2017年6月3日土曜日

2017 INDYCARレポート R7 シボレー・デトロイト・グランプリ Race1 Day1 プラクティス2:プラクティス2、そして今日の総合トップはエリオ・カストロネヴェス

得意のデトロイトでカストロネヴェスが初日のトップに立った Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大
午後、暑いコンディションの中、カストロネヴェスがレッドで最速タイムをマーク
 午後になって気温が26℃まで上昇。プラクティス2はプラクティス1とは異なるコンディションでの走行となった。
 ほとんどのチームがレッド・タイヤを使っての周回もこなし、その中からエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)が最速ラップを記録した。プラクティス1でのトップ・タイムはグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)による1分15秒3328だったが、プラクティス最速となったカストロネヴェスのベストは1分15秒1511と、0.1817秒速かった。レッド・タイヤはグリップが高いはずだが、暑くなって路面コンディションは悪くなっていたようで、ラップ・タイムは2セッションで大きく変わらないものになっていた。

2017 INDYCARレポート R7 シボレー・デトロイト・グランプリ Race1 Day1 プラクティス1:プラクティス1はグレアム・レイホールが最速

レイホールがデトロイトのプラクティス1で Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
今年のデトロイトのレース1、初日はプラクティス2回のみ
天候:晴れ
気温:18~19℃

 インディ500が終わった翌週にデトロイトでダブルヘッダー。これはキツいスケジュールだ。特に勝ったドライバーに厳しい。勝ってからずっとメディア・ツアーが続くため。我々レポーターもこの4日間はハードだった。ありがたい忙しさなワケで、文句はまったくありませんが……。
 今年はスケジュールが変わって、金曜日は予選ナシ。あるのはプラクティス2回だけだ。今年は天気もいい=今のところ。なんかデトロイトはいつも悪天候の印象がある。悪い印象だけが強く残っているだけか?

2017年5月31日水曜日

2017 INDYCAR フォトリポート 5月30日 インディー500ウイナー メディア・ツアー その7

インディー500と同じ5月28日、NASCAR モンスター・エナジー・シリーズ第12戦コカ・lコーラ600で優勝したオースティン・ディロンと遭遇! リングを見せ合って記念撮影。NASCAR次世代を担う若手として将来を嘱望されるディロンは今回の優勝がカップ・シリーズ初優勝! Photo:Andretti Autosport クリックして拡大

2017 INDYCAR フォトリポート 5月30日 インディー500ウイナー メディア・ツアー その6

CBS スポーツ・ラジオの番組「ティッキー・アンド・ティーニー」に出演 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 

2017 INDYCAR フォトリポート 5月30日 インディー500ウイナー メディア・ツアー その5

エンパイア・ステート・ビルの屋上でナンバー1ポーズ! Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大

2017 INDYCAR フォトリポート 5月30日 インディー500ウイナー メディア・ツアー その4

FOXのニュース番組、FOX5 News 5 and 10 に出演。スポーツ・アンカーのデューク・カスティグリオーネと記念撮影 Photo:Andretti Autosport クリックして拡大

2017 INDYCAR フォトリポート 5月30日 インディー500ウイナー メディア・ツアー その3

NASDAQ証券取引所に招かれて、インディー500ウイナー恒例の取引開始のベルを鳴らした。佐藤琢磨がこの日一日の世界経済のスタートを告げたのだ Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 
ミルク瓶にサインして記念撮影 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大

2017 INDYCAR フォトリポート 5月30日 インディー500ウイナー メディア・ツアー その2

世界経済の中心、ニューヨークのタイムズスクエアのNASDAQのビルの前に到着。すでに、NASDAQの電光掲示板に琢磨歓迎のメッセージがPhoto:INDYCAR (Chris Owens)  クリックして拡大

2017 INDYCAR フォトリポート 5月30日 インディー500ウイナー メディア・ツアー その1

インディー500ウィナーのメディア・ツアーに向かう機内でリラックスする佐藤琢磨 Photo:Andretti Autosport

2017年5月30日火曜日

2017 INDYCARレポート メールマガジン 第101回インディー500 5月29日:佐藤琢磨の優勝賞金は2,458,129ドル

ビクトリー・セレブレーションでスピーチする佐藤琢磨。会場には琢磨のマシンがディスプレイされ、背後には優勝賞金2,458,129ドルが表示されている Photo:INDYCAR (Walter Kurn) クリックして拡大
一夜明け、朝9時からウィナー撮影会

