第15戦 ボマリート・オートモーティブ・グループ 500 Day1 予選：ウィル・パワーが今シーズン6回目、キャリア50個目のポール・ポジション

ウィル・パワー、カストロネヴェスと並ぶ通算50回目のPP獲得！Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大

ペンスキー4人によるポール・ポジション争いをパワーが制す
  ポコノでは佐藤琢磨（アンドレッティ・オートスポート）が最後のアタッカーとしてコース・インして逆転ポール・ポジションを獲得したが、ゲイトウェイでも最後に走ったウィル・パワー（チーム・ペンスキー）がポール・ウィナーとなった。
　ゲイトウェイでのチーム・ペンスキーの速さは予選でも飛び抜けており、結局ポール・ポジション争いは彼ら4人だけの間で行われた。シモン・パジェノー（チーム・ペンスキー）が5番目に走って186mph台の連続２ラップでトップに立ち、それを14番目にアタックしたエリオ・カストロネヴェス（チーム・ペンスキー）が上回って187mph台でトップ。しかし、16番目に走ったジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）は２ラップとも188mph台をマーク。そして、最後の21番目にアタックしたパワーは両ラップを189mph台に乗せ、平均時速189.642mphでポール・ポジションを手に入れた。今季6回目のポール・ポジションは、キャリア50回目のPPで、エリオ・カストロネヴェスと並んで歴代3位タイとなった。
喜ぶパワー「こんな数字を実現できるとは考えもしなかった」

ターン1にアプローチするパワー　Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大

 「大きな達成感を感じている。チーム・ペンスキーの4人がトップ４独占も果たした。アタック2ラップ目のターン1では少しだがオーバーステアが出た。それはちょっと驚きだったが、我々のマシンは見てのとおりに非常に速い。ファンタスティックだ。50回目のポール・ポジションとは、自分ではこんな数字を実現できるとは、レースを始めた頃には考えもしなかった。AJ・フォイト(53回）やエリオ・カストロネヴェス（50回）に並ぶことができるなんて感激だ。私はオーバルが大好きだ。オーバルでのレースが本当に好きなんだ。オーバルでのレースを学ぶのには時間がかかったが、学んでからはとても良い戦いを見せることができている。明日の夜のレースを私はスマートに戦うことを目指す。あとはレースがどう展開するかにかかっていると思う。チームメイトたちと上位にポジションを保ち、さらに数台のシボレー勢がそこに加わってくれたらベストだ。しかし、オーバルでのレースは予測がつかない。だからこそスマートに戦い、確実で速いピット・ストップを積み重ね、ミスを冒さずに走り切ることが必要なんだ」とパワーは語った。

決勝に期するニューガーデン「今日はウィルにチャンスがあるのはわかっていた」
 

Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大

　予選２位に敗れたニューガーデンは、「ショート・オーバルの予選では、最後に走るのがベスト。路面にラバーは乗っているし、路面の温度も一番低くなっている。逆に最初のアタッカーは最悪。他のカテゴリーのタイヤ・ラバーが路面に残っていたら更に条件は悪い。今日の場合、ウィルにチャンスがあるのはわかっていた。彼が僕の数字を破らないでくれることを望んでいたが、彼に大きなチャンスがあったのは確かで、彼は見事にそれをモノにした。１−２−３−４はチームの実力を示すもの。明日のレースでもチームとして持てる力の全てを発揮して戦う」と話した。彼の指摘していた通り、今日の予選では最初のアタッカーだったセバスチャン・サーヴェドラ（シュミット・ピーターソン・モータースポーツ）が走った時には気温が27℃、路面温度39℃だったのに対し、パワーが走ったタイミングでは気温26℃、路面37℃だった。路面のグリップ向上、気温・路面温度低下でコンディションは明らかに有利になっていた。

佐藤琢磨、予選6位！3戦連続となるホンダ勢最高位

Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大

　予選３～５位はエリオ・カストロネヴェス（チーム・ペンスキー）、シモン・パジェノー、エド・カーペンター（エド・カーペンター・レーシング）の順。予選6位は佐藤琢磨（アンドレッティ・オートスポート）だった。琢磨がホンダ勢トップということ。ミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コースでの予選3位、ポコノでのポール・ポジションに続いての3戦連続でホンダ最速だ。
　琢磨は、「ゲートウェイは本気で挑まないといけないコースです。トップ・スピードではもちろんポコノにかないませんが、このコースでもドライバーの取り組み方で結果は大きく変わってきます。陽が沈んで以降、コース・コンディションはどんどん良くなって行きましたが、状況を考えればホンダ勢トップの6番手になれたのはよかったと思います」とコメントした。

以上