2018年3月22日木曜日

2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 3月20日 バーバー・オープン・テスト:「やりたいことはいろいろあったけど、天候に翻弄されて残念。この続きはインディーでやります」

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
「テキサスのクラッシュは
激しいものでしたが体は大丈夫です」

Jack Amano(以下――):先週テキサスでのタイヤ・テストでアクシデントを起こしてしまったということですが、体は大丈夫でしたか?

佐藤琢磨:結構激しいアクシデントでした。でも体は大丈夫です。

――クルマは四隅がなくなっちゃったと伝えられてましたが?

佐藤琢磨:まぁ、三隅かな。

――風の強いコンディションで……。

佐藤琢磨:はい、風は強かったですね。

――それで結構危ない状況だったということですか?

佐藤琢磨:そうっぽかったですね。ダウンフォースもすごい少なかったし。でも、(アクシデントになったのは)全くマシンが返ってこなかった(から)ですね。(ラインを)ちょっと上に上がったら。ホント、半車身ぐらい上にグレイというかに上がっただけだったんですけど。

――ターン2で?

佐藤琢磨:はい。

――当然、まだトリムとかしていないですよね?

佐藤琢磨:全然してない、してない。

――普通に走っていて、少しラインを上に採ったら……。

佐藤琢磨:そう、そう、そう。そのまま(クルマは)戻って来なかった。ツーッと行っちゃいました。

――その前に結構な距離は走れていたんでsか?

佐藤琢磨:いやいや、何周したんだっただろう?

――まだ、これからもっと走り込むぞってタイミングだった。

佐藤琢磨:もちろん。タイヤだって1セットも使い切ってないもん。40周したぐらい?

――グレアム・レイホールは行ってないですよね、セブリングでしたもんね?

佐藤琢磨:行ってない。

「1.5マイル・オーバルは、感触が全然違いました」

――アクシデントの前までの感触はどうでしいたか? テキサスはまたインディアナポリスとは違ったスーパー・スピードウェイ用の新エアロ・パッケージになるんだと思うんですが?

佐藤琢磨:そうそう、新しいエアロだから、走ったことがない感じで……。でもまぁ、ダウンフォースが相当少ないですね。タイヤはすごく硬く感じるし。去年と同じタイヤみたいだったから。今のところ。でも、今回はタイヤ・テストだったから、(レースに向けては)変わるかもね。

――エアロ・パッケージも、今回テストしたスペックでレース・ウィークも変わらず、ですよね?

佐藤琢磨:その予定です。だけど、それもインディーカーとしてはテストしていた。多分、変わらないでしょうけどね。

――1マイル・オーバルのフェニックスでのテストで非常に調子の良かった佐藤選手とレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングでしたが、1.5マイル用エアロでのチームのマシンはどうでしたか?

佐藤琢磨:ショート・オーバルとスーパー・スピードウェイでは大分違うので、感触も全然違いましたね。スピード域も全然違うしね。テキサスは220mphの世界だから。うーん、どうなんでしょうね。他とうまく比べてないけど、僕らが特にそんなに速かったってわけじゃなかったですね。7台ぐらいいたのかな?
アクシデントの時点でラップ・タイムは下から2番目ぐらいだったし。

――インディアナポリスみたいなホントのスーパー・スピードウェイは、まだ走ってない、と。

佐藤琢磨:それは来週。その前にインディアナポリスのロードコースでテストします。

「今回のバーバー・テストでペンスキーに追いつきたかったけれど
雨が降ってしまって大変に残念」


――では、次に今日のバーバーでのオープン・テストについて聞きますが、期待を胸にアラバマまで飛んで来たと思うんですが……。

佐藤琢磨:そうですね。とても残念ですね。天候に翻弄されちゃってるというか……。やりたいことはいっぱいあったんだけど、結局タイヤを1セットしか使ってない。僕らはまず1回、クルマのベース・ラインを見ました。グレアム・レイホールと2台でそれをちょっと試したんですけど、その時はもう雨が少しだけど降り出してました。そういうコンディションだったから、フェアに比較ってできなかった面もあるんですけど、多分良いセッティングだっただろう……と思います。ちょっとわからないけど。

――今回ファイアストンから提供を受けているのは、レースの時と同じスペックなんですよね?

佐藤琢磨:そのはずですよ。

――今日、走り出すのがかなり遅かったのは、路面ができ上がるのを待ちたかったってことですか?

佐藤琢磨:最初はあれ、花粉なの? 黄色いのがすごかったんですよ、コース上の。もう真っ黄色だったし、アウト・ラップでぶつかっちゃう人もいたし、雨も降っててすごく怖かった、滑り易くて。だから、そういう意味ではコンディションが良くなるのを待ちたかった。

――そうしたら、この雨と。

佐藤琢磨:だから今日はほとんど収穫がないんだけど、このままレース・ウィークエンドっていうのは、ちょっとペンスキーだけ飛び抜けちゃってるかもしれないね。

――彼らは開幕前にテストに来てたわけですね?


佐藤琢磨:はい。でも、僕らも来たよ。あの時は僕らとペンスキーだけだった。あのテストも僕ら、実はあまり良くはなかった。なので、その対策をしたものを今回持って来てた。それで今日、ある意味5、6番手にいる。そのタイムもサッと出た。でも、それは一度テストに来てるからっていうのもあるだろうね。とにかく、ペンスキーだけが飛び抜けて速いので、それを本当は今日、なんとかして追いつきたかったんだけど、その第一弾ぐらいで雨が降っちゃったので、すごく残念。

――次のインディアナポリスのロードコースでのテストで、バーバー対策も行えるものですか? 同じロードコースということで??

佐藤琢磨:明々後日走るんだけど、それはできると思います。今日、こっちで良かったものをインディGPのコースでのテストに持って行こうと思ってた。だから、今日できなかった続きはインディでやるかな。でも、そのテストの頃にインディアナポリスは雪が降るって予報が出てるんですよ。で、来週は雨。

――えぇっ? スピードウェイでのオープン・テストが予定されている火曜日が雨?

佐藤琢磨:そう。雨っぽいので困ってます……って言っても、しょうがないからね、コレばっかりは。

――じゃ、ロードコース、スピードウェイ、両方のテストが天気に恵まれることを祈ってます。
以上


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