2018 INDYCARレポート フェニックス・オープンテスト Day3 プラクティス3：佐藤琢磨がまたトップ・タイム

プラクティス3でトップタイムをマークし、ピットに戻る琢磨。走行2日目も絶好のコンディションだ Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大

フンコス・レーシングのみ初日で終了し、最終日出走は22台に

　テスト2日目。今日走るのは22台と昨日より1台少ない。フンコス・レーシングが店仕舞いしてインディアナポリスに戻ったためだ。彼らは元々2日間で帰ることに決めていたという。昨年度インディー・ライツ・チャンピオンのカイル・カイザーがインディーカーのルーキー・テストを通るのが最重要課題で、その後にベテラン勢と1日プラクティスを走ったら十分という考え方だ。

初日のルーキー走行日と昨日に2日間でカイル・カイザーはテストを切り上げた　Photo:INDYCAR (Joe Skibinski)

 フンコスレーシング、まだシーズン9戦の出場体制固まらず

　フンコス・レーシングは現時点で2人のドライバー＝カイザーとレネ・ビンダー（オーストリア）がそれぞれ4レースずつ出場するとまでしか決まっていない。カイザーはフェニックス、ロング・ビーチ、インディーGP、インディー500で走り、ビンダーはセント・ピーターズバーグ、バーミンガム、ミッド・オハイオ、トロントに出場する。フル・シーズン・エントリーを計画していた彼らだが、まだ9レースの出場体制が未定のままだ。
佐藤琢磨、昨日のレイホールのトップタイムを早々クリア

　プラクティス・セッション3は午後1時に気温＝23℃でスタート。昨日より2℃涼しいコンディション。ここでトップ・タイムをマークしたのは佐藤琢磨（レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング＝RLL）だった。午後2時25分、19秒3920という、昨日のグレアム・レイホール（RLL）の最速ラップを上回るタイムを記録した。気温26℃、路面36℃というコンディションだった。

パワー、ディクソンも2，3番手にとどまる　

このセッション、3番手につけたディクソン。PNCバンク奇抜なカラースキームとなっても走りの安定感はさすが　Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大

　琢磨がトップに立った後もセッションは1時間半以上あったが、最もトップに迫ったのがウィル・パワー（チーム・ペンスキー）の19秒4383。次の3番手がスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ・レーシング=CGR）の19秒5207。ペンスキー、ガナッシを抑えてRLLの琢磨が3セッションで2回目のトップをマーク。RLLとしては3セッション連続のトップとなった。グレアムのこのセッションでのベストは11番手となる19秒6468だった。

ベテラン勢が上位に連なる展開に

ニューマシンになってもおなじみのDHLカラーのハンター-レイが4番手に　Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大

　4番手はライアン・ハンター-レイ（アンドレッティ・オートスポート）＝19秒5358。5番手はシモン・パジェノー（チーム・ペンスキー）＝19秒5371。6番手はセバスチャン・ブルデイ（デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン）＝19秒5746とベテラン勢が上位を占めた。ここまでがトップからコンマ2秒以内だ。

デイル・コインレーシングとジェームス・サリヴァン（右から2人目）、ジミー・ヴァッサ―（右端）の元KVSHレーシング・マネジメントがジョイントしたチームで参戦する今年のブルディ。順調なテストぶりだが、それにしてもマシンのカラーリングが強烈すぎる　Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大

　7番手はエド・ジョーンズ（CGR）＝19秒6019。8番手はジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）＝19秒6216。9番手はルーキーのマテウス・レイスト（AJ・フォイト・エンタープライゼス）＝19秒6296。そして、10番手はアレクサンダー・ロッシ（アンドレッティ・オートスポート）＝19秒6410だった。以上