2017年7月26日水曜日

2017 INDYCARレポート 7月25日:2018ユニバーサルキット初テスト

2018年のユニバーサル・エアロ、シボレーのテストを担当したモントーヤとホンダのテストを担当したセルビアPhoto:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ユニバーサルエアロは低く、コンパクトなフォルムに
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 7月25日、火曜日。インディアナポリス・モーター・スピードウェイで2018年用ユニバーサル・エアロ・キットが初公開された。ホンダは白/黒/赤/グレー、シボレーはメタリック・ブルー/黒にカラーリングされたマシンを用意して来た。レンガのコントロール・ライン上に2台を並べて記念撮影が行われたが、この時間帯には多くのチーム関係者が新エアロの装着された実車を見に来ていた。
 テストを担当するドライバーは、ホンダがオリオール・セルヴィア。シボレーはファン・パブロ・モントーヤ。マシンのメインテナンスとテストのオペレーションは、ホンダがシュミット・ピーターソン・モータースポーツ、シボレーはチーム・ペンスキーが担当する。


Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ホイールガードが廃され、エンジンカウルはかつてのインディーカーを彷彿

 新エアロを見ての第一印象は、「低いし、小さくなった」と言うものだった。エンジンへの空気の取り入れがサイドポッドからになって、ロールフープ後方のカウルが低く抑えられているのだ。2012年から安全も考えて採用されて来ていたホイールガードは無くなった。それで前後の重量配分が少しだが改善され、コンパクトになった印象を与えている。 


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 午前9時にテストは開始。モントーヤが早速コースイン。セルヴィアも10分ほどして初ラップを行った。しかし、新車での初走行とあって、どちらもいきなりトラブルに見舞われた。エンジン周りのレイアウトが新しくされた(ラジエターのレイアウト、エンジン・コントロール・ユニットのロケーション、エキゾースト・マニホールドのデザイン、ターボのウェイストゲートの配置などなど)ことで、ワイヤリングも当然新しいものに変更されている。そこにホンダもシボレーもトラブルは出た。しかし、どちらもすぐに問題は解決。セルビアは104周、モントーヤは97周を走った。

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「とても良いフィーリング」と口をそろえるモントーヤとセルビア



 2台が同時にコース・インすることはあったが、2台が接近して走行することは一切なかった。それはインディカーの用意したテスト項目には含まれていなかったという。今日のテストの大きな目的は、冷却などが問題なく行われることの確認にあった。そして、それは達成されていた。




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 モントーヤもセルヴィアも、「コンサバなセッティングで走り出したが、マシンは走り始めからとても良いフィーリングだった」と口を揃えていた。また、「昨日、新型マシンの写真をソーシャルメディアにアップしたが、今年一番のヒット数になった」とセルヴィアは言い、モントーヤは、「「今度のマシンはルックスがいいので、昔からのインディカーのファンにも気に入ってもらえると思う」と語った。

セルビア「今のマシンよりも接近して走ることが可能になる」



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 実際に走ってのインプレッションは、「今日の路面温度は5月に考えられる最高のものに近かった。そんなコンディションでも安定していた。ダウンフォースを主にアンダーフロアで発生させているので、今のマシンよりもお互いに接近して走ることが可能になるはずだから、今年以上にエキサイティングなレースになることが期待できる」とセルビアはコメントした。

モントーヤ「このマシンならインディーでのスピードも速くなるだろう」

 
Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大

 モントーヤは、「インディーカーを走らせるのは久しぶり。またインディアナポリスで走れて嬉しい。新型マシンのテストを担当させてもらえるのは光栄だし、今日は走っていてとても楽しかった。マシン後部が軽くなったことで、ルックス同様ハンドリングも良くなっている。今日は初テストでトラフィックでの走りは一切なかったが、このマシンならトラフィックでもハンドリングはきっと良いはず。全面的に今のマシンより良い」と絶賛していた。JPMはさらに、「エンジン・メーカーがエンジン・パワーだけで競い合う。そこもまたいい。エアロはみんな同じとなれば、また競争は激化する。そこも素晴らしい。このマシンなら、今のマシンよりインディーでのスピードは少し速くなるだろう」とも語った。

 

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  今後、2台によるテストはショート・オーバル、ロードコース、ストリート用にセブリング・インターナショナルで行われる。そして、シーズンが終わったのちには、2セットずつのエアロ・キットがホンダとシボレーの両マニュファクチャラーに提供され、それぞれが10月2日から12月中旬までの間に、2台を使ったテストを4日間してよいことになっている。
 チームへのキットのデリバリーは11月27日に一斉に行なわれる計画で、それらを使ってのチーム毎のテストは2018年の1月2日に解禁される。

1 件のコメント:

  1. 車体の差が少なくなり、よりドライバーの腕で競うこと多くなるのは大歓迎!
    しかし、ホイールガードを無くして、どうやってタイヤ同士の乗り上げ、跳ね上げを防ぐのか?ホイールガードは全てのオープンホイールカテゴリーで採用すべきと思っていたのですが。

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