予選に引き続きプラクティス・ファイナルでもレイホールが突き抜けた速さを見せた Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大 |
涼しい感じで来ている今週末のミッド・オハイオだったが、昨日の予選から徐々に暑くなって来た。今日のプラクティス・ファイナルも、スタートが通常より遅めの午前11時15分からということもあり、気温は24℃、路面35℃で走行は始まった。セッション終了時は気温26℃、路面39℃だった。因みに、昨日の予選終了時の路面は46℃だった。
30分間のセッションだが、スペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)がクラッシュして序盤に7分弱の中断があった。残り時間の中でトップ・タイムをマークしたのは、予選4位だったグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)で、彼のベストは1分5秒0239。2番手は予選5位のエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)の1分5秒3007だった。レイホールは予選4位、カストロネヴェスは予選5位だ。
アンドレッティ4台がトップ4をスウィープする時間帯も Photo:Masahiko Amano クリックして拡大 |
セッション終盤にAA勢が1-2-3-4独占
プラクティス・ファイナルの3番手には予選14位のマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)が1分5秒5130で着け、4番手は予選3位だった佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)の1分5秒5152。そして、6番手は予選10位のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)=1分5秒5252だった。レイホールの速さが際立っていたが、アンドレッティ・オートスポート勢の奮闘ぶりもおおいに目を引いた。セッション終盤、短時間だったがマルコがトップに立ち、2番手にハンター-レイが飛び込み、3番手が琢磨で4番手がアレクサンダー・ロッシとアンドレッティ・オートスポートがトップ4を独占した時間帯があった。セント・ピーターズバーグで2005年、ダン・ウェルドンを先頭にトニー・カナーン、ダリオ・フランキッティ、ブライアン・ハータとアンドレッティ勢が1-2-3-4フィニッシュをした時のことを思い出した。
デイル・コイン勢もまずまずのパフォーマンスを発揮
6番手にはコナー・デイリー(AJ・フォイト・エンタープライゼス)が来たが、レッド・タイヤを使ってのタイムでだった。7番手はジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)で、ロッシは最終的に8番手となった。
9番手はポイント・リーダーのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)。まだマシン・セッティングは彼の望む通りまで仕上がり切っていないということか。そして、10番手はエステバン・グティエレス。11番手はエド・ジョーンズ・ジョーンズとデイル・コイン・レーシングのルーキー2人もまずまずのパフォーマンスだった。ポール・シッターのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は16番手だった。
プラクティス・ファイナル4番手の佐藤琢磨コメント
「そこそこの手応えを掴んでいます。あとはチームメイト3人の情報を聞いて、最終的な調整をしたいと思います」
セッション終了後に琢磨に聞いた。
佐藤琢磨:色々ありますよ。いつも通りのメニューですが、ミッド・オハイオはコンディションが大きく変わるので、それにどれだけ対応できるのかというのと、午前中とはいえ意外に路面温度が上がっていたので、タイヤの性能劣化をどれぐらい抑えられるかを試しました。
プラクティスから予選、決勝日のプラクティス・ファイナルまで、順調にマシンを仕上げてきた佐藤琢磨 Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
――着々とタイムを伸ばし、最終ラップにベストを更新。いい感じで進んだセッションだったと見ていいですか?
佐藤琢磨:まぁそうですね。でもレイホールが速いね。いくらタイヤを換えたとはいえ、速いね。ちょっと、今の自分のベストよりコンマ5秒速いところは見えていないけど、でも、トップ5に入っていたし上々だと思いいます。
――レースは昨日より暑くなりそうですが?
佐藤琢磨:多分、気温はそんなに上がらないけど、路面温度は間違いなく上がるでしょうね。
――暑い中でもマシンは良さそうですね?
佐藤琢磨:そこそこの手応えを掴んでいます。あとはチームメイト3人の情報も聞いて、最終的な調整をしたいと思います。
「チーム全体がよくなっています」
――一時的にですがアンドレッティ・オートスポートが1-2-3-4でした。チームは今、全体的に良くなっているんですね?
佐藤琢磨:そうですね。みんなで情報をシェアして、昨日の僕の予選でのセットアップも他のクルマに反映されているし、そこからまた一歩進んでみんなそれぞれが違うことをやっているので、台数の多さっていうのを活かしてます。でも、なんで1台体制のレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングがこんなに速いのかはわからない。
――佐藤選手は今年からアンドレッティ・オートスポートに加わりましたが、ここに来て4台体制が力を出し始めたという感じでしょうか?
佐藤琢磨:僕がっていうよりも、チーム全体が良くなっている。結束力が出ているというか。僕だけじゃなく、今年はテクニカル・ディレクターのエリック・ブレッツマンも入った。今年は結構大幅な体制変更をしたわけですよね、アンドレッティ・オートスポートとしては。だから去年のアンドレッティよりも、まぁ全体を通して、スーパースピードウェイだけじゃない、どこでも競争力が上がって来ているので、それは非常にポジティブだと思いますね。
「ピットウインドウが開いたら出来るだけ早く入る
最後はフューエル・セーブ・レースになると思います」
――さて、レースの作戦ですが? トロントでのレースの後だけに、どんな作戦を考え、用意しているんでしょうか?
佐藤琢磨:ピット・ウィンドウがオープンしたら、できるだけ早く入ろうって話しています。イエローが入っちゃったら、その時点までにピット・ストップを終えてなかったら後ろに回されちゃうので、それを防がないと。ただ、3ストップのウィンドウが開いてからどれぐらいで入るのかというのはチームごとに違って来るでしょうね。1回目のピットに早く入れば、最後のスティントでどうしてもフューエル・セーブをしなくちゃならない。フューエル・セーヴをすれば抜かれないし、むしろスティント毎に引っ張った挙句にイエローで後ろに回されるよりは10倍ぐらいいいか。最後はフューエル・セーブ・レースになると思います。みんな多分、10周過ぎぐらいからポロポロ入って来るんじゃないですか?
――3番手という上位スタートでもそういう戦い方になるんですね?
佐藤琢磨:そうです。
以上
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