2017年9月16日土曜日

2017 INDYCAR レポート 第17戦 ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ Day1 プラクティス1:ソノマのプラクティス1最速はジョセフ・ニューガーデン

ニューガーデン、プラクティス1から好タイムをマーク Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ポイントリーダーのニューガーデン、順調に週末をスタート
 
 とうとう今年も最終戦。舞台はいつものソノマ・レースウェイ。朝は寒くて昼はギラッと暑い。
 今年もテスト・デイ1日アリ(=木曜日:エントリーしている全22台が参加)で今日からが公式日程。プラクティス1は午前10時から45分間で、トップ・タイムをマークしたのはポイント・リーダーのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)だった。


テストではトップタイムヲマークしていたパジェノー、プラクティス1ではニューガーデンに差をつけられた Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 昨日のテストではシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)がトップ。彼は去年ここで優勝して初タイトルを獲得している。そのパジェノーの昨日のベスト=1分16秒6511を悠々と上回る1分16秒3950を今日のニューガーデンはマークした。丸1日の走行後でラバーが乗っている路面、18℃と涼しい気温なども影響してのことだろう。

先週テストを行ったペンスキー勢が1-2-3
ホンダ勢最速はブルデイ、ディクソンは5番手


 2番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)=1分16秒4322。3番手はパジェノー=1分16秒5047だった。先週一度テストしていることもあってペンスキー勢の仕上がりがライバル勢を上回っている。昨日のテストでも彼らはパジェノー、エリオ・カストロネヴェス、パワーの順で1-2-3だった。来年からはみんなテスト・デイを最終戦前に1日残す作戦、真似すべきと思う。チャンピオンシップ争うつもりなら。
前戦ワトキンス・グレンのウイナー、ロッシがホンダ勢トップの4番手に Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
 ノン・ペンスキー最速は1分16秒5720で4番手につけたロッシ。5番手がブルデイで1分16秒6060。次の6番手がポイント・スタンディング2番手のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)=1分16秒6197。ニューガーデンとの差は0.2247秒。この差は今週末広がって行くのか、縮まって行くのか? 初タイトルを狙う若手と、5度目のタイトルを目指すベテランの戦いがどのように展開し、どんな結末を迎えるのか…………。カストロネヴェス、パジェノーにもチャンピオンの可能性は十分ある。パワーは、ハッキリ言ってチャンスはもうほとんどないが。ボーナス全部獲得して優勝しても596点なので、ニューガーデンが13位以下、ディクソンが11位以下、カストロネヴェスが6位以下、パジェノーが3位以下という条件が全部満たされないとタイトルは獲れない。

11番手につけた佐藤琢磨

「マシンはとても安定したものにできている印象です」

ディッキンソン・フリート・サービスのフルカラーリングで最終戦に登場した佐藤琢磨。ディッキンソン・フリート・サービスはハンター-レイのマシンのサブ・スポンサーだった企業だ Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
 プラクティス1での7番手以下は、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、カストロネヴェス、トニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)の順。グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は11番手で、佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)が12番手だった。琢磨のベストは最終ラップ=16周目に2セット目のタイヤで記録された1分16秒9676。トップとは0.5726秒の差だ。レイホールもなかなか強そうだし、アンドレッティ・オートスポートのマシンも戦闘力がありそうだ。
 

Photo:INDYCAR (Richard Dowdy) クリックして拡大
 琢磨は走行後、「昨日のテストからの続きをやっている感じです。マシンはレースに向けて、とても安定したものにできている印象です。あとはもう少しスピードが欲しいところです。今回はファイアストンが新しいコンパウンドを導入しているので、レッドとブラック、そのタイヤのパフォーマンスの違いを午後のプラクティス2で見たいですね」と話していた。 
レイホールでインディーカー出場を果たしたザカリー・クラマン・デメロ Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 なお、今回のレースにはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングが2台目を若手カナディアンのためにエントリーしている。インディー・ライツで今年1勝してランキング5位だったザカリー・クラマン・デメロ(19歳)。カー・ナンバーは「13」をつけている。シュミット・ピーターソン・モータースポーツの7号車には今回もジャック・ハーヴィー(イギリス出身の24歳)が搭乗。

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