2017年10月11日水曜日

2017 INDYCARニュース 10月11日:プティ・ル・マン優勝はスコット・シャープ組のニッサンDPi! チーム・ペンスキーはPPから3位フィニッシュと大健闘

ビクトリー・マージンはわずか7秒!
マイク・コンウェイ組のキャディラックを制す


 ジョージア州アトランタ郊外ブラセルトンにあるロード・アトランタ(全長2.54マイル/コーナー数=12)で開催された2017年IMSAウェザーテック・スポーツ・カー・チャンピオンシップ最終戦=10時間耐久レースのプティ・ル・マン・パワード・バイ・マツダで優勝したのは、スコット・シャープ(インディーカー9勝の)/ブレンドン・ハートリー/ライアン・ディール組ニッサンDPiだった。2位はエリック・キュラン/デイン・キャメロン/マイケル・コンウェイ(インディーカー4勝の”マイク”)組キャディラックDPi。ウィナーとは同一の402ラップをこなしたが、7秒633の差で敗れた。そして、総合3位でゴールしたのは、今回がスポット参戦だったチーム・ペンスキーのインディーカー・スーパー・トリオ=エリオ・カストロネヴェス/シモン・パジェノー/ファン・パブロ・モントーヤが乗るオレカLMP2だった。彼らは2018年シーズンの開幕戦デイトナ24時間レースでアキュラDPiをデビューさせ、そのままシリーズにフル・シーズン・エントリーする計画で、そのための準備として今回は参戦したが、予選ではカストロネヴェスがポールポジションを獲得し、レースでは表彰台に上ってチームとしてのポテンシャルの高さを証明した。

ポール・ポジション獲得で早くも存在感を示したアキュラ
ジェンソン・バトンがペンスキーに加わるという噂も

 チーム・ペンスキーが今回ロード・アトランタで走らせたマシンは、フランスのレーシング・カー・コンストラクターであるオレカが作ったシャシー=ORECA 07 LM P2にLMP2用ワンメイク・エンジン=イギリスのギブソン・テクノロジー社製4.2リッターV8を搭載したものだが、来年デビューするアキュラARX-05は同一のシャシーにアキュラ専用モデルとして開発/ホモロゲートされたボディワークを纏い、ホンダ・パフォーマンス・デヴェロップメント社がチューニングする生産車用エンジンをベースとした3.5リッターV6ツインターボを搭載する。ライバルは今シーズンのチャンピオンであるキャディラックDPi、最終戦で勝ったニッサンDPi、そしてスポーツ・カー・キングであるヨースト・レーシングとジョイントするマツダのDPiマシンだ。

 チーム・ペンスキーはすでに3人のドライバーを発表している。モントーヤ、カストロネヴェス、そして今回2位フィニッシュしたキャディラックDPiに乗っていたキャメロンだ。しかし、2カー体制なら4人が必要。最後のドライバーは未だ明らかにされていない。そして、その候補にな・な・なんと、元F1チャンピオンのジェンソン・バトンの名前が挙がっている(!)

GTLMクラスではレイホールのBMWが優勝

  GTLMカテゴリーで優勝したのはビル・オーバーレン組BMW M6 GTLMだった。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングがオペレートするBMWのファクトリー・チームが激戦カテゴリーのシーズン最終戦を制した。2位に敗れたのはシボレーのファクトリー・チームから出場のヤン・マグヌッセン組(マグヌッセンとマイク・ロッケンフェラーにインディーカー出場経験アリ)シボレー・コルベットC7.R。3位はフェラーリ488GTE(ジャンカルロ・フィジケラ組!)で、フォードのファクトリー・チーム=チップ・ガナッシ・レーシングが走られるフォードGTは、セバスチャン・ブルデイの乗った66号車がクラス7位(総合13位)、スコット・ディクソンの乗った67号車がクラス8位(総合14位)だった。
 同じくメーカー多数参戦で盛り上がっているGTDクラスは、アウディR8 LMS GT3。同2、3位はポルシェr911GT3R。このクラスにはアキュラ、BMW、フェラーリ、ランボルギーニ、レクサス、メルセデス-AMGも出場している。

 今年のDPiチャンピオンとなったウェイン・テイラー・レーシングのテイラー兄弟(ジョーダン&リッキー)と走ったライアン・ハンター-レイ(インディーカー)はエンジン・トラブルで優勝争いはできず。今年ブルデイの代役でインディーカーに出場したトゥリスタン・ヴォーティエ(GTDクラス/メルセデス-AMG GT3)はクラス16位/総合35位。

 その他の元・現インディーカー・ドライバーたち & 元F1ドライバーの成績は以下の通り。
  クリスチャン・フィッティパルディ=Pクラス(DPi)/キャディラックDPi=総合4位
  ライアン・ブリスコー=ディクソンが乗ったフォードGTのレギュラー=総合14位
  タウンゼント・ベル=GTDクラス/アウディR8 LMS GT3=クラス6位/総合22位
  バディ・ライス=PCクラス/オレカFLM09=クラス2位/総合23位
  スコット・プルエット=GTDクラス/レクサスRCF GT3=クラス8位/総合26位
  ジャック・ホウクスワース=GTDクラス/レクサスRCF GT3=クラス8位/総合26位
  セイジ・カラム=GTDクラス/レクサスRCF GT3=クラス10位/総合29位
  キャサリン・レッグ=GTDクラス/アキュラNSX GT3=クラス14位/総合33位
  ニック・ハイドフェルド=Pクラス(LMP2)/オレカ|LMP2=クラス8位/総合36位
以上

2 件のコメント:

  1. 天野さん、情報ありがとうございました。ブルデーは、上位には届かなかったんですね。同じチームでライアンブリスコーも走ったんですね。ブリスコーは、インディカー復帰しないんですかね…。ブリスコーのいぶし銀の走りやクラッシュしても、笑顔の対応大好きなのですが…。チップガナシが、1台空いてるから乗ってほしいです。エリオとモントーヤも、インディカーに乗ってほしいな…。

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  2. モントーヤもエリオもまだまだインディカーで見たい。

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