予選クラス4位からスターとして優勝を飾ったジェフ・プロクター組のリッジライン・バハ・レース・トラック Photo:American Honda クリックして拡大 |
HPDからこんなニュースが来ました。「ホンダ・オフロード・レーシング・チームがリッジラインで2018年開幕戦で優勝!」
V6エンジン搭載トラックの7200クラスってのがあって、そこでリッジラインが幸先良く今季1勝目。あ、イベント名はパーカー425。オフロードでこのレース距離の刻みっぷりは一体何? 私が90年代に取材した頃(してたんです、オフロードも)はパーカー400だった。パーカーってのはアリゾナ州の地名です。
ホンダ・チームはオーナー兼ドライバーのジェフ・プロクターとナビゲイターのエヴァン・ウェラー、さらにもう一人のドライバー=パット・デイリーのトリオ。マシン=リッジライン・バハ・トラックはホンダR&Dアメリカのロス・アンジェレス・デザイン・ストゥーディオで設計されたボディに3.5リッターV6ツインターボ=HPD製/550馬力超を搭載してます。
昨年カリフォルニア取材時にドライブした市販モデルのリッジラインがこちら Photo:Masahiko Amano クリックして拡大 |
このマシンの基になっているリッジラインに、去年カリフォルニアで乗せてもらいました。初代より外観がトラックっぽくなってて、好感しました。やっぱり、アメリカン・ピープルにもこちらの方がアピールするんでしょう。トロントでのインディカーなどで会場に飾ってあると、結構人々がチェックを入れてます。トラック大好きですからね、実用主義の彼らは(カナダ人も含め)。女の人でも乗ってる人は少なくありませんよ。
見た目はトラック寄りになったものの、室内は完全に乗用車。市街地とフリーウェイを3日間ほど走りましたが、トラックを運転している感覚は皆無。背の高い乗用車を転がしている印象でした。
ドアは4枚。クルマ自体のサイズが大きいので4人なら楽勝。子供込みなら5人でも全くノー・プロブレムでしょう(今回はずっとひとりでで乗ってましたけど)。しかも、モトクロッサーが2台は載せられちゃう大きな荷台(ベッド)付き。雨の少ないカリフォルニアなら、この手のクルマ、家族の一人が持ってたらすごく便利でしょうね。かなり大きな家具とかでも運べちゃうから。
アウトドアに行きたくなる1台
細部にまで感じられるホンダのクルマ作り
アメリカンピックアップの大ベストセラー、フォードF150(2003年まで生産されていた先々代モデル)と並んだ新型リッジライン Photo:Masahiko Amano クリックして拡大 |
「山とか湖にキャンプにでも行きたいなぁ」……と思いましたね。全輪駆動だから多少の悪路は難なく走破できるし、ボートだって牽引可能。LA界隈ではアウトドアの遊びをしたことがないんで状況がわからないけど、ニュー・ハンプシャーで行った湖や、私のオハイオのベース近くの公園には、クルマをバックさせてってボートを降ろせちゃうコンクリート製のスロープが用意されてて、「やっぱりアメリカって豊かだな」と感じました。
シティー・ユースも考えて、リッジラインには隠しトランクなんて装備もあります。ベッドに平らなカバーを取り付ける人もアメリカには結構いますが、そうすると背の高い荷物が載せにくくなっちゃう。アフター・マーケットでベッドにボルト・オンする鍵付きの箱なんてもののも出回ってますけど、クルマのラインをぶっ壊すのでカッコよくないし、それを外さないと大きな荷物が積めなくなる。そこでリッジラインは、テイルゲイトを開けたところ、ベッド後方下部に隠れスペースが設けた。ここに一般的なサイズのゴルフバッグひとつなら楽々入る。貴重品はこちらに入れておけばクルマを離れる時も安心(そこに仕舞うとこを見られちゃダメだけど)。さらに書くと、このテイルゲイトは横と下の2方向での開閉が可能なダブル・ヒンジになってます。
ロジャー・安川氏が共同経営するラーメン「ザボン」に立ち寄る。インディーカーのセフティー・クルーが使用していた先代モデルと比べて、ルアクォータービューはよりオーソドックスなデザインとなった。Photo:Masahiko Amano クリックして拡大 |
できるでしょう、全輪駆動だし。
革張りインテリア、カー・ナヴィゲーション、プレミアム・オーディオ、10ウェイ・パワー・シート(ドライバー)/2メモリー、シート・ヒーターなどなど、お借りしてたクルマは豪華装備で、お値段は納車費用など全部込みで42,270ドルということでした。燃費は21MPG(シティー=18、ハイウェイ=25)。
日本でだと、これより少し小型にしないと厳しいでしょうね。昔は日本でも売られたんですよね、小型ピックアップ。
以上
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