2018年3月12日月曜日

2018 INDYCARレポート R1 セント・ピーターズ・バーグ Race Day プラクティス・ファイナル:ウォーム・アップ最速はアレクサンダー・ロッシ

 今日からデイライト・セービングが始まるため、昨日までより1時間早起きをさせられるというのに、決勝前のウォーム・アップ・セッションが朝8時45分スタート。今年は決勝が午後12時半過ぎと少し早めにされてることもあって。

 30分間しかないセッションでチームがこなす仕事は、レース用セッティングでレッド・タイヤとブラック・タイヤの両方をチェックすること。かなり忙しい。
 半袖でやや肌寒い気温も路面温度も摂氏18度でスタートしたセッションは、フィニッシュ時が19℃/19℃とほぼ変わらず。どちらもレース時よりやや低めのコンディションてことだったと思う。そして、最速ラップを記録したのがアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)。レッド・タイヤで走行を開始した彼は、セッション終盤にブラック・タイヤにスイッチし、17周目に1分01秒6182を記録した。予選はセカンド・ステージでのトニー・カナーン(AJ・フォイト・エンタープライゼス)に対するインターフェアランスを取られ、ファイナル進出ができていたはずなのに12番グリッドまで降格。どんなレースを見せることになるのか。


 ウォーム・アップ2番手はカナーン=1分01秒6650。こちらはレッド・タイヤで記録されたタイムだ。今週ずっと若いチームメイトに話題をさらわれて来ているが、現役最年長の43歳は新エアロ・パッケージが大のお気に入りでヤル気満々だ。

 3番時計はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)。レッド装着で1分01秒7338をマークした。フロリダ出身の彼にとってセント・ピーターズバーグはホーム・レースで、2009年と2014年に2位、2012年と2016年に3位と4回も表彰台に登っている。目指すはもちろん地元初優勝だ。

 4番手はギャビー・シャヴェス(ハーディング・レーシング)。昨日のルーキー3人の活躍に触発されたか、レッド装着で1分02秒0030を記録した。フル・シーズン出場は初めてとなるハーディング・レーシングだが、予選も8位と決して悪くはなかった。

 5番手は昨年度チャンピオンのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)。セッション半ばにブラック・タイヤで1分02秒0438を出した。カー・ナンバー1をつけての初めてのレースは13番グリッドからのスタートとなるが、どこまでポジションを上げてくるか?

 トップ5入りできなかった主要ドライヴァーたちは、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)=6番手、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)=9番手、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)=11番手、予選4位だったルーキーのジョーダン・キング(エド・カーペンター・レーシング)=13番手、予選3位だったルーキー=マテウス・レイスト(AJ・フォイト・エンタープライゼス)=14番手、アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアンにエントリーをスイッチしたマルコ・アンドレッティ=15番手、ポール・シッターのロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)=20番手!

 佐藤琢磨とグレアム・レイホールのレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング・コンビは、琢磨18番手、グレアム19番手とウォーム・アップでは揃って苦戦していた。どちらもセッション前半をレッド・タイヤ、後半をブラック・タイヤで走っていたが、琢磨のベスト・ラップは20周目にブラック・タイヤで出した1分02秒7527で、グレアムのベストは序盤の7周目にレッドで記録した1分02秒9290だった。

 「昨日までとは違うセッティングをトライしていたんですが、そちらが良くないということがわかりました。予選でのセッティングは予選でのみ使えるものかと思っていましたが、決勝に向けては昨日の予選まででトライしたセッティングのどこかまで戻す必要があるでしょう。今日のレースでのコンは、今のウォーム・アップと同じではないけれど、似たものになるでしょうね。温度は多少上がるでしょうが……。今のセッションではコースがグリーンに戻っていた(昨日からの雨でラバーが流れた)んだけど、僕らのマシンは決勝に向けて良いだろうと考えていたセッティングが全然ダメだったので、やり直しですね。大変です」と琢磨は話した。「今のセッティングだと、レッド・タイヤに関してはグレイニングが出る。路面ができ上がっていないコンディションだとタイヤのささくれが出るんです。予選5位だった僕らとしてはレッドでスタートせざるを得ない。スタート直後のターン1とか、ブラックだとタイヤの温まりが遅いと思うのでね。しかし、結構早めのタイミングでタイヤをブラックに換えて行きたいですね。ブラックは新品が2セット残してあります」と琢磨は決勝への期待を語った。まずは決勝用セッティングの修正を行い、序盤のイエロー発生など、展開にも味方をしてもらって戦いたいところだ。ウォーム・アップまでで集めたデータで決勝用のセッティングを良いものに仕上げる。それは昨年までのレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングが何度もマジックを見せて来た、琢磨が魅力と感じたところだ。今日もそれが見られるか?
以上

1 件のコメント:

  1. 先程結果見ました。最後の最後でまさかの展開が待ってましたね(ここでは書きませんが)。

    ただここで書ける事は琢磨選手…………やはりの結果に(ー_ー;)

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