 朝からインディアナポリスは快晴。午前9時からスピードウェイのメイン・ストレート上でウィナー撮影会が始まった。
 アンドレッティ・オートスポートのクルーたちが磨き上げたマシンがレンガが3列並べられたスタート・フィニッシュ・ラインまで運び込まれると、その横にはボーグ・ウォーナー・トロフィーが配された。


Photo:INDYCAR(Joe Skibinski) クリックして拡大
 佐藤琢磨、そしてチームオーナーのマイケル・アンドレッティをメインに、様々なスポンサーやイベントの帽子をとっかえひっかえしながらの撮影でスタートし、その後にはチーム・メンバー、ホンダやダラーラ、ファイアストンのスタッフと一緒に撮影。クルーたちとの撮影、クルーの家族や子供たちとの撮影……と、これは3時間近くに及んだ。

2017 INDYCAR フォトリポート 第101回インディー500 5月29日 :ウイナー・フォトセッション その5


日本人プレスとともに記念撮影。ボーグ・ウォーナートロフィーの向かって右横にジャック・アマノ Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大
「誰もがとても満足しています。チーム全体です。私は非常に、非常に満足しています.
2時間のフォトセッションでしたが、だれもがとても幸せだったので、私もうれしいです」

2017 INDYCAR フォトリポート 第101回インディー500 5月29日 :ウイナー・フォトセッション その4

「いくら感謝してもしきれない」というクルーとともに Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
「自分が優勝することを頭に描いてはいませんでしたが、私たちの目標は常に勝利です。インディー500に対しても、当然勝つために行く。.今回、私はプラクティス初日からクルマにすごくスピードがあると感じました。それはもちろん、チームの十分な準備によるものです」

2017 INDYCAR フォトリポート 第101回インディー500 5月29日 :ウイナー・フォトセッション その3

自分の優勝が掲載されたインディアナポリス・スターの1面を手に、マイケル・アンドレッティとともに Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
 佐藤琢磨が初めてこの地で実際にインディー500を見たのは今から8年前だった。
「2009年に初めてインディー500に来て、ターン1に立った。とても感銘を受けた」と振り返る。「F1からやってきたので、通常はレースカーのスピードに驚くことはありませんが、インディーカーの速度はまったく違うものでした」

2017 INDYCAR フォトリポート 第101回インディー500 5月29日 :ウイナー・フォトセッション その2

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
 佐藤琢磨が初めてインディー500を見たのは、小学校に上がるか上がらないかの幼少時だったという。
「6歳か7歳のころ、初めてテレビで見ました。その時はもちろん、自分が見ているレースがインディアナポリス500だとは分かりませんでしたが、今は100%そうだったといえます。それは楕円形のコースで、今と同じ光景でした」
 将来、自分自身が出場することになり、勝つであろうレースを見ている時は当時は知る由もなかった。

2017 INDYCAR フォトリポート 第101回インディー500 5月29日 :ウイナー・フォトセッション その1

Photo:INDYCAR (Chris owens) クリックして拡大
 歴史的なインディー500優勝から一夜明け、佐藤琢磨はインディアナポリス・モーター・スピードウェイのスタート・フィニッシュラインでのウィナー恒例の記念撮影を行った。
 前日、祝福のメールの返事を書いたり午前3時まで起きていたという佐藤琢磨だが、終始笑顔でネットワークテレビ番組を含む2時間のフォトセッションを終えた。そのいくつかの写真を、フォトセッションでの佐藤琢磨のコメントとともにご紹介します。

2017年5月29日月曜日

2017 INDYCARレポート 第101回インディー500 5月28日 決勝:佐藤琢磨がインディ500で優勝

Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher)
アンドレッティ・オートスポート、4年間で3度目の勝利

