことはしにくい。
――より良いマシンでレースが迎えられるといいですね。
以上

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