2017年9月16日土曜日

2017 INDYCAR レポート 第17戦 ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ Day1 プラクティス2:最終戦、プラクティス2もジョセフ・ニューガーデンが最速

ニューガーデン、トップと譲ることなく最終戦の初日を終える Photo:INDYCAR (Richard Dowdy) クリックして拡大
ニューガデン、午後のセッションでコースレコード更新
 
 ポイント・リーダーのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がプラクティス2セッション連続でのトップ・タイムで勢いづいている。木曜のテスト・デイは9番手と目立たない存在だったが、プラクティス1ではブラック・タイヤで最速、プラクティス2には予選を睨んでのレッド・タイヤでの走行でもトップ・タイムを刻んだ。気温の上がった午後に記録された今日のベスト・ラップは1分16秒2485で、去年の予選でシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)によって記録されたレコード=1分16秒2530を僅か0.0015秒だが上回った。


Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 「テストを先週行った。ライバルたちより1日多く走った成果が出ていると思う。マシン・セッティングはまとまっている。あとはすべての力を発揮すべきタイミングでそれを全部出すだけだ」とニューガーデン。タイトル経験はないが、神経質になっている様子は見えない。「ワトキンス・グレンのようなミスはもうしない」とも彼は語った。

ニューガーデンに肉薄したパジェノー 「とにかくマシンがとても良い」
 

対するパジェノーはディフェンディングチャンピオンらしい落ち着きのなかで初日を終える Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
  2番時計はパジェノー。ニューガーデンとの差は僅かに0.03865秒しかなかった。この“ないに等しい”差はどんな意味を持つのか。ニューガーデンは2セッション連続トップで自信をさらに深め、流れを自分の側に引き寄せているようにも見えるが、パジェノーの表情も自信に満ちている。「プラクティスでの順位にはまったくこだわっていない」などとコメントしていた彼は、木曜のテストで最速タイムを出し、プラクティス1では3番手につけた。そしてプラクティス2は2番手。さすがにディフェンディング・チャンピオン。安定感がある。去年ここでポール・ポジションを獲得し、レースで勝って念願のタイトル獲得を達成。その時のことが思い出され、力となっているようだ。「とにかくマシンがとても良い。レッドでもブラックでも、新品タイヤでもユーズド・タイヤでも。特にユーズド・タイヤでのスピードと安定感はどのライバルよりも現時点では僕が間違いなく一番速い」とパジェノー。去年はポイント・リーダーとしてソノマ入りし、プレッシャーを跳ね除けて持てる力のすべてを絞り出して優勝した。ちょうど1年前のことを思い起こさせるフィーリングの良さをマシンに感じているということなのだ。

ペンスキー勢がトップ4独占
しかし、ホンダ勢もハンター-レイ筆頭に仕上がり良好


 3番手につけたのはエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)。こちらもトップとは0.0986秒差で、逆転タイトルへの手応え十分といったところ。そして、4番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。プラクティス2はペンスキー勢のトップ4独占となった。 

午後のセッションで佐藤琢磨は9番手にポジションアップを果たす Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
 ホンダ勢最速は5番手につけたライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)。トップとは0.2344秒差。アンドレッティ・オートスポートは去年もソノマで速かったが、今日のプラクティス2ではマルコ・アンドレッティが7番手、アレクサンダー・ロッシが8番手、佐藤琢磨が9番手とトップ9に4人が食い込んでおり、マシンの仕上がり状態の良さを感じさせた。
 

タイトル経験豊富なディクソンも、チャンピオンの可能性をしっかり見据える Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 ポイント2番手のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)はプラクティス2では6番手。「テストはすごく良かったとは言えないけれど、悪くもなかった。進歩の余地は常にある。この週末にどれだけマシンを進化させられるかが重要」とディクソンは語った。プラクティスや予選で最速とならなくてもチャンピオンになることは可能だ。
以上

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