2017 INDYCARレポート R9 レインガード・ウォーター・シーラー600 Day1 プラクティス・ファイナル：プラクティス・ファイナル最速はエド・カーペンター

カーペンター、完全レースモードの30分を制す

　30分間のプラクティス・ファイナル、完全レース・モードでの走行ではトウなしでのラップはほとんど記録されない。速い・遅いにはどれだけトウの恩恵を受けたかが影響するが、基本的に、このセッションで速ければレースでのパフォーマンスは良く、遅ければ何か対策を施さないとレースで苦しむことになる。
   最速は224.682mphのエド・カーペンター（エド・カーペンター・レーシング=ECR）だった。予選は14位と不本意だったのに。彼のチームメイトのJR・ヒルデブランドも222.303mphで4番手につけた。予選じゃ18位と惨憺たるパフォーマンスだったのに。ECR、レースで活躍の気配。



2番手はディクソン、3番手はロッシと予選通りの顔ぶれに

　２番手はスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ）＝223.008mphで、3番手はアレクサンダー・ロッシ（アンドレッティ・オートスポート）＝222.678mph。この二人は予選も２位、３位と同一順位。彼らもまたレースで速いでしょう。
　
ペンスキー、プラクティス・ファイナルに合わせることに成功

５、６番手にシモン・パジェノーとエリオ・カストロネヴェス、二人のペンスキー勢がつけた。さすがのしぶとい戦いぶり。予選では苦労しても、レース・モードで速いマシンに仕上げて来るんだから大したもの。ジョセフ・ニューガーデンは9番手で、ウィル・パワーは12番手。因みにプラクティス・ファイナルでの彼ら４台、全員が両サイドにショート・サイド・ポット＆タイヤ・ランプ装着となっていた。集団走行ではそっちの方が安定感が高いということ。

　チップ・ガナッシ勢、プラクティス・ファイナルではディクソン以外が今ひとつの結果だった。トニー・カナーンが11番手、PPウィナーのチャーリー・キンボールは13番手。マックス・チルトンは20番手。トラフィックでのハンドリングはイマイチか？　ダウンフォースつけ過ぎだったか？

佐藤琢磨は8番手
「スタートで順位を上げたい」

　トラフィックで苦戦してたのは佐藤琢磨（アンドレッティ・オートスポート）も同様。ベスト・タイムは22台中の21位！　「難しいですね。トラフィックでの走りあんまりがうまく行っていなかった。でも、予選は8位と悪くはなかったし、スタートでポジションを上げたい。その上げたポジションを守ってゴールまで闘いたい。ピットが一番前なのはアドバンテージだし、それらの点を活用して上位フィニッシュを目指すと琢磨は話していた。

Jack Amano