2018 INDYCARレポート 2月7日：エマーソン・フィッティパルディの孫がインディーカー・デビュー！

2月5日、セブリングでのテストに登場した佐藤琢磨。カーナンバーは30だ　Photo:INDYCAR（Chris Owens)

フェニックス・オープンテスト直前！
2018シーズンレギュラーは23台に

　いよいよですね。明日＝2月9日と10日、２日間に渡ってフェニックスでインディーカーのオープン・テストが開催されます。

1月16日、デトロイトで開催されたノースアメリカン・インターナショナル・オートショーで、2018年ニューマシンのユニバーザル・エアロの解説をするディフェンディング・チャンピオンのニューガーデン　Photo:INDYCAR（Joe Skibinski)

　すでにアチコチでチーム及びマニュファクチャラーのテストが行われて来ていますが、ひとつも見に行くことができていませんで、明日からのが各チームの手に渡ったユニバーサル・エアロ・キット装着マシンを自分の目で見る初めての機会となります。カラーリングもすでに2018年仕様になってるところが多いようで、そちらも楽しみ。すでに賛否両論飛び交ってますからね。
　このオフの間に入って来たチーム情報をまとめときましょう。ドライバーの移籍、新規参入チームなど。

HITACHカラーのマシンでソノマテストに現れたニューガーデン　Photo:INDYCAR

チーム・ペンスキーは3カー＝昨年度シリーズ・チャンピオンのジョセフ・ニューガーデン、シモン・パジェノー、ウィル・パワー。もちろんシボレー。GPインディーとインディー500ではエリオ・カストロネヴェスが走ります。ファン・パブロ・モントーヤも走って欲しいけど、そういう噂は聞こえて来ませんね。スポンサーは相変わらずヴェライゾン、メナード、AAAなどイベント毎のバラ売り。大変なんです、資金確保はペンスキーでさえも。
 
チップ・ガナッシ・レーシング・チームズは2カー＝スコット・ディクソンとエド・ジョーンズ（デイル・コイン・レーシングから移籍）。ホンダ。9号車にはPNCって銀行がメイン・スポンサーに。カラーリングはライト・ブルー＆オレンジで、PPIのMCIカー（古過ぎ！）よりオレンジ多め。
 

今シーズンの15号車、トタル・ホンダのカラースキームを公表するボビー・レイホールと、グレアム。右端はトタル・スペシャリティUSAのドゥソワ副社長　Photo:INDYCAR（Chris Jones)

1月24～25日、セブリングテストの佐藤琢磨　Photo:INDYCAR (Chris Owens)

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは2カー＝グレアム・レイホールと昨年度インディー500チャンピオンの佐藤琢磨（アンドレッティ・オートスポートから移籍）。ホンダ。

カーナンバー98のマシンを走らせるマルコ・アンドレッティ　Photo:INDYCAR (Chris Owens)

アンドレッティ・オートスポートは4カー＝ライアン・ハンター-レイ、アレクサンダー・ロッシ、マルコ・アンドレッティ、ザック・ヴィーチ。

カーナンバー26のシブいカラーリングはザックビーチ　Photo:INDYCAR (Chris Owens）　

 インディー500ではカルロス・ムニョスが5台目に。ホンダ。フェルナンド・アロンソは今年はインディーに出ません。　

セブリングテストでザカリー・クレマン・デ・メロ（右）と語り合うピエトロ・フィッティパルディ Photo:INDYCAR (Chris Owens)　

デイル・コイン・レーシング＝２カー。セバスチャン・ブルデイ（ジミー・ヴァッサーとジェイムズ・サリヴァンの元KVSHレーシング・マネジメントがジョイントしたチームになる……ダイジョブか？　新スポンサー獲得はグッド・ニュースだが、カラーリングの趣味がビミョー（＝ハイドロキシーカットに通ずる）がフル・シーズンで、もう1台は昨年の最終戦ソノマでインディーカー・デビューしたザカリー・クレマン・デ・メロが10戦に出場し、残りの7戦ではエマーソン・フィッティパルディの孫ピエトロが搭乗！　しかも、その7戦の中にインディー500あり）。ピッパ・マンとか、今年もあるのかな？？　ホンダ。
 
AJ・フォイト・エンタープライゼスは2カー。トニー・カナーン（チップ・ガナッシ・レーシング・チームズから移籍）と、ルーキーのマテウス・レイストのブラジリアン・コンビ。シボレー。

明るいメタリックグリーンになったエド・カーペンター・レーシングのピゴットのマシン　Photo:INDYCAR

エド・カーペンター・レーシングは2カー。スペンサー・ピゴットがフル・シーズンで、20号車はオーバルがエド・カーペンター、ロード＆ストリートはルーキーのジョーダン・キング。

20号車は黒ベースのカラーリングに　Photo:INDYCAR

シュミット・ピーターソン・モータースポーツは2カー。ジェイムズ・ヒンチクリフと、何度かインディーカーで走っているロバート・ウィッケンズと、こちらはカナディアン・コンビ。ジャック・ハーヴィーが6戦に出場＝マイケル・シャンク・レーシングとのジョイントにて。ホンダ。

ヒンチクリフ、黒金のカラースキームを今シーズンも継承　Photo:INDYCAR (Chris Owens)

ハーディング・レーシングはギャビー・シャヴェス。シボレー。
カーリンは初年度から2カー。チャーリー・キンボールとマックス・チルトン。シボレー。
フンコス・レーシングは1カー。昨年度インディー・ライツ・チャンピオンのカイル・カイザー。シボレー。

　以上と思います。あ、ダニカ・パトリックもインディー500に出場を予定。チームはどこになるのか？　エド・カーペンター・レーシングで走れたらベスト。次の候補はドレイヤー＆レインボールド・レーシングでしょう。悪童セイジ・カラムはレクサスのGT3の仕事も今年は無くなってます（代わりに乗り始めたのはブルーノ・ジュンケイラで、ジャック・ホウクスワースは今年もレクサスで走ってます）。
　これでレギュラー＝23台。ハーヴィーやカストロネヴェスのスポット参戦がある時は24台。

以上