2017年10月4日水曜日

2017 INDYCAR ニュース 10月3日:IMSA最終戦にチーム・ペンスキーが参戦

チーム・ペンスキーが今週末、ロード・アメリカで走らせるオレカ07-ギブソン Photo:Team Penske クリックして拡大
ドライバーはカストロネヴェス、モントーヤ、パジェノー!
 来る2018年からスポーツカーのアメリカ最高峰シリーズ=IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップにフル・エントリーするチーム・ペンスキーは、オレカ07・ギブソンで今年の最終戦=第20回プチ・ル・マンに出場することになった。ドライバー・ライン・アップは10時間レースということもあり、ファン・パブロ・モントーヤ、エリオ・カストロネヴェス、シモン・パジェノーという超豪華トリオで臨む。カー・ナンバーは「6」。同じLMP2カテゴリーにはオレカが彼らの他に2台、リジェが1台エントリーしている。なお、今回のエントリーでエリオのスポーツカー転身が決定……というわけではない。現時点ではまだエリオがスポーツカーに行くのか、インディーカーでもう1シーズン戦うのか、来年度の去就は明らかにされていない。

今回の参戦は来季に向けてのシャシーテストの意味合い
 チーム・ペンスキーは来年、アキュラ(ホンダ)と組んでIMSAの最高峰カテゴリー=デイトナ・プロトタイプ・インターナショナル(DPi)に2台体制で出場する。マシンはアキュラARX-05で、すでに実走テストが始まっている。今回彼らがロード・アトランタ(全長2.54マイル)でのレースで走らせるオレカ・シャシーにアキュラNSXに似せたボディカウルをまとったもので、エンジンはHPDがチューニングする3.5リッターV6ツイン・ターボが搭載される。ライバルはキャディラックDPi、ニッサンDPi、そしてマツダDPiだ。
 ペンスキーは2000年代にポルシェ・ワークスとしてIMSAのLMP2カテゴリーに参戦したことがあったが、その時にも本格参戦前年の2005年最終戦ラグナ・セカをデビュー戦に選んだ。フルシーズンを戦う前に一度レースを経験しマシンの弱点などを発見できれば、長いオフ・シーズンに対処が可能だからだ。当時はポルシェのマシンそのものでの実戦テストだったが、今回はアキュラ・エンジン搭載ではなく、シャシーのテストが目的とされている。IMSAの開幕戦はデイトナ・インターナショナル・スピードウェイの30度バンクを使った24時間レースといきなり超過酷なので、今週末のロード・アトランタでのプチ・ル・マン出場は極めてロジカルだ。

ドライバーもやる気満々! 決勝スタートは現地時間10月7日
 「ファン・パブロと一緒に走るのは楽しいだろう。エンジン・パワーもあり、ダウンフォースも信じられないほど大きいマシンはかなりおもしろい。2008年にプチ・ル・マンにポルシェで出た時は、幸運にも優勝クルーの一員となれた。あれは僕のキャリアでも際立った実績だと言える。チーム・ペンスキーでまたスポーツカー・レースを一緒に戦えるのを楽しみにしている」とカストロネヴェスはコメントしている。
 スポーツカー出身とも言えるパジェノーは、「プロトタイプで走るのは”自分の家”に帰ってきた感じ。マシンは素晴らしいし、ファン・パブロとエリオと走るのが今から楽しみだ。現時点でマシンの何を学び、どの点を改善できるのか、チームの来年の戦いに対する備えに参加できることを光栄に感じている」と語っている。
 決勝スタートは現地の土曜日。チップ・ガナッシ・レーシングのフォードGT(GTLMカテゴリー)でスコット・ディクソンとセバスチャン・ブルデイも出場の予定。

1 件のコメント:

  1. 天野さん、情報ありがとうございます。エリオが、インディカーシリーズに出ないのは正直残念です。モントーヤとコンビで漫才みたいなインタビューがすごく大好きでした。もちろん、レースもいぶし銀の走りといいますか。あの陽気でみんなを楽しませる雰囲気を作り出すのがうまいですよね。来シーズンのインディカーシリーズが暗くならないことを祈ります。ブルデーも、このレースに出るんですね。結果も、教えていただけるとうれしいです。ブルデーには、頑張ってほしいです‼

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