 予選4位だった佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)が、一時は17番手まで落としながら、冷静に順位を挽回してトップ争いへと復活した。
 アレクサンダー・ロッシがピット・ストップで大きく遅れ、ライアン・ハンター-レイはエンジントラブルでリタイアを喫した。そして、F1チャンピオンのフェルナンド・アロンソは、スタートからずっと優勝争いに絡んでいたものの、残り20周でスローダウンした。こちらもエンジントラブルだった。

2017 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第101回インディー500 5月28日 決勝:「インディー500で勝つということは自分のレース人生の中でも最高の瞬間。日本にとっても、チームにとっても、ホンダにとっても本当にスペシャルな優勝だと思う」

インディー500チャンピオンキャップをかぶって記者会見会場に臨んだ Photo:INDYCAR (Dana Garrett)クリックして拡大
レース後の共同記者会見より

「最高の形でレースを送れて本当の幸せです」

――今の気持ちを教えてください

佐藤琢磨:もう信じられないですね。うれしいですが、本当に勝ったんだという、何か現実ではないみたいで。今もあんなに天気がよかったのに嵐になっているし、観客も誰もいなくなっているし。
 だけど35万人のなかで走るということだけでもスペシャルで、この5月に入ってから、チームメイトとともにクルマを作り上げてきた結果が、こういう形で、最高の形でレースを送ることができたので本当に幸せです。

「スタートはそこそこ良かったです。その後一気に下まで落ちたのですが
落ち着いて1台1台抜いて6位まで復活できたのがよかったです」
 

――スタートからの状況を教えてください。意外とおとなしめに行きましたね?

佐藤琢磨:そうですね。セカンドロウからのスタートだったので、無理する必要はないですし、TK(トニー・カナーン)がすごい勢いできたのがちょっとびっくりしましたが、でも基本的に5、6番手につけたいなというイメージだったので、多少ポジションは落としましたが、まずはクルマを感じながら、その後のスティントをどう走っていこうかという意味では、そこそこにいいスタートだったと思います。

2017 INDYCAR フォトリポート 第101回インディー500 佐藤琢磨優勝 その4

マイケル・アンドレッティと並んでブリックヤードにキス 「マイケルとクルーには、いくら感謝してもし足りない」Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大

2017 INDYCAR フォトリポート 第101回インディー500 佐藤琢磨優勝 その3

「ミルクの味は最高でした」 Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) クリックして拡大

2017 INDYCAR フォトリポート 第101回インディー500 佐藤琢磨優勝 その2

これほどまでの歓喜に包まれたビクトリーレーンの光景は初めて Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大

2017 INDYCAR フォトリポート 第101回インディー500 佐藤琢磨優勝 その1

ビクトリーサークルで両手で高らかに掲げVサイン Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) クリックして拡大 

ジャック・アマノのインディーカー・レポート 第101回インディー500 5月28日 決勝:佐藤琢磨、インディー500優勝!

インディー500で栄光のチェッカーを受ける佐藤琢磨。歴史的瞬間 Photo:INDYCAR (Tim Hole) クリックして拡大
 第101回インディー500で佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート・ホンダ)が優勝した。
 佐藤琢磨のインディー500優勝は、日本人として初。2010年にインディー500に初出場して以来8回目、アンドレッティ・オートスポートに移籍1年目でつかんだ初優勝だ。
 

 予選4番手からスタートした佐藤琢磨は、序盤からアンドレッティ・オートスポートのチームメイトのロッシ、アロンソ、ハンター‐レイとともにトップグループでレースをコントロールする。
 中盤以降、イエローが多発する荒れた展開となり、ハンター-レイ、アロンソがエンジン・ブローでリタイアするなかでも粘り強い走りで上位をキープする。
 189周目の最後のリスタートを3番手で迎えた琢磨は、先行するエド・ジョーンズとマックス・チルトンをパスしてトップに浮上。激しく追い上げてきたエリオ・カストロネベスにラスト2周となった1コーナーで並びかけられたがこれを退けて優勝した。

佐藤琢磨の談話
「やったよ、やりました!ありがとう! いつ追いつかれてもおかしくない状況でした。(199周目の)ターン1でエリオとサイド・バイ・サイドになりましたが、今度は譲らなかった。マイケルにもチームクルーにもいくらお礼を言っても足らないです。ミルクの味は最高です」

(文責:編集部)