2017年7月17日月曜日

2017 INDYCARレポート ホンダ・インディー・トロント Race Day プラクティス・ファイナル:最速はジョセフ・ニューガーデン +スタート・タイヤ

Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
ニューガーデン、このセッション最多の28周を走行
 雨の予報はどうやら夕方にズレ込み、ドライでのレースとなりそうな気配。午前11時30分からのプラクティス・ファイナルは、晴天下、気温23℃で始まった。
 30分間のセッションで最速タイムをマークしたのは2015年トロント・ウィナーのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)だった。セッション序盤にブラック・タイヤで記録されたもので、彼はそのままロング・ランを続けていた。こなした周回数は出場21台中で最も多い28周だった。


パジェノー、レッドタイヤでセカンドタイム!シボレー1-2

 2番手タイムはポール・シッターのシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)による1分00秒1844だった。こちらはセッション終了間際にレッド・タイヤで出されたラップ・タイムだ。彼の周回数は24周。ペンスキーとシボレーがプラクティス・ファイナルでは1-2だった。
 3番手は2012年トロント・ウィナーだが、昨日の予選では16番手と不発に終わったライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)。タイムは1分00秒2426で、こちらもブラック・タイヤ使用でのものだった。マシンが良いとして、レースでどこまでポジションを上げて来れるか?
 4番時計は予選2位で優勝候補に数えられているグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。セッションの後半の多くをレッド・タイヤ装着で走った彼は1分00秒2798のベストを24周走ったうちの19周目に記録した。
 5番手は予選4位のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)。2013年のダブルへダーで2レース制覇をしている彼は、ブラックで1分00秒3409をセッション序盤に出した。
 6番手はコナー・デイリー(AJ・フォイト・エンタープライゼス)。終盤にレッド装着で1分00秒4347をマーク。チームメイトのカルロス・ムニョスも1分00秒6936のベストで9番手につけた。彼らのスターティング・グリッドは18、19番手と後方だが……。


7番手の佐藤琢磨「もうちょっとスピードが欲しい気もする」

 7番手は佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)。ブラックのみでの走行で、ベストは7周目の1分00秒4868。24周をこのセッションでこなした。
 「ロング・ランをしてみたけれど、こんなものかな? もうちょっとスピードが欲しい気もするけど。レッドとブラックの差は小さいようですね。耐久性については、自分で試していないのでわからないけれど、他のドライバーたちの走りを見ているとレッドは長く走ればラップ・タイムが落ちて来て、対するブラックはコンシスタント。でも、あんまり差はないかもしれない。瞬発力は全然違うけど。10番手からのスタートだと作戦も難しい。これからチームメイトたちと相談して、どうするかを総合的に判断します」と琢磨はコメントした。ブラックのみの走りとしたのは、レースにはまだ雨の可能性があり、天候次第ではレッドを短いスティントで有効に使うチャンスがあるかも…………と考えてのことらしい。
 8、10番手はチップ・ガナッシ・レーシング・チームズのトニー・カナーンとマックス・チルトンだった。
 予選3位のエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)は24周を走ったが、ベストは1分00秒9996で17番手。予選4位だったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)も1分01秒0837しか出せずに18番手だった。そして、予選6位のジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)も1分00秒9511で15番手だった。
 昨日の予選中にクラッシュし、脳震盪の症状を見せていたエステバン・グティエレス(デイル・コイン・レーシング)。昨日の時点では走行再開に対する許可がドクターから出されていなかったが、今日、インディカーが行なった再検査で走行を認められた。メキシコ人ルーキーは今朝のセッションで21周をこなし、ベストは1分01秒7044で最下位の21番手だったが、決勝にも出場ができそうだ。

*スタート・タイヤは、予選13位だったルーキーのスペンサー・ピゴットだけがプライマリーで、他の20人はオルタネートをチョイス。ユーズドかフレッシュかはグリッドで判明するので、可能であればスタート前にお知らせします。
以上

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