2018年2月20日火曜日

2018 INDYCARレポート 2月20日:ダニカ・パトリック、最後のデイトナ500終了

ストック・カーのキャリア最終レースとして選んだデイトナ500のグリッドに立つダニカ。家族と記念撮影 Photo:Premium Motorsports クリックして拡大
 NASCARカップシリーズでついに優勝ならず

 2008年のインディー・ジャパン300で女性ドライバーとして初のインディーカー・レース優勝を記録したダニカ・パトリック(アンドレッティ・オートスポート)は、2012年からNASCARシリーズに出場するようになり、2013年にはフル・シーズン・エントリーを開始。ストック・カー最高峰でも女性初のウィナーとなることを目指して来た。シボレーの強豪スチュアート・ハース・レーシング(昨年からフォードにスイッチ)からエントリーしたダニカはフル・シーズン・デビュー年の2013年にデイトナ500でいきなりポール・ポジションを獲得してセンセーションを巻き起こした。しかし、5年間のフル出場で得たベスト・リザルトは2014年のアトランタ・モーター・スピードウェイにおける6位で、ついに優勝はならなかった。


シボレー・カマロでデイトナを力走するダニカ。ストック・カーに転向したシーズンにスチュワート・ハース・レーシングでダニカを担当したトミー・ボールドウィンがチーム・ディレクターを務めるプレミアム・モータースポーツからのエントリー。スポンサーもおなじみのGo Daddyだ Photo:Premium Motorsports クリックして拡大
 ストック・カー最後の1戦の結末は無念のクラッシュ
”ダニカ・ダブル” 残るはレースはインディー500


 2017年シーズンでレギュラー・シートを失うことになって、ダニカは現役引退を決意。シリーズ最大のレースであるデイトナ500をストック・カー・レースでの最後のレースとし、彼女のルーツと言えるインディー500でレース人生を締め括ることを決めた。アメリカのメディアはこれを”ダニカ・ダブル”と呼び、彼女をインディーカー、ストック・カーの両方でサポートしたゴー・ダディがスポンサーとなる話もまとまった。そして、シボレーの協力もあってインディー500にはエド・カーペンター・レーシング(ECR)から出場することとなった。


Photo:Premium Motorsports クリックして拡大
 ストック・カー最後のレースはプレミアム・モータースポーツというトップ・レベルにないチームからの出場で、ダニカの予選結果は28位。レースでもなかなか後方集団から抜け出せず、102周目にトップ・グループで起きた多重アクシデントに巻き込まれ、マシン前部を大破してリタイアという結果に終わった。
「初めて組むチームとの仕事で、予選までのマシンよりもレースでのマシンをずっと高いレベルに仕上げることができた。いいレースを戦えていただけにリタイアは残念。でも、スーパー・スピードウェイでのレースでは常にこういうアクシデントが起こり得る。ちょっとしたギャンブルみたいな面があるので仕方がない」とストックカー・キャリアを終えた彼女は語った。

頼もしいエド・カーペンター・レーシングのサポート
ダニカもインディー500に自信


Photo:Premium Motorsports
 さぁ、次はインディー500だ。そちらでのダニカはデイトナよりもずっと良いパフォーマンスが期待できる。ECRはインディー500での勝利こそまだないが、ポール・ポジションは2013、2014年の2回獲得している。そして何より、ダニカ自身がインディアナポリス・モーター・スピードウェイをとても得意としている。彼女はインディーに7回出場し、予選でトップ5に食い込むこと2回。レースでのベスト・リザルトは2009年の3位(!)で、デビュー・イヤーも5位フィニッシュしており、トップ5が2回もある。しかも、トップ10を外したのは2008年の1回だけ。7戦で6回のトップ10入りという驚異的な成績を残しているのだ。
 「ダウンフォースが大きく減らされたという今年のインディーカーだけど、私が走ってた頃よりは大きいダウンフォースになっているようだから心配はしてない」とデイトナでのダニカは自信ありげに話していた。
以上

1 件のコメント:

  1. ダニカには女性ドライバー初のインディ500ウィナー目指して頑張ってほしいけど、琢磨クンも連覇がかかってるからなぁ…………(ー_ー;)

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