2018年4月7日土曜日

2018 INDYCARレポート R2 デザート・ダイヤモンド・ウエスト・ヴァレー・カジノ・フェニックス・グランプリ Day1 プラクティス1:フェニックスのプラクティス1はシモン・パジェノーが最速で、佐藤琢磨は18番手

プラクティス1でトップタイムをマークしたパジェノー。他のペンスキー勢は、ニューガーデン8位、パワー12位 Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
合同テストより20℃以上暑いコンディションの中
セッション最後にパジェノーが最速タイムをマーク


 2月の合同テストでは4セッションすべてでレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングがトップ・タイムをマークした。そのうち3回は佐藤琢磨がトップで、2日間の最速ラップも琢磨の19秒3790だった。
 フェニックスは今年も2デイ・イベント。今日は1時間のプラクティス1回だけですぐさま予選となり、さらにはファイナル・プラクティス(こちらも1時間)が行われる。その予選前唯一のセッションで最速の20秒1738をマークしたのはシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)。34周を走っての34周目のベストだったから、最後に新品タイヤを投入したということのはずだ。合同テストでの琢磨によるベストより0.7948秒遅い。それだけ今日の暑いコンディションではスピードが出しにくいということだ。

カナーン、ブルデイのベテラン勢が2,3番手に
ハンター-レイ、ロッシのAA勢が4,5番手


 2番手はトニー・カナーン(AJ・フォイト・エンタープライゼス)の20秒1807、3番手はセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)の20秒2001だった。
 スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)は11番手=20秒4950。
 ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)は4番手=20秒2143で、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)は5番手=20秒2286。
 ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は8番手=20秒3348で、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は20秒5381で12番手。

佐藤琢磨は18番手、レイホール17番手とRLLはスロースタート
 琢磨はパジェノーとほぼ同じ32周を走ったが、ベストは11周目の20秒7658で、トップから0.5970秒も離されてポジションは18番手。チームメイトのグレアム・レイホールも20秒7561と琢磨とほとんど変わらないタイムで17番手だった。
 セッションを終えての琢磨の第一声は、「全然ダメ」というものだった。テスト時より路面が摂氏で20度以上も暑いコンディションが影響してのことだ。今日は風もそこそこ強いものがターン1及び2からターン4方向へ(大まかに言ってメイン・ストレートでアゲインスト)吹いており、それも琢磨たちのハンドリングに影響を与えていた。

「マシンがグリップしない。今のクルマの不安定さは全く予想外」
 「テストの時とは大きくコンディションが違っていて、まったく踏んで行けなかった。風の影響もあるし、路面温度も気温も高くてマシンが全然グリップしない。ターン3からターン4へと入ってところの行く切り替えのところですごくクルマが振られて、まったく踏んで行けなかった」と琢磨は話した。
 予選は2時間後に始まる。気温や路面温度は下がるだろうか? 「それはほとんど変わらないんじゃないかな?
路面も悪くなっちゃいそうだし(USACシルバー・クラウンの予選あり)、このままだとちょっと恐ろしい。でも、とりあえず予選は全力で走って、夜のプラクティス・セッションはレースにコンディションが近づくと思うので、そこでマシンが良くなれば……と思います。でも、今のクルマの不安定さはまったく予想外でしたね。予選もここは良くないと、スタートで抜けないからスタート・ポジションが大事だし……。これから今日のデータを見直して、何か対策を見つけたいと思います」と琢磨は話してトレーラーへと消えた。
 予選のアタック順は琢磨が12番手で、グレアム・レイホールは22番手だ。


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