2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメント：今週末に開幕＝2018インディーカー 意気込む佐藤琢磨

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大

「セント・ピーターズバーグは
エネルギーに
満ちている!!」　

佐藤琢磨は今年が9回目のセント・ピーターズバーグ出場になる。ベスト・リザルトは、予選がポール・ポジション＝2014年（AJ・フォイト・エンタープライゼス）、決勝は5位＝2011年（KVレーシング・テクノロジー・ロータス）。今年復帰したレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングで走った2012年の成績は、予選15位／決勝は電気系トラブルで22位だった。
　琢磨は、「セント・ピーターズバーグはエネルギーに満ちており、シーズンを開幕させるのに絶好のコースです。みんながフロリダの温暖な気候を楽しみにサーキットを訪れます。そして、ストリートでのレースは常に予想のつかない戦いになります。今シーズンは空力パッケージが新しくなったことで、より一層エキサイティングなバトルになるでしょう。新しいシーズンですから、新しいドライバーも参戦して来るし、チームを移籍しているドライバーもいます。それらがストリート・コースという要素と重なって、コース上をさらにエキサイティングにさせます。セント・ピーターズバーグのコースは興味深いリズムを持っています。とてもスピードが高く思い切りよくアタックしなければならないコーナーが幾つかあり、テクニカルなミッキー・マウス・セクションもあり、そして、空港の長いストレートへと戻って来ます。おもしろいコースで、私はいつも走ることを楽しんでいます。ベスト・リザルトを記録したいところです」と意気込みを語った。
「ドライビングが難しくなった新エアロ
だが、そこがまたいい！」

　新しいエアロ・キット＝ユニバーサル・キットを琢磨はとても気に入っている。
「今年は私たち全員が新しいエアロ・キットで走ります。コースに出るのが今から待ち遠しいですね。マシンは大変性能が高く、ルックスもとてもクール。ドライビングはより難しくなっていて、そこがまた良いと思います。ダウンフォースが少なくなってマシンが滑り易くなったことでレースがおもしろくなるはずです。ドライバーたちは滑るマシンをコントロールするためにコクピット内での仕事がより忙しくなっています。まだストリートのコースで、ストリート用エアロ・パッケージを使ってライバルたちと戦ったことがないため未知の部分もあります。しかし、マシンはそうした状況でもレスポンスはとても良さそうです。インディーカー・シリーズにとって、私たちが戦うレースにとって、新エアロ・パッケージは全体的に良いものになっています。今シーズンはできる限り安定した好パフォーマンスを発揮し続け、チャンピオンシップ獲得に挑戦したいと考えています」と琢磨は話した。 

Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher）

 「チームはここまで、
短いテスト期間ながら
本当にいい仕事をしてくれている」
 
　琢磨はレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングへの復帰に強い手応えを感じてもいる。
「新しいチームには、このオフの間にとてもよく馴染めたと感じています。2012年に走っていたチームだから、まったく新しいところに移って来たわけではありません。基本的には復帰なんですが、初めて一緒に働くメンバーも多く、彼らの顔を覚えなくてはなりませんでした。新しいエアロ・キットが導入されたために、オフ・シーズンのテストできる期間が非常に短かった。しかし、少ないテスト量に対して、本当に素晴らしい仕事をチームがしてくれています。すでに私たちはかなり良いレベルのスピードを備えるところまで来ています。もちろん、まだ学ぶべきことは多いので、セント・ピーターズバーグまでに良い準備を整えたいところです」と琢磨はコメントしている。

「グレアムとはすでに素晴らしいチームメイトになっています」
 
　琢磨がコンビを組むエンジニアはエディー・ジョーンズ。そして、チームメイトはグレアム・レイホールだ。彼らに関して琢磨はどう感じているのだろうか。
「エディーという人物についての理解は、とてもうまく進んで来ています。サーキットでの仕事はまだ数日間しかこなしていませんが、私たちはとても多くについて話し合い、ディスカッションも重ねて来ています。グレアムのことはもう随分と前から知っていましたが、一緒のチームになるのは今回が初めて。しかし、彼はすでに素晴らしいチームメイトになっています。私たちは多くのことについて協議をし、力を合わせてマシンを速くすることを実現して来ました。彼とのシーズンはとても良いものになると思います」と、琢磨の新しい環境に対する満足度はかなり高いようだ。得意のセント・ピーターズバーグでの開幕ダッシュを楽しみにしたい。
以上