2017年12月12日火曜日

2017 INDYCARレポート 12月12日:Takuma Club Mereting 2018大盛況! そして、ボーグウォーナー・トロフィーは故郷に飛び立つ

佐藤琢磨のファンミーティングで12日間に及ぶボーグウォーナー・トロフィーも終了 Photo:Naoki Shigenobu クリックして拡大
ボーグウォーナー・トロフィーに日本ツアーもついに終了

 本日12月12日、世界一の歴史を誇る自動車レース=インディアナポリス500マイルを象徴するボーグウォーナー・トロフィーが成田空港から母国アメリカに帰って行った。デトロイトまでひとっ飛びして、後は陸路で移動。夜にはインディアナポリス・モーター・スピードウェイ内のミュージアムに戻る予定だ。


Photo:Naoki Shigenobu クリックして拡大

  豊かな歴史を誇る巨大な銀製トロフィーがアメリカ国外へと遠征するのは、今回が初めてだった。それが太平洋を渡る、大掛かりな日本へのツアーとなったのだから、第101回インディー500で日本人初のウィナーとなった佐藤琢磨選手も、我々日本人も大変光栄だ。この先しばらくは、トロフィーが再びアメリカの地を離れることはないだろう。まさに今回は千載一遇と呼べるチャンスだったのだ。
 しかも、ボーグウォーナー・トロフィーは実に12日間もの長きに渡って日本に滞在した。全行程に付き添ったスタッフ3人=スティーヴ, AJ、ジェイソンは休みゼロでのお務め。本当にお疲れ様でした。


ボーグウォーナー・トロフィーとともに集まったファンに凱旋報告 Photo:Naoki Shigenobu クリックして拡大
 この12日間にトロフィーは栃木県のツインリンクもてぎ(Honda Racing サンクス・デイ)に始まり、三重県と静岡県のボーグウォーナーの工場、東京都内のアチコチで行われた佐藤琢磨の授章式、ホンダ本社ショールームなどを巡り、日本のとても多くの人々が、アメリカ、そして自動車レースの歴史が染み込んだトロフィーを間近に目にする機会を得た。

Takuma Club Meetingで力強くタイトル&インディー500連覇宣言!

インディー500でスポッターを務めたロジャー安川ともに Photo:Naoki Shigenobu クリックして拡大
  12月10日には、琢磨がファンと交流する恒例のイベント=Takuma Club Meetingが渋谷区の山野ホールで 101st Indianapolis Winner のタイトルの下に開催され、トロフィーは琢磨、そしてアンドレッティ・オートスポートの26号車とともにステージ上に! 集まってい満員のファン=800人ほどと濃密な時間を過ごした(この模様はGAORAで今後何度か放送予定。他にもGAORAでは2017年のインディーカー・シーズンを振り返る番組をたくさん放送)。
Photo:Naoki Shigenobu クリックして拡大
  イベントのメインはもちろん琢磨のトークで、彼の口からは、「来年はシリーズ・チャンピオンを狙います!」、「もちろんインディー500の連覇も目指したい」と頼もしい言葉が幾つも飛び出した。インディー連覇がなったら、それは2001&02年のエリオ・カストロネヴェス以来。あまり報じられていないけれど、連覇にはボーグウォーナーがスペシャル・ボーナスを用意しており、これがもう15年も達成されていないので、積み重なって巨額になっている)。

高いエンジニア能力を持つRLL復帰に膨らむ期待

Photo:Naoki Shigenobu クリックして拡大
  既に発表されている通り、琢磨が来シーズンを戦うのはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング。グレアム・レイホール1人を走らせるチームとして、ここ3シーズンに高い戦闘力を発揮して来たチームだ。2012年に琢磨はこのチームで走っている(あの、インディー500のファイナル・ラップでのアクシデントが起こった年)。琢磨はRLLの活躍の理由を「メカニカル・グリップの高さ」と見ており、高度なエンジニアリング能力を持つチーム、元シリーズ・チャンピオンでインディー500ウィナーのボビー・レイホールが率いる戦闘集団への復帰を楽しみにしている。
 
 2018年の開幕が今から待ち遠しい。全チームが同じユニバーサル・キットで走ることとなるので、そのパッケージの特性を一早くつかんだチームがアドバンテージを握る。オフの間のテストには限りがあるため、琢磨の高いフィードバック能力や、エンジニアリングに対する深い理解度が威力を発揮することと期待したい。
以上

0 件のコメント:

コメントを投稿