今年のブリックヤード400でのダニカ・パトリック。NASCARでは近年苦闘が続いたが、2018シーズンのインディー500復帰への動きにファンの期待も高まる Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) |
インディーカー・シリーズで7年戦って1勝(2008年のツインリンクもてぎ)しているダニカ・パトリックは、2012年からストック・カーの最高峰シリーズで戦って来たが、2017年いっぱいでレギュラー・シートを失うことになった。6シーズンを過ごしたが、残念ながら勝利はゼロ。ポールポジションは1回したが……(デビュー戦のデイトナ500で!)。
先週、フロリダ州ホームステッドでの2017年ストックカー最終戦の週末に記者会見を行ったパトリックは、「2018年にはデイトナ500とインディー500に出場する計画」と話し、それらが彼女の「キャリアを閉じるレースになる」ということだ。
これは素晴らしいマーケティング・アイディア!と語るチップ・ガナッシ
しかし「まだそれが可能だといういう状況には程遠い」とも
パトリックは両レースに出場する際のチームについて、「両シリーズでチームを持っているところに可能性がある」と話した。これに該当するのはチーム・ペンスキーとチップ・ガナッシ・レーシング・チームズしかない。となれば、ガナッシとなる可能性しか考えにくい。実際、オーナーのチップ・ガナッシ本人が、パトリック側からの提案があり、女と彼女のスタッフと交渉を行ったことを認めた。ガナッシは、「彼女及び彼女のスタッフと話をした。素晴らしいアイディアだと思う。素晴らしいマーケティング・アイディアだ。そして、素晴らしいチャンスでもある。2レースとも、そして片方だけの両方の可能性を話し合っている。ただし、まだそれが可能だと言える状況からはほど遠い」とコメントした。
パトリックのNASCARシリーズへの移籍ではシボレーが大きな役割を果たした。しかし、彼女を迎え入れたスチュアート・ハース・レーシングが2017年からフォードに陣営をスイッチ。2017年からスポンサー獲得もうまく行かなくなったパトリックは、ストックカーでのキャリア続行を諦めることとった。彼女の乗っていた10号車には大型スポンサーとともに他チームからドライバーが移籍して来ることが既に決まっている。
インディー500を得意とするパトリックの参戦に高まる期待
2017年はフェルナンド・アロンソがアンドレッティ・オートスポートから参戦して注目を集めたインディー500だが、パトリックのインディー復帰も多くのアメリカ人ファンに強くアピールするだろう。ガナッシからの出場なら、6年のブランクを挟んでの出場でもパトリックが好パフォーマンスを見せる可能性は十分にある(ホンダ・ドライバーとして走るという意味でもある)。2006年から4シーズン続けてランキング・トップ10入し、2009年には自己ベストとなるシリーズ・ランキング5位になっている彼女は、インディー500での成績も非常に良い。2005年の予選4位/決勝4位に始まり、2006年は10位/8位、2007年は8位/8位、2008年は5位(キャリア・ベスト)/22位で、2009年は10位/3位(キャリア・ベスト)。そして、2010年は23位/6位、2011年は25位/10位だった。
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